写真学

写真学

写真とは何か、その誕生から未来まで

1839 年、世界初の実用的写真術「ダゲレオタイプ」が公表されてから170 年が経ちました。その後写真は急速に産業化し、19 世紀末に「フィルム」が発明されてからは映画や印刷技術にも応用され、20 世紀の映像産業全体を支えることになります。 そして今、「デジタル」時代の21 世紀、写真はどこへ向かって行くのでしょうか? この連載では写真の誕生と発展に関わった人たちと、産業としての成り立ちを振り返ることで、写真の未来を見つめていきます。

コロディオン法の登場

人々の歩み

コロディオン法の登場

アルビュメン(卵白)に代わる新たな媒体剤 ヘリオグラフから出発した写真は、タルボタイプ(カロタイプ)、アルビュメン(卵白)を媒体剤とし紙に印 続きを読む

ペーパー・ネガティブからガラス・ネガティブへ

人々の歩み

ペーパー・ネガティブからガラス・ネガティブへ

ネガティブ法の最大の欠点が改良される ダゲレオタイプ・プロセスとネガポジ法は1839年ほぼ同時期にスタートしたのですが、1844年の時点で、 続きを読む

タルボタイプ(カロタイプ)の発展しなかったアメリカ

人々の歩み

タルボタイプ(カロタイプ)の発展しなかったアメリカ

更なる改良を加え、海外に進出するタルボタイプ タルボットが独自のプロセス(タルボタイプまたはカロタイプとも呼ばれる)を公開した後、プロセスは 続きを読む

言葉の誕生「Photography」「Positive」 ハーシェル

人々の歩み

言葉の誕生「Photography」「Positive」 ハーシェル

1839年、ポジティブについての研究発表が集中 ネガティブをまず考案したタルボットは、ネガティブを元に像を別の印画紙に転換することはできない 続きを読む

ネガポジ法のはじまり タルボット

人々の歩み

ネガポジ法のはじまり タルボット

風景のスケッチから着想を得た、像の定着方法 1833年のある日、イタリアのコモ湖の湖畔で一人のイギリス人がスケッチブックを前に思案していまし 続きを読む

さまざまな被写体の可能性

人々の歩み

さまざまな被写体の可能性

人々を魅了したナイアガラのダゲレオタイプ 1851年にロンドンのクリスタルパレスにおいてホワイトハースト(Whitehurst)の写した9 続きを読む

カラーへの欲望 ヒル

人々の歩み

カラーへの欲望 ヒル

カラーの再現に初めて挑戦した人物 ダゲレオタイプ期に特筆すべきことは1850年から51年にかけて二誌の写真雑誌、The Daguerreia 続きを読む

価格の低下

人々の歩み

価格の低下

銀塩やフィルムの時代にも基準となったダゲレオタイプのサイズ マンモスプレートMammoth Plate 13(または15)×17 inche 続きを読む

光学とカメラ資材の改良

産業の歩み

光学とカメラ資材の改良

化学者やビジネスリーダー達が技術の進化を牽引 ダゲレオタイプが登場して以降、化学者や技術者あるいはビジネスリーダー達は、初期の写真産業の基礎 続きを読む

世界を牽引するアメリカン・ダゲレオタイプ

人々の歩み

世界を牽引するアメリカン・ダゲレオタイプ

アメリカで急速に普及・洗練を遂げたダゲレオタイプ ダゲレオタイプがアメリカに登場してから約10年、多くの化学者、そしてこの技術に興味を持つ一 続きを読む