CINEMA EOS SYSTEM

EOS C300制作事例「サントリー ザ・プレミアム・モルツ テレビCM」

サントリー ザ・プレミアム・モルツ お中元篇

img_products_cinemaeos04_01.jpg
企画制作=博報堂+サン・アド CD=高上晋・永井一史・塚田雅人・星野尚彦 Pl=小島曜・江口貴博 C=小西利行・吉岡丈晴 Pr=南川高廣 PM=栗田慎・奥野俊作・青山英樹 Dir=岡田隆 P=星野尚彦 L=平野竜司 VE=関口明 A=神原哲哉 ED=土井由美子・入野俊郎(イメージスタジオ109) MA=太斉唯夫 T=竹内結子 ST=宇都宮郁子 HM=KUBOKI Crd=スタジオ・イブ Na=小澤征悦 MP=ミスターミュージック(渡辺秀文) SE=坂本典之

img_products_cinemaeos04_02.jpg お中元篇は熊本でロケ撮影を行なった。夏の日差しを表現するためにグレーディングの段階でコントラストをつけて黒を締めた。

モノトーン&パートカラーの世界をEOS C300で表現

img_products_cinemaeos04_05.jpg

モノトーンの映像にパートカラーの商品が鮮やかにクローズアップされるサントリーザ・プレミアム・モルツのCM。従来のCMにはなかった高級感のある映像で観る者を惹きつけている人気シリーズだ。

登場から7年。変わらぬトーンで親しまれているが、衣装や背景によっては白とび、黒つぶれのリスクもあり、撮影スタッフにはモノクロならではの苦労が多いという。

フィルムカメラ、デジタルシネマカメラ、DSLRなど、撮影機材はその時々の狙いによって変遷しているが、2012年の春からEOS C300で撮影するケースが増えている。

このCMはカラーで撮影してモノクロに変換する。色の鮮やかさで見せられない分だけ、ライティングの輝度比で高級感を表現しなければならない。

今回のお中元篇はCanon Logで撮影し、HDCAM-SRに収録。グレーディングで処理する際に、季節感や設定などに合わせてモノクロのトーンをコントロールしている。Logで収録してグレーディングで絵作りをする。C300の特徴を理解し、編集段階まで想定したワークフローが映像表現に活かされている。

Interview 星野尚彦

img_products_cinemaeos04_03.jpg
ほしの・なおひこ
ホシノカメラ所属 クリエイティブディレクター・フォトグラファー・シネマトグラファー。C300では三菱東京UFJ銀行(阿部寛)のCMも撮影。

サントリー ザ・プレミアム・モルツの登場から全てのシリーズを撮影している星野尚彦さん。様々な機材で撮影してきた星野氏は、EOS C300に対してどんな印象を持っているのだろうか。

星野 これまでにもDSLRでかなりの数のCMを撮っていました。今、高解像度のカメラはたくさんありますけど、僕はDSLRやEOS C300の角の丸い絵が好きなんですね。なんでもかんでもパキパキ写ればいいってもんじゃない。DSLR動画が出てきた時にその絵がすごく魅力的に感じました。粒子という決定的な違いがあるとはいえ、今までのビデオに比べてエッジの表現がフィルムに似ているんですね。C300はビデオベースではあるけれど、フィルムライクに見える。それに解像度が高いのは一目でわかりました。実際に導入する際に撮影チーフやVEと相談した結果、C300の映像はパートカラーという特殊な手法に耐えうるクオリティがあると判断しました。

─どんなレンズを使っているのですか。

星野 キヤノンのEFレンズ(EF16-35mm F2.8L、EF24-105mm F4L、EF70-200mm F2.8L(IS))などを使っています。キヤノンのスチル用レンズは解像度が高いですね。それはいろんなレンズの映像を見ているVEのスタッフにも言われます。レンズを換えたときに色が変わらないし、ボケ足にすごく気を使って設計されています。ビデオ用のレンズに比べるとフォーカス送りに手間取りますが。

img_products_cinemaeos04_04.jpg
「このグリップなら縦位置のアングルでも苦にならないですね」(星野)

─C300のメリットを挙げるとすればどんなところですか。

星野 C300の最もいいところはグリップだと思っています。スチルをやっている人間には、グリップを持って構えるスタイルが体に染み付いています。手に持って撮れるハイスピードカメラなんてそうそうないですし、今までのDSLRよりもハンドリングがしやすいのがいいですね。

またLogで撮れるのは大きな魅力ですね。Logで撮っておけば、グレーディング処理でモノクロ化する際にトーンを自在にコントロールできます。このシリーズを続けて見てもらえるとわかるんですけど、設定によってモノクロのトーンを変えているんですね。親子が縁側にいるお話ではフィルム時代の印画紙でたとえると温黒調(黒が茶色がかった色調)のような調子に仕上げましたが、今回のお中元篇では夏の日差しを表現したいのでグレーディング上でコントラストをつけていって、黒を締めました。フィルムの印画紙で言うと月光Vのような調子に持っていきました。

グレーディングで絵作りできるというのはわれわれの掌に表現がのっかったわけですよ。そこが革命的なことだなと思います。新しい機材がクリエイターに新しい表現手段を思いつかせてくれる。それをいち早く感じて使っていくことが大事なことだと感じています。


協力:キヤノン(株)・キヤノンマーケティングジャパン(株)


関連記事

powered by weblio




バックナンバー

COMMERCIAL PHOTO年間定期購読

新時代の表現者 ディレクター「宮尾昇陽」

SWITCH 写真・デザイン・映像・広告業界の求人サイト

SPECIAL!

ピックアップコンテンツ

  • HP Workstationの実力
  • PhotoshopNavi
  • ColorEdge スペシャルコンテンツ
  • 露出計・カラーメーター入門
  • wacom
  • iStockphoto × COMMERCIAL PHOTO

広告クリエイターのためのイエローページ POWER PAGE by COMMERCIAL PHOTO

中古カメラ検索サイト! CAMERA fan:カメラファン