キヤノンEOS R5の実力

吉田多麻希|EOS R5の動物検出の実力を試す

発売以降、注目を集めているキヤノンのフルサイズミラーレスカメラEOS R5。EOS Rシステム初の“5”シリーズを受け継ぎ、約4500万画素フルサイズCMOSセンサーとDIGIC XでEOS史上最高解像性能を実現。高度な被写体検出性能・瞳AFの他、常用最高ISO51200の優れた高感度性能も併せ持っている。吉田多麻希さんには、キヤノン初となる動物検出の実力を試してもらった。

高感度設定下でも、優れた描写性能を発揮

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──作品撮影などで動物の撮影もされている吉田さんに、R5の動物検出機能を使って飼育下にある狼と熊、飛翔するカラスをそれぞれ撮影していただきました。

img_products_eosr5_03_07.jpg 狼撮影でのワンカット。手持ちで駆け回る狼を狙う吉田さん。撮影は狼の飼育者が見守る中、安全に留意しながら行なわれた。

吉田 浜辺を駆け回る狼を、走って追いかけながらの撮影でも、被写体を粘り強く検出してくれました。予測しづらい動物の動きにも追従してくれるので、スポーツ撮影にも充分対応できる力を持っていると思います。

カラスの瞳は、毛色と同化して真っ黒なので、検出しづらいかと思いましたがバッチリ追ってくれたし、熊の撮影でも、顔の手前に水しぶきが飛んでも、被写体を追ってくれています。別の撮影で、野生の鹿が植物が生い茂る高原を走るカットも撮ってみましたが、障害物があってもずっと追い続けてくれました。

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──ミラーレスカメラを使うのは初めてとのことでしたが。

吉田 リアルタイムで露出をチェックできるのが便利ですね。動物撮影に限っていえば、シャッターの音が出ないので、被写体に警戒されずに絵を狙えることもありがたいです。初ミラーレスの撮影で、多少不安もありましたが、撮影から1時間も経った頃には問題なく使えていました。元々5Dシリーズを長く使っていたので、感覚的に操作しやすかったです。

──今回、使用したレンズは?

吉田 狼はRF70-200mm F2.8 L IS USMで、カラスと熊はRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMを使用しています。特にRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMは、いろんなシチュエーションをカバーできるので試してみたかったんです。カラスの撮影ではEXTENDER RF1.4xを装着して、ここまで迫れました。いざ使ってみると、解像感も綺麗だしズームレンズながら気持ちの良いボケが出る。機動力以外の部分にも魅力を感じました。

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ズームレンズでも安心の手ブレ補正効果

吉田 今回一番驚いたのが、手ブレ補正効果の優秀さです。ズームレンズを使う時は特にブレに敏感になりますが、本当にブレが少なく、絵が止まりますね。

──R5とRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMの組み合わせでは6.0段の手ブレ補正効果が発揮されます。

吉田 手持ち撮影でここまで安定しているとは思いませんでした。レンズが風に煽られるくらいの強風でもブレなかったのは驚きました。撮影チャンスが少ない動物撮影ではブレがネックになることが多いので、とてもありがたいです。

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高感度設定でも毛の一本まで写し取る

吉田 高感度耐性にも驚きました。熊の撮影では、水しぶきと被写体の動きを捉えたかったので、シャッタースピードを稼ぐために高感度設定で撮影しています。ISO10000に上げても、水に絡まって固まった熊の毛一本一本のディテールが綺麗に残っている。メインで使ってきた5Dsの描写力で充分満足していましたが、R5はさらにその上をいきますね。

描写力が高いといっても、単純に潰れが少ないとか、見えづらい部分が見えるというわけではないんです。私の場合、フィルムが好きでそれがベースになっているので、デジタル撮影にメリットを感じつつもデジタル特有の「見え過ぎる描写」にジレンマを感じることがあったんです。でも、R5は階調を残しつつディテールまで気持ち良く表現していて、そのジレンマを感じなかった。これは嬉しいです。

──次はどんな撮影で使いたいですか?

吉田 普段からマルチな被写体を撮影しているので、広告の現場でポートレイトや車、アスリートなども撮りたいですね。

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吉田多麻希(よしだ・たまき)
六本木スタジオ勤務を経て、秦淳司氏に師事。2007年独立後、広告を中心に活躍中。
no-2.co.jp/
Instagram:@tamakiyoshida


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EOS R5
約4500万画素35mmフルサイズCMOSセンサーと映像エンジンDIGIC Xを搭載。静止画での常用ISO感度は100〜51200を達成した。デュアルピクセルCMOS AF IIによってAF性能が大幅に向上。人物の瞳・顔に加え、頭部検出も可能に。さらに縦横ともにAFエリアが映像表示範囲の最大約100%×約100%に拡大。映像エンジンDIGIC Xにより、最高約20コマ/秒の高速連続撮影(電子シャッター時)やカメラとレンズの協調により、最高8.0段の手ブレ補正効果を実現。また8K動画など先進機能を搭載している。


キヤノン Your EOS. https://cweb.canon.jp/eos/your-eos/


※この記事はコマーシャル・フォト2020年12月号から転載しています。


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