新製品ニュース

アドビ、Adobe MAX 2016にてCreative Cloudメジャーアップデートを発表

VR/AR、3Dの一般化など変化する制作現場の環境に則したアップデート

newproduct_20161104_adobeCC2017_01.jpg1万人以上のクリエイティブ業界関係者が参加したAdobe MAX 2016

アドビは、アメリカ・サンディエゴで開催されたAdobe MAX 2016で、バージョンCC 2017となるCreative Cloudのメジャーアップデートや、写真と3Dを合成する新たなアプリケーション提供を発表した。

マシンラーニング、AI、ディープラーニングを活用「Adobe Sensei」

Adobe Cloud Platform全体を横断的にカバーする、新しいフレームワークと一連のインテリジェントサービス「Adobe Sensei」が発表された。最新のCreative Cloudでは、Photoshopに搭載されたAdobe Stockのビジュアル検索、マッチフォント、顔立ちを調整の各機能にAdobe Senseiが使われている。例えばビジュアル検索では、Senseiがディープラーニングを使って画像の検索とタグ付けを自動的に行なうことで、ユーザーが探しているものに適合した画像を推奨するというわけだ。顔認識を活用すれば、眉、口、目などの「目印」を使ってそれらの位置を把握し、画像を損なうことなく表情を変化、人物以外でも画像内の各領域に「建物」や「空」など、それぞれのタイプに基づいてラベルを付け、選択・操作することができるようになる。

他にもAdobe Marketing Cloud、Adobe Document Cloudを含むクラウドソリューションに「Adobe Sensei」が組み込まれており、日常業務を自動化し、予測やパーソナライゼーション機能を加速させ、生産性を向上させる役割を果たすという。

newproduct_20161104_adobeCC2017_11.jpgアドビCEO シャンタヌ・ナラヤン氏が「Adobe Sensei」を発表

次世代アプリケーションの発表

Creative Cloudメンバーに新たに提供されるアプリケーションは「Adobe Experience Design(XD)」「Spark」「Project Felix」そして「Project Nimbus」の4本。UI/UXデザイン、プロトタイピング、共有のすべてを可能にする「Adobe XD」は、パブリックベータ版として提供される。ユーザーの要望が大きかったというレイヤーとシンボルの2つの機能をサポートした。

ベータ版が近日提供される予定の「Project Felix」は、グラフィックデザイナーが2Dと3Dのアセットを組み合わせて簡単に写真のような高品質画像を作ることができる業界初のデザインツール。アプリケーションの中から直接「Adobe Stock」にある3Dのモデル、マテリアル、ライトにアクセスし、カスタマイズすることができる。

newproduct_20161104_adobeCC2017_02.jpg「Project Felix」の画面。レンダリングはリアルタイムで行なわれ、結果が小窓に表示される

newproduct_20161104_adobeCC2017_03.jpg
newproduct_20161104_adobeCC2017_07.png「Project Felix」で使用できる3Dモデル(上)、ライト(左)、マテリアル(右)の素材

「Spark」は、現在無償のサービスとして提供されている「Adobe Spark」を使って、簡単にソーシャルメディア向け画像、Webストーリー、アニメーション動画を作成・共有。今後有償メンバー向けの専用機能が提供され、その第1弾として、各プロジェクトからAdobeクレジット表記を非表示にする機能が加わる。

そして、サプライズとして発表されたのが新しい写真のクラウドソリューション「Project Nimbus」だ。Lightroomの今後を継ぐサービスとして開発中、クラウドファーストとしてデスクトップ、Web、そしてモバイルでの写真を管理、検索、編集できるものとして紹介された。2017年にベータ版がリリースされる予定とのこと。

newproduct_20161104_adobeCC2017_13.jpgPhotographyのキーノート最後にサプライズ発表された「Project Nimbus」

