東京都写真美術館 総合開館30周年記念「遠い窓へ 日本の新進作家 vol. 22」

スクリプカリウ落合安奈《ひ か り の う つ わ》2025年 作家蔵 ©Ana Scripcariu-Ochiai

東京都写真美術館は、写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性ある作家を発掘する企画「日本の新進作家」展を2002年から継続的に開催してきた。第22回となる今回は、人と時代、場所や風習との結びつきから生まれる「小さな物語」に焦点を当て、5名の新進作家による作品を紹介する。

参加作家たちは、写真や映像を基盤にしながら、インスタレーション、立体、音、言葉といった多様な表現を取り入れ、それぞれの物語を紡ぐ。展覧会タイトルにある「窓」は、他者の存在を想起させる象徴であると同時に、作品そのものが「窓」となり、観る者を異なる時間や記憶へと導いていく。

多様性の尊重や共生が求められる現代において、他者や異なる価値観を想像することはますます重要になっている。本展における5名の表現との出会いは、遠い窓の向こうを思い描くように、他者への想像力や対話を深める手がかりとなるだろう。

公式hp:https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-5087.html

【出品作家紹介】
◉寺田健人:1991年沖縄県生まれ
写真を軸に、社会的な枠組みやジェンダーを問い直すインスタレーションを展開

寺田健人《After playing in the park with my daughter》〈想像上の妻と娘にケーキを買って帰る〉より2021年 作家蔵 ©Kento Terada

◉スクリプカリウ落合安奈:1992年埼玉県生まれ
日本とルーマニア2つの母国を背景に、土地と人との結びつきを浮かび上がらせる

スクリプカリウ落合安奈《ひ か り の う つ わ》2025年 作家蔵 ©Ana Scripcariu-Ochiai

◉甫木元 空:1992年埼玉県生まれ
映画、音楽、小説と多岐に渡り活動。家族の生と死を記録することで、観るものと記憶を共有する

甫木元空〈窓外〉より2023年 作家蔵 ©Sora Hokimoto

◉岡 ともみ:東京都生まれ(現在、岡山県と二拠点)
日本各地に残る死にまつわる風習や個人の記憶を古時計に閉じ込めた代表作〈サカサゴト〉を展示

岡ともみ《サカサゴト》2023年 作家蔵 ©Tomomi Oka

◉呉 夏枝:1976年大阪府生まれ
オーストラリア移民の歴史と個々の記憶を写しこむ代表シリーズから派生した新作を日本初公開


呉夏枝《Seabird Habitatscape#2-Banaba, Nauru, Viti Levu》2024年 作家蔵 Image courtesy: CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong ©Haji Oh

◉開催概要

遠い窓へ 日本の新進作家 vol. 22

Thoughts of a Distant Window: Contemporary Japanese Photography vol. 22

会期:2025年9月30日(火)-2025年1月7日(水)
会場:東京都写真美術館 3階展示室
主催:東京都写真美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京新聞
協賛:東京都写真美術館支援会員
電話:03-3280-0099 
WEB:www.topmuseum.jp
開館時間:0:00-18:00(木・金は20:00まで)入館は閉館30分前まで
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始(12/29-1/1)
観覧料:一般700円、学生560円、中高生・65歳以上350円
※ 中学生以下及び障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料
※ オンラインで日時指定チケットを購入いただけます

◉関連イベント

出品作家とゲストによるトーク
①2025年10月19日(日) 14:00~15:30
スクリプカリウ落合安奈(出品作家)×岡ともみ(出品作家)×竹内万里子(批評家・作家、京都芸術大学教授)
②2025年12月27日(土) 14:00~15:30
寺田健人(出品作家)×呉夏枝(出品作家)×鷲田めるろ(金沢21世紀美術館館長、東京藝術大学准教授)
会場:東京都写真美術館1Fホール
定員:190名(整理番号順入場/自由席)
参加費:無料
※当日 10:00 より 1 階総合受付にて整理券を配布します

・出品作家 甫木元空による上映
①2025年10月26日(日) 14:00~《はだかのゆめ》+アフタートーク 甫木元空(出品作家)、尹雄大(インタビュアー)
②2025年11月22日(土) 10:30~《BAUS》
③2025年11月22日(土) 13:30~《はだかのゆめ》
④2025年11月22日(土) 15:00~《BAUS》
⑤2025年12月13日(土) 14:00~《1991》※作家による生演奏付き上映
会場:東京都写真美術館1Fホール
定員:190名(整理番号順入場/自由席)
参加費:無料
※当日 10:00 より 1 階総合受付にて整理券を配布します

・担当学芸員によるギャラリートーク

2025年10月10日(金) 14:00~
※当日有効の本展チケット、展覧会無料対象者の方は各種証明書等をお持ちのうえ3階展示室入口にお集まりください

・担当学芸員によるギャラリートーク(手話通訳付き)
①2025年11月21日(金) 14:00~
②2025年12月19日(金) 14:00~
※当日有効の本展チケット、展覧会無料対象者の方は各種証明書等をお持ちのうえ3階展示室入口にお集まりください


特集「LEDライト最新活用術」&別冊付録「CM・映像 キャメラマン&ライトマンファイル 2026」。

巻頭特集ではフォトグラファー福岡秀敏が俳優・田中麗奈をLEDで撮り下ろし。さらに倭田宏樹、森山将人、川村将貴、須藤絢乃による現場事例や機材検証を通して、LEDライティングの実践的な活用方法を解説。「Aputure LED 4機種 実践検証」ではCOB型、パネル型、スポット型、ストリップ型という異なる光源を用い、静物撮影で検証。光の質や質感表現の違いを比較しながら、LEDライトの特性を具体的に探る。撮影と解説は中村雅也氏が担当した。

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2025年12月24日発売のKing & Prince 7thアルバム「STARRING」。本企画では、収録曲それぞれを“架空の映画の主題歌”に見立て、1曲につき1本の特報映像を制作するという前例のないプロジェクトを徹底取材。本編は存在しないにもかかわらず、長編映画を想定した設計で10本の特報映像とポスターを制作。さらにレッドカーペットイベントや映画館での上映会まで展開するなど、アルバムの枠を超えた大規模なプロモーションとして構築されている。特報・ポスター制作全体のプロデューサー加藤諒氏をはじめ、3人の映像監督、アートディレクター、フォトグラファーが参加。企画設計の背景と制作プロセスをそれぞれの立場から語る。

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