フジフイルム スクエアにて中村征夫写真展「海中顔面大博覧会」が開催中!

「恐るるに足らず」 ©Ikuo Nakamura

フジフイルム スクエアにて中村征夫写真展「海中顔面大博覧会」が開催中だ。
1987年に発表して大人気を博した水中写真家 中村征夫氏の写真展・写真集「海中顔面博覧会」。
それから撮影を継続すること30余年、パワーアップした続編にして新作の数々を見ることができる。

身近ですぐそばにあるのに「青い宇宙」と表現されるように遠い存在でもある未知なる海。
その海に魅せられ、19歳のとき独学で水中写真に取り組んでから半世紀以上、今なお海と海に生きるものたちの撮影を続ける、水中写真の第一人者中村征夫氏。

水深わずか数十センチの海辺から大洋へと広がる雄大で多様な海には、見れば見るほど、色彩豊かでデザイン的にも秀作ぞろいな生きものたちそれぞれが暮らすユニークな楽園(社会)が存在する。
本展「海中顔面大博覧会」は、その楽園と生きものが一瞬見せた豊かな表情や思わず微笑んでしまうしぐさを捉えた写真1点1点に、ユーモアあふれる中村氏の言葉を添えて構成した写真展だ。
そして、1987年に発表し、大ヒットした写真展・写真集「海中顔面博覧会」の後、30余年脈々と撮り続けた続編にして新作を展示する。

「美白パック中」 © Ikuo Nakamura
「わたし怒ってます!」 © Ikuo Nakamura
「神の領域」 © Ikuo Nakamura

 「魚の顔はもちろん、海中の風景や流氷の造形だけでなく、サンゴ、ヒトデや海藻など、普段目につかないあるいはみんながうっかり見逃しがちな、海の役者たちの生きざまも撮影し続けてきました。長らく海に潜っていると、魚や生きものたちの顔、姿形から、思いがけないイメージをインスパイアされることがよくあります。そのとき被写体から受けた印象を崩さないよう心がけて、撮影に臨んでいます。」と語る中村氏。

圧倒的な海の楽園と海の美しさを味わいつつ、思わず笑顔になれるその住人が織りなす「大博覧会」が楽しめる。

プロフィール

© Takuya Nakamura

中村 征夫  なかむら いくお
1945年秋田県潟上市出身。19歳のとき神奈川県真鶴岬で水中写真を独学で始める。
撮影プロダクションを経て、31歳でフリーランスとなる。1977年東京湾にはじめて潜り、ヘドロの海で逞しく生きる生きものに感動。
以来、東京湾定点観測をライフワークとして取り組む。数々の報道の現場の経験を生かし、新聞、テレビ、ラジオ、講演会とさまざまなメディアを通して海の魅力や海をめぐる人々の営みを伝えている。

展覧会概要
中村征夫写真展「海中顔面大博覧会」
開催期間:2024年6月14日(金)~7月4日(木) 10:00–19:00
会場:フジフイルム スクエア内、富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1-2-ミニギャラリー
https://fujifilmsquare.jp/

コマーシャル・フォト 2024年10月号

■特集「令和の時代に、フィルムで写真を撮るということ。」
写真家・石田真澄がフィルムを使い、ハウススタジオやフェリー、海辺で自然体の齋藤飛鳥を11Pにわたって撮り下ろした。また、これまで石田が積み重ねてきた仕事の数々から一部を抜粋して紹介する。

また、中森 真、大野隼男、木村和平、竹中祥平、三部正博という5人のフォトグラファーがフィルムを使って撮影した仕事例、作品を紹介。フィルム撮影に関する考え、使用機材やよく利用する現像所などを伺った。

■連載「撮影を楽しむスペシャリストたち」
写真業界には数多くの撮影ジャンルがあり、それぞれの分野で活躍するスペシャリストたちがいる。この連載では、フォトグラファー中野敬久氏が毎回気になるスペシャリストにインタビューを行ない、その分野ならでは魅力や、撮影への向き合い方を聞くことで、“撮影を楽しむ”ためのヒントを探っていく。今回のゲストは新津保建秀氏。

■連載「GLAY CREATIVE COLLECTION 2024- VOL.03」
GLAY 30年間のクリエイティブを網羅した書籍「GLAY CREATIVE COLLECTION 1994-2024」が好評につき連載化!今回紹介するのは9月18日発売の「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 in BELLUNA DOME Blu-ray & DVD」のアートワーク。アートディレクターの吉野晋弥氏、フォトグラファーの岡田祐介・田辺佳子氏に取材した。