写真展レポート 公文健太郎「煙と水蒸気」

公文健太郎の写真展が、飯田橋・Rollで12月28日まで開催中。

2023年の1年間をかけて、父から譲り受けたOLYMPUS PEN FTで撮った膨大なスナップから厳選された8点を展示。

「耕す人」や「眠る島」など、公文氏は今まで明確なテーマを設け、世界を切り取ってきた。それが今回は仕事の道中や通りすがる人々など、偶然の出会いや出来事に身を任せてシャッターを切った。ある種、そのカメラの持ち主である父の目を借りて撮ったようだったという。

同名の写真集も発売。400ページのボリュームで文庫本サイズ。1ページ繰るごとに不思議とどこかで体験したような懐かしさを覚える。思い出せないほど幼い頃の記憶なのか、それとも夢で見た光景なのか。公文氏が父の目を借りて見た世界を、私たちもまた、公文氏の目を借りて世界を見る。その世界は特別な出来事が写っているわけではないが、優しく温かい、写真の楽しさを思い出させる。何度も繰り返し読みたくなる写真集だ。

1冊ごとにすべて違う写真のオリジナルプリントが、まるで手紙のように封入されている。

公⽂健太郎(くもん・けんたろう)
写真家。1981年⽣まれ。ルポルタージュ、ポートレートを中⼼に雑誌、書籍、広告で幅広く活動。同時に「⼈と⾃然の接点」をテーマに主に⼀次産業の現場を取材。⽇本全国の農⾵景を撮影した『耕す⼈』、川と⼈のつながりを考える『暦川』、半島を旅し⽇本の⾵⼟と暮らしを撮った『光の地形』などを発表。2022年には瀬⼾内の島に起こる過疎化をテーマに『眠る島』としてドイツのKehrer社から出版。2012年『ゴマの洋品店』で⽇本写真協会賞新⼈賞受賞。2024年⽇本写真協会賞作家賞受賞。

写真展「煙と⽔蒸気」
会期:12⽉6⽇(⾦)〜12⽉28⽇(⼟)13:00-20:00
場所:Roll(東京都新宿区揚場町2-12 セントラルコーポラス No.105)

写真集 公⽂健太郎『煙と⽔蒸気』
編集: 藤⽊洋介
翻訳: ロバート・ツェツシェ
デザイン: 宮添浩司
発⾏: COO BOOKS
定価:8,000円(税別)※オリジナルプリント付

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12月に発売された志尊淳アニバーサリー写真集「final」。撮影を担当した映画監督・映像作家として活躍する柿本ケンサクと、俳優・志尊淳による対談企画。写真集『final』の撮影背景、テーマ設定、ビジュアルづくりの裏側を語り合う。2人だからこそ語れる、創作への向き合い方や撮影現場の空気感が詰まったインタビュー。

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