Nikon デジタル一眼レフ プロの現場

新聞広告から作品制作までニコンD800とD810で撮影

35mmのデジタル一眼レフとして3630万ピクセルを誇るニコンD800と、それを上回る鮮鋭感と高感度ノイズ特性が魅力的なD810。中判デジタルに迫る超高画素機を、プロフォトグラファーはどのように使いこなしているのか。最新の事例とともに紹介しよう。

今回紹介するのは、小林紀晴氏が撮影した西酒造 本格薩摩焼酎 宝山の新聞広告シリーズだ。「まっすぐ。宝山」のコピーの通り、焼酎造りへの実直な姿勢を年2回の新聞広告で表現した。西酒造の焼酎造りは、麹米として使うための米を育てる所から始まる。

太陽の下、社員達が汗を流し田植えを行なう様子を爽やかなトーンで表現した5月。収穫した原材料から、焼酎所で蔵人がじっくりと酒造りに取り組む様子を撮影した12月。

いずれの撮影でもD800を使用した。広告の現場でD800を使用する理由を聞く。

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企画制作=TVC+リンクエス+MAQ inc. CD+C=柴田常文 CD+Pr=山阪佳彦 AD=瀬古晋也 D=北田光志 AE=梨本正吾

制作者に聞く

D800の高解像度と描写力を引き継ぎ、さらに機能を拡張させ
様々なシチュエーションに対応できるD810

西酒造 宝山 新聞広告の他、D810で撮影した未発表作品の撮影舞台裏についてや、D800/D810の魅力を小林紀晴氏に聞いた。

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ニコン D810
有効画素数3635万ピクセルのニコン至上最高画質と言われるD810。新開発されたフルサイズCMOSセンサーを搭載。光学ローパスフィルターレス仕様と画像処理エンジンEXPEED 4により、前機種D800Eをも上回る鮮鋭感を実現した。下に掲載した事例の撮影では、このD810が使用されている。
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手に取って間近で見てもクリアで美しい画質

──いつ頃からデジタルカメラを使われていますか?

img_products_nikond810_01_06.jpg 小林紀晴氏  撮影:坂上俊彦

小林 2004年頃からです。ただ、その頃は仕事では使わず、遊びで使っていた程度でした。仕事で使い始めたのは5年ほど前からです。当時はフィルムとデジタルを並行しながら使ってましたが、現在では依頼がない限りデジタルで撮影することが多いですね。

──どんなカメラを使っていますか?

小林 D800、D810の他、D3Xを仕事や状況に合わせて使うことが多いです。元々D800はD3Xのサブ機として購入したんですが今ではメインとして使ってます。D800は連続撮影で1秒間に4コマと、素早く何枚も切れるのがいいです。ポートレイトで一瞬の表情も逃さず撮れるのでストレスがありません。3630万画素という高画質も魅力的でした。僕は画素にはあまりこだわらない方なんですが、それでもやっぱり綺麗な方がいいですよね。値段的にもちょうどいい上に、軽量なので山を登って撮影する時にも持ち運びが便利です。

──今回紹介した西酒造 宝山の新聞広告ではD800を使われてますね。

小林 新聞広告は手に取って間近で見るものだから、画素数が高いカメラがいいだろうと判断しました。実際、印刷された紙面を見てもやっぱり綺麗ですよね。中判フィルムでもこんなに綺麗に出ないはず。もしネガで撮影してこの大きさにプリントしていたら、もっと粒子が出ていたと思います。

──どういう意図で撮影されましたか?

小林 5月バージョンは明るく爽やかに親しみやすいイメージで。12月バージョンでは重すぎないトーンに仕上げました。いわゆる「酒蔵」というと、暗く湿度の高い日本酒の酒蔵をイメージしがちですが、今回撮影したのは焼酎の酒蔵なので、あまり重々しくならないようにというADの方からの要望などもあり、ライティングで光を作り、暗すぎないカラッとした写真を目指しました。

様々な撮影シーンに対応できるD810

img_products_nikond810_01_07.jpg 2014年9月にアユタヤ、チェンマイ、チェンライ、チェンセンと周り、寺院、仏像などの風景をD810で撮影した。

──作品ではタイを撮られてますね。

小林 こちらはD810で撮ってます。まだ始めたばかりのシリーズです。タイで日の出前と日の入りの風景を中心に撮影しました。20代の頃にアジアに行った時は出会い頭で撮ったようなスナップばかりでしたが、それとは違う風景っぽい写真を撮りたかったんです。日中より光がない時間の方があんまり見たことがないものが撮れて面白いんじゃないかと撮り始めたシリーズ。今後は、タイだけでなく、他のアジアの国も同じ条件で撮っていきたいと考えてます。

──この撮影でD810をセレクトされた理由を教えてください。

小林 D800のサブ機として同じくらいのスペックのものが1台欲しかったんです。以前行ったバリで、夜明け前、手持ちで撮影場面があり、感度を上げても問題ないD4Sを使ったんですが、そういう状況での撮影って実際は少ないんですよね。それなら、画素数が高い綺麗な方がいいだろうとD810を選択しました。

──実際使われてみていかがでしたか?

小林 暗い所での撮影には電子水準器が便利でした。普通の水準器だと、真っ暗な所で撮影ではヘッドライトをいちいち点灯させて確認しなくちゃいけない。電子水準器だとその手間が省けて撮影がスムーズでした。他にはよく使ったのはライブビュー。ピントが合わせにくい暗い場所では、ライブビューを使ってピントを追い込めました。これから使ってみたいのはインターバル撮影。タイムラプス動画を作る時に露出のばらつきなく、自然に明るさが変化するのは魅力ですね。

──レンズは何を使いましたか?

小林 AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gです。基本50mmをメインにしてますが、それよりもう少し長いレンズが欲しい場合に58mmはちょうど良いです。ポートレイトを撮る時にも重宝してます。

──デジタルで作品を撮られることもあるんですね。

小林 被写体によりますよね。フィルムとデジタルは、全く別のことをしている感覚です。違う職業と言ってもいいくらいじゃないかな。「フィルムの頃は良かった」とか、デジタルをフィルムの延長として考えがちですけど、それだとあまり発展がないんですよね。フィルムはノスタルジーとして語られることが多いですが、フィルムもデジタルも同じ「写真」ですけど、全く別のことをイチからやってると思ってます。フォトグラファーは道具があっての職業だと思ってます。いつの時代のフォトグラファーも、最先端の道具を使って表現してきました。だからこそD800/D810を含め、新しい機材は積極的に使っていきたいです。


協力:株式会社ニコンイメージングジャパン
D810 ホームページ http://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d810/
D800 / D800E ホームページ http://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d800d800e/


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