
会場内でも、常に大きな賑わいを見せていたのが富士フイルムブース。毎年、プロユースからカメラファン、ライトユーザーまで幅広い層を楽しませてきた同社。今年は全21のブースを展開し、まさに“写真のテーマパーク”と呼びたくなる充実ぶりだった。
新製品と体験型コンテンツに長蛇の列

注目を集めていたのは、GFX/Xシリーズの新製品タッチ&トライブース。特にラージフォーマットの最新モデルや、映像制作向けのGFX ETERNA 55を実際に体験できるエリアは終日満員状態。静止画・動画の両面で進化を続ける富士フイルムの現在地を、来場者が体感していた
一方、相変わらずの人気を誇ったのがチェキブース。新製品のハイブリッドインスタントカメラinstax mini Evo Cinemaを手に取り、撮影からプリントまでをその場で体験できる。デジタルとアナログを横断する楽しさは、世代を問わず多くの人を惹きつけていた。


Xシリーズ15周年、その歩み

2011年3月5日の「X100」発売からスタートしたXシリーズは、2026年で15周年を迎える。ブースでは、歴代モデルが並び、その進化と系譜を一望できる展示が行われていた。
クラシカルなデザインと先進技術の融合というコンセプトを軸に、独自のポジションを築いてきたXシリーズ。その15年の歩みは、単なる製品の歴史ではなく、写真文化との伴走の記録でもあると感じさせる内容だった。
「写真幸福論」——プリントのその先へ

特に印象的だったのが「写真幸福論」ブース。「家に、幸せの居場所をつくろう。」というコンセプトのもと、写真に込めた思いをカウンセリングし、来場者に合ったフレームや商品を提案する体験型コンテンツが展開されていた。
簡単な登録を済ませれば、約1分の操作でスマートフォン内の写真をプリントアウトし、無料のフレームやボックスに収めて持ち帰ることができる。さらに、プロラボサービス「クリエイトプリント」による個展・グループ展開催の相談も受け付けており、“撮る”だけで終わらない写真体験を提示していた。

フィルムシミュレーションの世界
富士フイルムといえば、やはりフィルムシミュレーション。多彩なモードで撮影された作品展示やLOOK BOOK、動画コンテンツを通じて、その色再現や階調表現の魅力を体感できる構成となっていた。

長年フィルムを手がけてきたメーカーだからこそ到達できる色づくり。その蓄積が、デジタル時代においても確かな個性として息づいている。
圧巻のギャラリー展示
会場内にはギャラリーA・Bの2か所を設置。写真家がGFX/Xシリーズで撮影した作品を、大判かつ高品質なプリントで展示していた。空間に一歩足を踏み入れると、作品世界に包み込まれるような没入感がある。機材メーカーのブースでありながら、まるで写真展の会場のような静かな熱気が漂っていた。

撮影する楽しみ。プリントする喜び。飾ること、人に見せること、そして手渡すこと。そのすべてを一貫して提案し続ける富士フイルムの理念が、ブース全体から伝わってきた。

特集「LEDライト最新活用術」&別冊付録「CM・映像 キャメラマン&ライトマンファイル 2026」。
巻頭特集ではフォトグラファー福岡秀敏が俳優・田中麗奈をLEDで撮り下ろし。さらに倭田宏樹、森山将人、川村将貴、須藤絢乃による現場事例や機材検証を通して、LEDライティングの実践的な活用方法を解説。「Aputure LED 4機種 実践検証」ではCOB型、パネル型、スポット型、ストリップ型という異なる光源を用い、静物撮影で検証。光の質や質感表現の違いを比較しながら、LEDライトの特性を具体的に探る。撮影と解説は中村雅也氏が担当した。
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2025年12月24日発売のKing & Prince 7thアルバム「STARRING」。本企画では、収録曲それぞれを“架空の映画の主題歌”に見立て、1曲につき1本の特報映像を制作するという前例のないプロジェクトを徹底取材。本編は存在しないにもかかわらず、長編映画を想定した設計で10本の特報映像とポスターを制作。さらにレッドカーペットイベントや映画館での上映会まで展開するなど、アルバムの枠を超えた大規模なプロモーションとして構築されている。特報・ポスター制作全体のプロデューサー加藤諒氏をはじめ、3人の映像監督、アートディレクター、フォトグラファーが参加。企画設計の背景と制作プロセスをそれぞれの立場から語る。
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ほか
