中村キース・ヘリング美術館が「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」に特別協力。

世界で唯一のキース・ヘリング氏の美術館である中村キース・ヘリング美術館が、兵庫県立美術館で開催中の「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」の特別協力として監修および約140点の作品を出品している。

本展は、総作品数約150点で構成され、キース・ヘリング氏がアーティストとして活動した10年程の間に制作した作品の全容を概観する展覧会。東京(六本木)、兵庫(神戸)の他、福岡(福岡)、愛知(名古屋)、静岡(静岡)、茨城(水戸)の6会場を巡回予定。

明るく、ポップなイメージで世界中から愛されているキース・ヘリング氏。ヘリング氏は「アートはみんなのために」という信念のもと、1980年代のニューヨークで地下鉄駅構内やストリート、つまり日常にアートを拡散させることで、混沌とする社会への強いメッセージを発信し、人類の未来と希望を子どもたちに託した。ヘリング氏が駆け抜けた31年間の生涯のうち創作活動期間は10年程だが、残された作品に込められたメッセージはいまなお響き続けている。

本展は6メートルに及ぶ大型作品や日本初公開含む約150点の作品を通してヘリング氏のアートを体感いただく貴重な機会になる。社会に潜む暴力や不平等、HIV・エイズに対する偏見と支援不足に対して最後まで闘い続けたヘリング氏のアートは、時空を超えて現代社会に生きる人々の心を揺さぶっている。

今回展示されているキース・ヘリングの名前が世界に広く知られるきっかけとなったサブウェイ・ドローイングプロジェクトの作品7点のうち、当館より2点の《無題(サブウェイ・ドローイング)》を出品あしている。他5点はニューヨークから出品され、この巡回展で日本初公開となる。

photo by ©️Makoto Murata
All Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation
All Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation

展覧会概要
「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」
会期:2024年4月27日(土)~2024年6月23日(日) 
会場:兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー
https://kh2023-25.exhibit.jp

コマーシャル・フォト 2024年10月号

■特集「令和の時代に、フィルムで写真を撮るということ。」
写真家・石田真澄がフィルムを使い、ハウススタジオやフェリー、海辺で自然体の齋藤飛鳥を11Pにわたって撮り下ろした。また、これまで石田が積み重ねてきた仕事の数々から一部を抜粋して紹介する。

また、中森 真、大野隼男、木村和平、竹中祥平、三部正博という5人のフォトグラファーがフィルムを使って撮影した仕事例、作品を紹介。フィルム撮影に関する考え、使用機材やよく利用する現像所などを伺った。

■連載「撮影を楽しむスペシャリストたち」
写真業界には数多くの撮影ジャンルがあり、それぞれの分野で活躍するスペシャリストたちがいる。この連載では、フォトグラファー中野敬久氏が毎回気になるスペシャリストにインタビューを行ない、その分野ならでは魅力や、撮影への向き合い方を聞くことで、“撮影を楽しむ”ためのヒントを探っていく。今回のゲストは新津保建秀氏。

■連載「GLAY CREATIVE COLLECTION 2024- VOL.03」
GLAY 30年間のクリエイティブを網羅した書籍「GLAY CREATIVE COLLECTION 1994-2024」が好評につき連載化!今回紹介するのは9月18日発売の「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 in BELLUNA DOME Blu-ray & DVD」のアートワーク。アートディレクターの吉野晋弥氏、フォトグラファーの岡田祐介・田辺佳子氏に取材した。