Final Cut Pro エフェクトの基本

フリーズフレームとオーバーラップ

解説:斎賀和彦 作例映像:南雲暁彦(凸版印刷)

動いている映像がぴたりと止まるストップモーションや、ふたつの映像が長く二重露出する映像は魅力に溢れる効果のひとつだ。後者はディゾルブと混同されるが、ディゾルブは深い(継続時間が長い)場合でも先行クリップから後続クリップに転換していくが、二重露出は同じ状態が続くのがポイント。ここでは動画から静止画を得る方法とトラックを使った二重露出を覚えよう。

動画に静止画が長時間かぶる映像を作る

間欠泉動画の上に、別動画から切り出した静止画像をフェードイン、しばらく二重に重ねた後で静止画がフェードアウトしていくカットを作成する。

img_soft_fcp_effect08_01.jpg img_soft_fcp_edit01_sankaku14b.gif img_soft_fcp_effect08_02.png
img_soft_fcp_effect08_02b.gif
img_soft_fcp_effect08_02c.gif
img_soft_fcp_effect08_03.png img_soft_fcp_edit01_sankaku14b.gif img_soft_fcp_effect08_04.jpg img_soft_fcp_edit01_sankaku14b.gif img_soft_fcp_effect08_05.png
img_soft_fcp_effect08_06.png img_soft_fcp_edit01_sankaku14b.gif img_soft_fcp_effect08_07.jpg

動画から静止画を作成(フリーズフレーム)

あらかじめ「ユーザ環境設定」でフリーズフレームの時間を設定。ビデオから特定のフレームを選んで、設定した秒数の静止画として書き出す手順。この設定は静止画(写真やイラスト)を読み込む際の秒数設定でもある。1〜2フレームに設定しておくとアニメ作成に使える。

img_soft_fcp_effect08_08.jpg ❶Final Cut Proメニューから「ユーザ環境設定」を選択。
img_soft_fcp_edit01_yajirushi30_2.gif
img_soft_fcp_effect08_09.jpg ❷「編集」タブの「静止画/フリーズの継続時間」で、抜き出した静止画を何秒の動画として扱うかを設定する。
img_soft_fcp_effect08_10.jpg ❸ビデオクリップを「ビューア」で開き、再生ヘッドを操作して抜き出したい映像を表示させる。
img_soft_fcp_edit01_yajirushi30_2.gif
img_soft_fcp_effect08_11.jpg ❹「修正」メニューから「フリーズフレームを作成」を選ぶ。
img_soft_fcp_effect08_12.jpg
❺「ビューア」には指定されたフレームが、継続時間で設定した5秒分の動画として表示される。

フリーズフレームで作成したクリップを「V2」トラックに配置

クリップを重ねるには「スーパーインポーズ」でもよいが、ここではソースとターゲットのトラック接続を変更し「上書き」する手順もマスターしよう。どちらを使ってもよいが、トラック数が増えて複雑なシーケンスになっている場合は、ターゲットトラックを明示するこちらのほうが分かりやすい。

img_soft_fcp_effect08_13.jpg
img_soft_fcp_effect08_13b.gif

ドラッグ&ドロップ

img_soft_fcp_effect08_14.jpg
img_soft_fcp_edit01_sankaku14.gif
img_soft_fcp_effect08_15.jpg
❶オーバーラップ開始位置に再生ヘッドを移動。
❷ターゲットトラックを「V2」トラックに変更。
img_soft_fcp_effect08_16.jpg ❸「ビューア」のフリーズフレームを「キャンバス」の「上書き」へドラッグ&ドロップ。 img_soft_fcp_edit01_yajirushi03.gif
img_soft_fcp_effect08_17.jpg ❹音声はないので「V2」トラックにビデオだけが配置される。

フリーズフレームの二重露出具合を設定し、フェード効果を加える

上のトラックの重なり方を不透明度で設定し(今回は50%)、前後にフェードイン/アウトを設定することで静止画が現れ、しばらく重なり、再び消えていく一連の動きを作成する。

img_soft_fcp_effect08_18.jpg ❶タイムラインのフリーズフレームクリップをダブルクリックして「ビューア」で開き、「モーション」タブの不透明度を「50」に設定する。
img_soft_fcp_edit01_yajirushi30_2.gif
img_soft_fcp_effect08_19.jpg img_soft_fcp_edit01_yajirushi70.gif❷再生ヘッドを上クリップの頭から1秒先に移動。「不透明度」の「キーフレームを挿入 / 削除」をクリックすると、そのタイムコードで50%の不透明度のキーフレームが打たれる。
img_soft_fcp_effect08_20.jpg img_soft_fcp_edit01_yajirushi70.gif❸クリップの先頭に再生ヘッドを移動、「不透明度」を「0」に変更。自動的にキーフレームが打たれ、1秒で不透明度が0〜50と変化するフェードインが完成。
img_soft_fcp_effect08_21.jpg ❹クリップ終了1秒前に再生ヘッドを移動、キーフレームを挿入(ここまで50が維持される)、最後のフレームに移動して「不透明度」を「0」に設定。これで完成。

フェードアウトに絡めてブラー(ガウス)を加えると効果的

単にフェードアウトするだけでなく、そのタイミングでフォーカスアウトするとより印象的な映像になる。ブラー(ガウス)を適用し、フェードアウト開始点の少し前に0、フェードアウトの終了点でMAXに設定するのがコツ。

img_soft_fcp_effect08_22.png

※この記事は「Final Cut Pro 実践講座」から抜粋しています。

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斎賀和彦 Kazuhiko Saika

CM企画/演出時代にノンリニア編集勃興期を迎える。現在は駿河台大学メディア情報学部、デジタルハリウッド大学院等で理論と実践の両面から映像を教えながら、写真、映像作品を制作。
ブログ http://mono-logue.air-nifty.com/
ツイッターアカウント http://twitter.com/SAIKA

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