newproduct_20161104_adobeCC2017_14.jpgLightroomでなじみのあるスライダーによる色調整

newproduct_20161104_adobeCC2017_15.jpgUprightテクノロジーによる垂直・水平の自動補正も可能だ

デザイン&ビデオ製品のアップデート

従来のデザイン&ビデオ製品においては、85以上の生産性向上のための機能が追加された。Photoshopには、ユニバーサルサーチバーが新設され、Photoshopのツール、パネル、メニューのほか、Adobe Stockコンテンツ、ヘルプコンテンツ、チュートリアルまでをアプリケーション内から検索することができる。新規ドキュメントを作成する際には、Command(Control)+Nキーで現れる「新規ドキュメント」ダイアログで画像サイズを選択したり、Adobe Stockから提供される写真効果のテンプレートを選択することで、素早くイメージ作成に取りかかることができるようになった。

newproduct_20161104_adobeCC2017_04.jpgCommand(Control)+Nキーで現れる「新規ドキュメント」ダイアログ。以前のバージョンに戻したい場合は「環境設定」で変更可能

newproduct_20161104_adobeCC2017_05.jpgAdobe Stockから提供されている「ビンテージフォト効果」をダウンロード。加工したい画像を置くためのレイヤーが用意されている

newproduct_20161104_adobeCC2017_06.jpg指定のレイヤーに画像をペーストするだけで効果が得られる

映像製作者向けには、一連のビデオツールにVR、キャラクターアニメーション、3Dの機能が拡張された。次期リリースの「Premiere Pro CC」には、立体視用と平面視用のメディアをシームレスに検出し、それぞれに適切な設定を適用するVR自動識別機能が加わる。「After Effects」には、3Dコンテンツ作成のスピードと効率を高める「Cinema 4Dレンダラー」が搭載される。

取り扱いコンテンツが拡充したAdobe Stock

newproduct_20161104_adobeCC2017_10.jpg写真、ビデオ、イラストレーションの他、3Dモデリングデータとテンプレート(Photoshop、Illustrator)の取り扱いもスタート

現在6,000万点以上のロイヤリティフリーの写真、ビデオ、イラストレーション、グラフィックス、3Dモデルを提供する「Adobe Stock」。PhotoshopやIllustratorで新規プロジェクトを簡単に開始できるように支援するテンプレートの提供も開始した。9月にベータ版として開設されたコントリビューターポータルサイトは、今回のAdobe MAXで正式公開となる。

検索性の向上としては、ビジュアルサーチが可能になった。検索ウィンドウの右側のカメラアイコンをクリックし、画像をドラッグ&ドロップすれば、類似画像を探し出してくれる。ストック画像を右クリックすることでも、ビジュアル検索が可能だ。

newproduct_20161104_adobeCC2017_08.jpgビジュアルサーチのためのアイコンが設置された

newproduct_20161104_adobeCC2017_09.jpg検索したい画像を直接ドラッグ&ドロップ

また、世界最大のマルチメディアニュースプロバイダーであるロイターとのパートナーシップが発表された。これに基づき、ロイターのビデオと写真が「Adobe Stock」のエディトリアルコレクションとして販売される。

Adobe Typekitマーケットプレイスを開始

Frere-Jones Type、Type Network/Font Bureau、Emigreをはじめとする大手メーカーのフォントを個別に検索、購入、管理するための新たな手段となる「Adobe Typekitマーケットプレイス」を欧米にて提供開始(日本では未対応)。利用可能なフォントの種類が約2倍に拡大され、フォントの検索と購入が簡単に行なえるようになる。

年末までに新機能を提供

Creative Cloudデスクトップ版のアップデートは、本年末までにCreative Cloudメンバー向けに提供開始される。さらに今回のリリースで、人気の高いモバイルアプリケーションPhotoshop Sketch、Adobe Comp CC、Photoshop FixのAndroid版が提供開始。モバイルアプリの最新版は、Apple App StoreとGoogle Playでダウンロード提供を開始している。価格の詳細は >>こちら https://creative.adobe.com/plans で確認できる。

お問い合わせ先:アドビ

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