Final Cut Pro 7 の応用

「クロマキー合成」に挑戦

解説:斎賀和彦 作例映像:南雲暁彦(凸版印刷)

昔から映画では欠かせないブルーバック合成(ハリウッドではグリーンバックが主流)は「クロマキー合成」と呼ばれ、本来は何色でもいいのだが、肌色と補色関係にあるブルー(あるいはグリーン)が良い結果を得やすいので多用される。Final Cut Proにはクロマキー合成用に、青および緑のクロマキーに特化した「青または緑バック」や、サードパーティ製の「Primatte RT」が用意されている。

ブルーバック撮影した素材を合成する

ブルーバック撮影したウサギのぬいぐるみと東京タワーを臨むオフィスの窓辺を合成し、仕事中のうさぎを演出してみよう。

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❶前景(うさぎ)を上、背景(オフィス)を下のトラックに配置。上のトラックを選択し、「エフェクト」メニュー>「ビデオフィルタ」>「キー」>「青または緑バック」。

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img_soft_fcp_apply09_06.jpg ❷バックの色に合わせて「キー形式」を選択。「カラーレベル」を下げていくと、キー形式で選んだ色が抜けていく。「カラーの許容範囲」で、選択色の近似範囲を調整。メイン被写体が削れない程度までで止める。
img_soft_fcp_apply09_07.jpg ❸「表示」を「マット」に切り替える。白が前景、黒が背景、グレーが半透過になる部分だ。「エッジ調整」や「エッジのぼかし」を使って追い込んでいく。途中で、表示形式や表示倍率を適宜使い分けるのがコツ。
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▲「ソース、マット、ファイナル」表示
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▲「マット」「100%」表示

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▲「ファイナル」「100%」表示

より馴染んだ合成のため、「スピル除去」フィルタや「ガベージマット」などを併用することも多い。

キー合成プラグイン「Primatte RT」

「Primatte(プライマット)」は業務用で知られるキー抜きプラグインだ。Final Cut Proには簡易版の「RT」が用意されている。簡単な操作で、ひじょうに高速に合成結果が確認できる優れものだ。

img_soft_fcp_apply09_11.jpg ❶「エフェクト」メニュー>「ビデオフィルタ」>「キー」>「Primatte RT」で最初に適用すると、とんでもない結果になることがある。これはキー抜き用の「裏のカラー」の初期値が違っているため。

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「青」をクリック

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❷「自動サンプル」でバックの色「青」を選択すると、それだけでかなりの精度のキー抜きが実現できる。

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❸さらに各種の微調整を加え追い込んでいく。「Primatte RT」の特徴として、エッジ付近に残ったブルー成分の代替色に黒だけでなく任意のカラーが設定できること(ここではウサギのピンクをサンプリング)。より背景に馴染んだキー抜きが可能となる。

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❹ キー抜きが終わったら、例えば前景にガンマ補正を適用し、前景/背景の質感を統一したり、背景にブラー(ぼかし)をかけるなど、より自然な映像に仕上げるのがクオリティアップのコツだ。


※この記事は「Final Cut Pro 実践講座」から抜粋しています。

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斎賀和彦 Kazuhiko Saika

CM企画/演出時代にノンリニア編集勃興期を迎える。現在は駿河台大学メディア情報学部、デジタルハリウッド大学院等で理論と実践の両面から映像を教えながら、写真、映像作品を制作。
ブログ http://mono-logue.air-nifty.com/
ツイッターアカウント http://twitter.com/SAIKA

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