Shooting in Panasonic LUMIX S series

第3回 S1Rでブツ撮影に挑む / Hiro.K

パナソニック初のフルサイズミラーレス「LUMIX S1R・S1」がプロの広告撮影にチャレンジする連載。第3回目は、フォトグラファーHiro.K 氏によるブツ撮影。比重の異なる液体を混ぜ合わせて作った綺羅びやかなマーブル柄の液面に、コスメを浮かべて撮影した。

IMPRESSION Hiro.K × LUMIX S1R

img_products_pana_lumix_s1r_hirok_01.jpg LUMIX S1R + LUMIX S PRO 50mm F1.4 / 1/200s f8 ISO400
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赤色の色域が広い

今回は、センサーの性能を確かめるべく、赤色をメインにしたハイコントラストな作品を撮影しました。赤色はデジタル上での表現域が狭いので、飽和しがちなんですよね。中判カメラでさえ色域の問題が出てきます。今回のようにコントラストや彩度が高いものとなると一段と難しくなってくるのです。

S1Rで撮った画には驚かされました。色の分解が素晴らしいです。赤色だらけの中で色のトーンやコントラストがしっかりと分かれていました。特にハイレゾモードで撮影した画は、赤色の色域の広さが段違いです。私の仕事はコスメ関係が中心で特に赤色が多く、とても助かります。


広いダイナミックレンジ

RAWデータを現像ソフトに入れたとき眠い印象がありますが、これはダイナミックレンジが広く、データの情報量の多さゆえです。言い方を変えると素直なデータなので、現像時に自分のトーンや立体感などを表現していきやすいのです。

RAWデータはカメラの個性でもありますが、それが強すぎると、まずその個性を抜く作業から始めなくてはいけないこともあります。自分の現像に自信を持っているプロにとってはS1Rのような素直なデータが嬉しいはずです。


優れたISO感度耐性

ノイズの少なさも魅力的です。ISO200~800の間でほとんど差を感じません。今回の撮影では定常光を使用していて、最初はISO100から撮り始めたのですが、最終的にはISO400まで上げました。RAWで確認するとISO400とは思えないほど綺麗なレンダリングでした。

最近、定常光でムービーとスチルを両方撮らなければいけない仕事が増えてきていると思います。定常光はストロボと比べて出力の調整幅が狭いのですが、そんなときISOを上げられると解決できるのです。ただし、精密さと的確な色再現が求められるブツ撮影ですとISOを上げるのは避けたいところ。S1Rはこういった問題を難なくクリアしてくれるので、とても心強く感じます。

img_products_pana_lumix_s1r_hirok_02.jpg LUMIX S1R + LUMIX S PRO 50mm F1.4 / 1/200s f8 ISO400
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ブツ撮影で活かせる機能

紙面では伝わりづらいかもしれませんが、S1Rにはブツ撮りで活きる機能がいくつかあります。

MFアシスト機能は、クリアで見やすいEVFと合わさってすごくピントを合わせやすいです。約1億8,700万画素で記録できるハイレゾモードは、どんなサイズの媒体にも対応できます。HLGフォトも試しましたが、これは今後HLG対応のサイネージなどが増えてくると、かなりのアドバンテージになるでしょう。



img_products_pana_lumix_s1r_hirok_03.jpg

Panasonic
LUMIX S1R

有効画素数4730万画素の高画素モデル。色深度・色感度に優れたCMOSセンサーを搭載する。また、ISO高感度耐性が高いのも魅力となっている。


Hiro.K(ひろ・けー)
秋田県出身。NYにてシルバー・アズレイ氏に師事。帰国後、佐藤孝仁氏に師事し、2011年に独立。国内だけではなく、アジアを中心に国外でも活躍中。



※この記事はコマーシャル・フォト2019年10月号から転載しています。


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