フォトグラファーのための高品質フォトブック

フォトブック制作レポート① アスカネット マイブックの場合

岡田佳那子

若手フォトグラファー2名にアスカネットのマイブック、アマナイメージズ Visual Book Proをそれぞれ使用してもらい、写真の組み方、印刷品質や本の体裁、質感など既存のポートフォリオブックとの違いなどを含めて使用感をレポートする。まずは、アスカネット マイブックを使用した岡田佳那子さんから。

img_special_photobook05_15.jpg アスカネット マイブックを使用して完成させたフォトブック

男性ポートレイトをメインとした写真集を作る

───どういった仕事をされてますか?

岡田 ポートレイトやファッションを主に撮影しています。男性を撮ることが多いですね。

───今まで使用していたブックは、どのようなコンセプトでまとめていましたか?

岡田 最近事務所に所属したので、仕事で撮影したものを中心にまとめ直しました。今まではエディターっぽくレイアウトしていたのですが、より写真を際立たせるため1枚写真で構成しています。男性が多いのはもちろんですが、女性の写真も入れるよう心がけました。

───ブックの他に、小ページの冊子も作っていますね。

岡田 営業ツールとして配っていました。持ち込み時に置いてきたり、つきあいの長いところには送ったりもしています。

現在のプロモーションツール
img_special_photobook05_16.jpg 現在使用しているブックは、岡田さんの得意とする男性ポートレイトをはじめ、仕事で撮影したものを中心にまとめられている。ブックはほぼ1Pに1枚で構成。
img_special_photobook05_17.jpg 営業ツールとして作成した冊子。2011年の春頃から制作し、現在は4冊目を使用している。

───今回のフォトブックのテーマは?

岡田 自分の得意分野である男性ポートレイトでいこう、と思いました。せっかく作るのだから、ブックと同じでは意味がない。より自分の世界を凝縮したものを作ろうと考えたんです。

───サイズはどのように決めましたか?

岡田 300mm×300mmだとそれこそブックと変わらないので、小さめの260mm× 260mmにしました。正方形にしたのも、ブックや冊子と雰囲気を変えたかったから。ページ数は、20Pだと少ないし70Pだと見る人が疲れてしまうと思い、50Pにしました。

───編集ソフトの使い心地は?

岡田 デフォルトのボックス機能があるので、使いやすかったですね。画像をドラッグしただけでピッタリ収まるのが便利でした。IllustratorやInDesignほど細かくないのがありがたかったです。

───困った点はありましたか?

岡田 フォーマットやテンプレートを使わなかったので、余白の扱いに悩みました。デザイナーは1mm単位で余白を決めるそうですが、デザインにそれほど詳しくないので「これで正しいのか」と常に自問自答していましたね。

───構成はどのように考えましたか?

岡田 ブックよりは写真集に近い構成になっていると思います。一度全部配置してから、知人に意見を聞いたりして練っていきましたね。緩急の付け方等は、家にある写真集を見て研究しました。それがどう仕上がってくるか。ドキドキしますね。

編集過程

img_special_photobook05_05.jpg

img_special_photobook05_06.jpg MyBookEditorの編集画面。ボックス機能を使って写真を配置する。ドラッグするとジャストサイズで配置されるようになっているが、余白のバランスや写真のサイズについて「これでいいのか」と何度も迷ったという。

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同じシリーズの写真は並べて配置していく(左)。テーマを変える時には、スナップショットを挟みワンクッション置く効果を狙う(右)。
img_special_photobook05_09.jpg MyBookEditorを使って編集作業を行なう岡田さん。まずはボックス機能で写真を配置し、プリントアウトして確認をしながら写真の順番、大きさなどを決めていったという。

───完成品をご覧になっていかがですか?

岡田 やはり色が綺麗ですね。想像した通りの出来栄えです。通常なら潰れてしまいそうな暗い色も、きちんと再現されています。もうちょっとレタッチをやっておけば良かったな、と思うほどです。

───他にこうすれば良かった、というところはありますか?

岡田 もう少し写真を多くして厚みを出せば良かったな、と思います。紙が思ったより薄かったですね。後は、制作時と同じく「余白はこれで良かったのか」と思っています。ブックデザインは難しいですね。表紙の写真ももう少し引いても良かったかな。文字も思ったより大きかったですね。

───このフォトブックをどのように活用しますか?

岡田 「ブックを借りたい」と依頼があっても、予定があって渡すことができない場合があります。そんな時にブックの代わりとして使えそうですよね。サブとして便利かな、と。年に1回作成して、自分の足跡を記録しておくのもいいかもしれないな、と思っています。写真集を作って販売するということは考えていないですが、そういう使い方もできますよね。そんなに重くもないので、常に鞄の中に入れておけるのも嬉しいです。とりあえず、知人のデザイナーや編集者に見せて感想を聞きたいですね。

完成したフォトブック
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img_special_photobook05_11.jpg
img_special_photobook05_12.jpg 完成したブック。
形態:MyBook ART-HC
サイズ:260S
(内寸:260mm ×260mm)
ページ数:50P
半透明ブックケース
img_special_photobook05_13.jpg
img_special_photobook05_14.jpg

おかだ・かなこ
1984年生まれ、奈良県出身。同志社大学文学部社会学科卒業後、広告代理店に就職、出版社に転職後ライターとして勤務。東京写真学園、NY International Center of Photography で写真を学び、鏑木穣氏に師事。現在は人物ポートレイト、ファッション、音楽を中心に、写真、動画撮影、執筆など、様々な分野で活動中。2013年末にミリ所属。


※この記事はコマーシャル・フォト2014年3月号 特集「フォトグラファーのための高品質フォトブック」を転載しています。

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