最強ブツ撮りライティング|自宅撮影チャレンジ

第1回 真空管のほのかな光の情景|南雲暁彦

撮影:南雲暁彦

「自宅撮影チャレンジ」とは、5月の「STAY HOME」期間中、自宅でのブツ撮り撮影にチャレンジしたフォトグラファーの作品を紹介する企画。普段の撮影なら使用しないであろう、自宅撮影ならではの照明機材や、個性とアイデアあふれるブツ撮り作品が続々登場。

1. 真空管の発光をスローシャッターで撮影

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真空管は暖かくぼうっとオレンジの光が灯っているイメージがあるが、実際のところ明るい場所で見たらほとんどその明かりは確認することができない。暗い場所で見ても電球が光っているような「灯っている」感じはなく、小さなオレンジ色の点があるな、ぐらいにしか見えない。ところがスローシャッターで根気よく露出を重ねていくとこのような美しい情景が映し出されるのだ。

この大きな真空管は300Bというその筋では有名な玉なのだが、青紫色の美しいグローという発光現象がさらに花を添える。

撮影メモ

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このように微弱な光を探してスローシャッターで表現すると面白いことが起きる場合がある。


2. 照明器具のスマートLEDを使用したライティング

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家で撮影する時のライティングはいかにシンプルに環境を活かしてスタジオワークとは違ったメソッドを発見、構築するかだと思っている。ここではスマートLED(LIFX)を使用、これは色温度と光量をスマホでコントロール可能な撮影用では無い照明器具だが、これを撮影に使うと非常に面白く色々なことができる。

撮影メモ

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このカットではライトをブルーグリーン色に設定して、光を真空管アンプの筐体と背景に漏らす、背景はカーテンなのだがこの調色でオーロラの様に演出してみた。

アンプ自体のオレンジの光が45秒ほどの露光でこの明るさ(F2ISO100)になるのでそれに合わせてLEDの光量を調整しバランスを取る。ちょっと家に真空管アンプを置いてみたくなる様なビジュアルの完成である。

南雲暁彦 なぐも・あきひこ
凸版印刷TIC ビジュアルクリエイティブ部チーフフォトグラファー。「匠」エキスパートクリエイター。コマーシャルフォトを中心に映像制作、執筆、セミナー講師なども行なう。海外ロケを得意とし、世界300以上の都市で撮影実績を持つ。APA 広告年鑑、全国カタログ・ポスター展グランプリなど国内外で受賞歴多数。APA 会員。知的財産管理技能士。

※この記事はコマーシャル・フォト2020年7月号から転載しています。


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