「CREATORS EDGE 2023」現地レポートPart.3 周辺機器メーカー編

10月18日、『コマーシャル・フォト』『ビデオサロン』の共同主催イベントとして
浅草橋ヒューリックホール&カンファレンスにて開催された
「CREATORS EDGE 2023」での各企業出展ブースの模様をレポート!

今回は周辺機器メーカーをご紹介いたします。

日本サムスン

フラッシュメモリー世界最大手の日本サムスンは、ポータブル SSDの新モデル「T7 Shield」を展示。新たに USB 3.2 Gen2に対応したことで2GB/s ほどの高速転送が可能に。昨今はポータブル SSD に直接記録できるカメラが登場しつつある。内蔵の記録メディアよりも容量あたりの単価が安いのがメリットだ。

T7 Shield。ポータブル SSD に記録すると、そのまま PC に接続して作業に移れる利点もある。

併せて、microSD カードの「PRO Ultimate」シリーズも10月に発売。専用カードリーダーと一緒に使うと、これまでよりも読み出しが高速になる。

PRO Ultimate は、「microSD カードは読み出しが遅い」という課題にチャレンジした製品。読み出し速度は最大200MB/s。

タムロン

2本の新レンズをメインに展示。超望遠ズーム「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」は新たにニコン Z マウントに対応したもので、10月31日に発売。リーズナブルなのでニコンユーザーは要チェックだ。

150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD。このサイズ感で500mm はぜひ試したい1本だ。

もう1本は10月19日に発売された「17-50mm F/4 Di III VXD」で、ソニー E マウントに対応する。17mm の超広角から F4通しで標準域までカバーする使い勝手が売り。対応レンズをスマホからコントロールできる「TAMRON Lens Utillity」のデモも行なっていた。

17-50mm F/4 Di III VXDはズームで全長が変わらないので、ジンバルでも使いやすいとのこと。

HIGHLAND SUPER8 LAB

HIGHLAND SUPER8 LABでは8mm フィルムの現像サービスを紹介していた。8mm フィルムの販売も行なっており、Web サイトから申し込むと8mm カメラの1日無料レンタルも受けられる。現像後は必要に応じて4K へのスキャニングも行なうそう。その際、反転や簡単なグレーディングもできるとのこと。

レンタルするカメラはメンテナンス済みの個体。カメラを持っている人も予備として使える。フィルムの在庫も一部展示していた。
撮影のデモンストレーションも行なっており、その時に使う現像機の姿もあった。

最近はミュージックビデオにおいて8mm フィルムでの撮影需要があり、若い世代の利用も多いという。

イメージビジョン

カメラアクセサリーを扱うイメージビジョンは、カメラケージシステムの FALCAM ブランドから新たに発売となるポータブル SSD のホルダーを展示していた。ケージに装着して使うタイプで、近日発売となる。

カメラケージに安定してポータブル SSD を装着できる。

また datacolor の動画向けカラーチャートが参考展示されていた。各社の動画編集ソフトに対応しているほか、Rec.709の色域に対応しているそうだ。

動画向けカラーチャートは、ホルダーの中のチャートを別の種類と入れ替えられるようになっている。

H&Y Filters Japan

SMDV のビューティーディッシュ「FlipBeauty」シリーズが展示されていた。一瞬で折りたたみができるのが特徴で、品質にも自信があるとのこと。アタッチメントでクリップオンストロボやモノブロックストロボにも対応する。

FlipBeauty はハンドルのロック操作で瞬時に開閉可能。大きなサイズもあり、モノブロックストロボや LED ライトへの装着も可能。

その他、各種フィルターも展示。ブースのイチオシは「REVORING SERIES」で、マグネットにより丸形のほか角形フィルターやマットボックスも簡単に着脱できるシステムとなっている。

REVORING SERIES は1つのフィルターを異なる口径のレンズに装着できるシステムでもある。

Blackmagic Design

Blackmagic Designのブースでは10月に発売した「Blackmagic Cinema Camera 6K」が目玉となっている。

同社で初めて35mm フルサイズセンサーおよび L マウントを採用したモデル。これまでよりも大きなボケ表現などが期待でき
る。

Blackmagic Cinema Camera 6K。L マウントということでシグマ製のレンズを装着。オプションでチルト式の外付け EVF を用意している。 

また、iPhone 用の無料カメラアプリ「Blackmagic Camera」のデモも行なっていた。iPhone を使ってマニュアル操作主体の本格的な動画撮影を可能とするアプリとなる。

Blackmagic Camera は同社デジタルシネマカメラと同様の画面インターフェースを備えている。

いかがでしたでしょうか?
次回Part.4では引き続き周辺機器メーカーとセミナーの様子についてレポートします!

是非チェックしてみてください。

コマーシャル・フォト 2024年11月号

■特集「アーティストを撮る!」
フォトグラファー shuntaroが率いるbird and insectが JO1メンバー11名をそれぞれのテーマで撮り下ろす。インタビューでは今回の撮影テーマや撮影設計、アーティストを撮影することについて語ってもらった。撮影メイキングと共に、ライティング解説も。JO1メンバーへのインタビューも掲載。

特集内では、ライブ撮影やアーティスト撮影を行なうフォトグラファー4名を取材し、様々な音楽写真をインタビュー記事と合わせて紹介する。
三吉ツカサ/岡田裕介/神藤 剛/笹原清明

■別冊付録 CM・映像ディレクターズファイル2024-2025
CM・ミュージックビデオ・Webムービー・映画などで活躍する719名の映像ディレクターの仕事とプロフィールを紹介。 CM業界関係者必携の一冊。

■連載撮影を楽しむスペシャリストたち 中野敬久 
 Vol.13「木村和平の作風を構成する要素

■連載Create My Book -自分らしいポートフォリオブックを作る- Vol.3 
 「ドラマチックを生み出す魔法」 金村美玖

ほか