Final Cut Pro エフェクトの基本

レンダリングとリアルタイム再生

解説:斎賀和彦 作例映像:南雲暁彦(凸版印刷)

キャプチャされた映像はMacの中に格納され、シーケンス再生の際はその必要部分をリアルタイムに呼び出し、順番に再生するのがノンリニア編集の仕組み。だが、フィルタやトランジションなど元の素材にエフェクトを適用した映像は、設定をもとに演算して画像を作成する。それが「レンダリング」である。Final Cut Proのリアルタイム再生を理解し、極力待ち時間のないリアルタイム編集を行なおう。

エフェクトの種類によって「レンダリング」が必要になる

例えば「ディゾルブ」だと設定後、そのまま結果をプレビュー再生できるが、「波紋ディゾルブ」だと「未レンダリング」と表示されて映像がでない。これは同じディゾルブであっても、必要なCPUパワーに差があるからだ。なお、リアルタイム再生能力は使っているMacのCPU、メモリー、ストレージ速度、さらに編集中のフォーマットに依存するため一律ではない。

エフェクトを設定してもすぐに結果を確認できる場合

img_soft_fcp_effect05_01.jpg
「ディゾルブ」の場合:トランジションアイコンの上が暗い緑になり、そのまま再生可能。
img_soft_fcp_edit01_yajirushi30_2.gif
img_soft_fcp_effect05_02.jpg

レンダリングしないと結果を確認できない場合

img_soft_fcp_effect05_03.jpg
「波紋ディゾルブ」の場合:トランジションアイコンの上が赤になり、再生すると「未レンダリング」と表示される。
img_soft_fcp_edit01_yajirushi30_2.gif
img_soft_fcp_effect05_04.jpg
img_soft_fcp_edit01_yajirushi40.gif
映像を確認するためにレンダリングする方法
img_soft_fcp_effect05_05.jpg
①レンダリングしたいトランジションアイコンを選択 img_soft_fcp_edit01_yajirushi03.gif img_soft_fcp_effect05_06.jpg
②「シーケンス」メニュー>「選択部分をレンダリング」>「両方」(command + R でもOK) img_soft_fcp_edit01_yajirushi03.gif img_soft_fcp_effect05_07.jpg
③レンダリング。必要時間はレンダリング内容、マシンパワーによる。
img_soft_fcp_edit01_yajirushi03.gif
img_soft_fcp_effect05_08.jpg
レンダリングされるとトランジションアイコンの上は、赤から青灰色に変わり、通常再生が可能になる。
img_soft_fcp_edit01_yajirushi30_2.gif
img_soft_fcp_effect05_09.jpg

「RT設定」を変更してレンダリングなしでプレビューを得る

img_soft_fcp_effect05_10.jpg
「RT」ボタンをクリックしてメニューを表示
Final Cut Proの再生モードは2種類ある。「セーフRT」と「無制限のRT」だ。「無制限のRT」では、コマ落ちや解像度低下を許容するかわりにマシンパワーの限界までリアルタイム再生を行なう。特に編集の前半において、プレビュー品質よりレスポンスを重視したいときに有効。

img_soft_fcp_effect05_11.jpg
img_soft_fcp_edit01_yajirushi30_2.gif
img_soft_fcp_effect05_12.jpg
【セーフRT選択時】秒30フレーム標準解像度での再生ができないときは赤になって画面表示不能。
img_soft_fcp_effect05_13.jpg
img_soft_fcp_edit01_yajirushi30_2.gif
img_soft_fcp_effect05_14.jpg
【無制限のRT選択時】表示はオレンジになり、リアルタイム再生能力が大幅に向上するが正確さは低下。


レンダリングステータスバーで再生品質をチェックできる

img_soft_fcp_effect05_15.jpg
オレンジ:「無制限のRT」モードでのリアルタイム再生可能。コマ落ち、解像度低下の可能性あり。
タイムライン上部はレンダリングステータスバーになっていて、色をみると再生品質が把握できる。「RT設定」の切り替えとあわせてうまく使いたい。

img_soft_fcp_effect05_16.jpg img_soft_fcp_effect05_17.jpg
暗いグレー:レンダリング不要(素材)
img_soft_fcp_effect05_17b.gif
赤:要レンダリング
ブルーグレー:レンダリング済み
暗いグリーン:レンダリング不要(最高品質でのリアルタイム再生可能)
明るいグリーン:レンダリング不要(プレビュー品質でのリアルタイム再生)

リアルタイム再生可能なエフェクトの見分け方

img_soft_fcp_effect05_18.jpg レンダリングなしにリアルタイム再生が可能なエフェクトは、エフェクト名が太字で表示される(マシンによって太字の数は異なる)。「無制限のRT」ではすべてのエフェクトが太字表示になる。

img_soft_fcp_effect05_19.jpg

※この記事は「Final Cut Pro 実践講座」から抜粋しています。

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斎賀和彦 Kazuhiko Saika

CM企画/演出時代にノンリニア編集勃興期を迎える。現在は駿河台大学メディア情報学部、デジタルハリウッド大学院等で理論と実践の両面から映像を教えながら、写真、映像作品を制作。
ブログ http://mono-logue.air-nifty.com/
ツイッターアカウント http://twitter.com/SAIKA

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