Blackmagic Cinema Camera

ポケットサイズのシネカメラや4K対応モデルの登場

石川幸宏(DVJ BUZZ TV)

ブラックマジックデザインは、BMCCに続いてポケットタイプや4K対応モデルなどを発表し製品ラインナップを充実させている。BMCCの今後の展開について見てみよう。

BMCCの今後の展開

近年のブラックマジックデザインの製品は最新のポストプロダクション機器にいち早く適応しており、目を見張るものがあるが、新たに立ち上げたBMCC=カメラ分野についても例外ではなく、頻繁なファームウェアアップで常に進化を続けている。市場が求める最新テクノロジーを最適のタイミングで投入する姿勢は、従来の大手カメラメーカーが苦手とするところだが、ブラックマジックデザインはその間隙を突いて、新しい世代、新しい市場に対するアプローチを定着させている。

今年のNAB Showで発表された新製品、Blackmagic Pocket Cinema Camera(BMPCC)と、Blackmagic Production Camera 4K(BMPC4K)も、すでに関係者の間で話題が沸騰している。BMCCの目指す新しい映像制作の世界観は、徐々に広まりつつあるようだ。

Blackmagic Pocket Cinema Camera (BMPCC)

img_special_blackmagic05_01.jpg 価格107,800円
幅128㎜×高さ66㎜×奥行き38㎜、重さ355gという小型軽量のボディに、スーパー16㎜サイズの小型センサーとMFT(マイクロフォーサーズ)レンズマウントを搭載し、BMCCと同等の13ストップというワイドダイナミックレンジを実現。収録フォーマットもフルHDの10bit ProRes422(HQ)に加えて、CinemaDNG RAW収録()にも対応。そのどちらもSDXCカードに記録できるので、使用領域もユーザーも大きく広がりそうだ。DaVinci Resolve Liteを同梱、Ultra Scopeは同梱されない。11月12日に公開された新しいソフトウェアで、CinemaDNG RAWに対応した

img_special_blackmagic05_02.jpg BMPCCとオリンパス製マイクロフォーサーズレンズ。左から、M.ZUIKO DIGITAL 17㎜ F1.8、ED 60㎜ F2.8 Macro、ED 75-300㎜ F4.8-6.7 II、ED 75㎜ F1.8、45㎜ F1.8、ED 12㎜ F2.0。

新しいBMCCシリーズで注目すべきなのはレンズバリエーションだ。特にBMPCCは、BMCC MFTモデルと同じくマイクロフォーサーズレンズが使える他、アダプターを介して16mmフィルムカメラ用のオールドレンズやPLマウントのレンズが使える等、レンズバリエーションが豊富なので、プロユース、ハイアマチュアともにユーザー層の裾野が広がりそうだ。

Blackmagic Production Camera 4K (BMPC4K)

img_special_blackmagic05_03.jpg 価格432,800円
現行のBMCCと同寸サイズながら、スーパー35mmセンサー(21.12㎜×11.88㎜)の解像度がUltra HD(3840×2160ピクセル)対応となり、グローバルシャッター内蔵、12ストップのダイナミックレンジを実現した。最大の特徴は、1本の6G-SDIケーブルでUltra HD解像度、ならびにダウンコンバートHDを出力可能。収録はBMCCと同じくSSD収録で、ProRes422(HQ)/Ultra HDサイズで240GB=36分、480GB=72分の収録が可能。CinemaDNG RAWでの収録にも対応。レンズはEFマウント。1920×1080iならば、59.94fpsにも対応している。DaVinci Resolve、Ultra Scopeを同梱している。

BMPC4Kは現状、EFマウントが標準になるが、キヤノンのCINEMA EOS SYSTEM用に開発されたEFシネマレンズやツァイスのコンパクトプライムレンズなど、1ランク上のレンズ群が必要となってくるだろう。またPLマウント変換などの需要も増えると予想される。

すでに何度も述べているが、BMCCシリーズのメリットはカラーコレクションへの対応力の高さにあるが、CinemaDNG RAWだけでなくLOGデータも扱えるので、簡便なワークフローと自由度のあるカラーコレクションを両立できるところが強みだ。ProRes422HQで撮影する時、ダイナミックレンジのメニューで「Film」を選択すると、ダイナミックレンジが広く情報量が豊富なLOGデータで収録できる。ProResで編集作業をスピードアップできる上に、DaVinci Resolveや他社のカラーコレクションソフトがあれば、画素劣化なく色表現の幅を拡大できるのだ。

BMCCシリーズの今後の課題としては、高フレームレートおよびハイスピード(HS)への対応が挙げられる。使用用途にもよるが、CM撮影の現場では60pまで撮れる、撮れないで、そのカメラを採用するかどうかが決まることも多い。

現行のBMCCは30pまでしか対応していないが、BMPC4KはフルHDモード(1920×1080)で59.94fpsにも対応している。24pに対して2.5倍でしかないが、それでもHSに対応しているかどうかはやはり重要だ。

※価格はすべて、2013年11月現在のものです。


※この記事はコマーシャル・フォト2013年10月号 特集「Blackmagic Cinema Camera」を転載しています。

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反射神経に応えられる機動性 ディレクター「柘植泰人」

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