三森いこ 写真展「この星の中」がTOTEM POLE PHOTO GALLERYにて開催!

フォトグラファー三森いこ氏が、7月16日(火)からTOTEM POLE PHOTO GALLERYにて写真展「この星の中」を開催する。

三森氏は、本誌2024年4月号でも特集した「私が撮りたかった女優展」に参加し、同号では三森氏撮影のカットが表紙を飾った。

今回は、数年前に出会った1人の男の子を撮り続けたシリーズを初写真集と写真展にて発表する。

会場ではこの写真集を先行販売予定だ。

また、7月20日(土)15:00〜16:00 には、写真家・相澤義和氏を招いてトークイベントを開催。主にポートレイトを撮影し作品制作をしている2人が「この星の中」シリーズを通じて、人を撮ることや写真家として大切にしていることなどを語る。

だれかと心で繋がりたい、ひとと深く繋がりたい。

⁡私にとって写真を撮るということは、日々の生活の中では満たされない欲求をすこしでも満たすために必要な行為だった。

⁡はじめてきみを見たとき、いいなと思った。

⁡かわいくてちいさくて、ひたすら懐くきみが猫みたいで、ねこちゃんって呼んでいた。

⁡シャッターを切るたびに、愛おしくて、かなしかった。うれしいとかたのしいとか、そういうのが全部おなじだったらいいね。

⁡ねこちゃんはいつしか私の背を越して、少年に変化していった。きみは少しずつ、私の手の中には収まらなくなっていく。

撮ることは私の中にある冷たさを知ることだった。

きみの機嫌が悪くても泣いていてもカメラを向け続けるということは暴力的で残酷だと思った。私もくるしかったんだよ。

⁡けど、私は写真がないときみと繋がれないから、どうすることもできなかった。

⁡いつからか、私は写真の中のきみが好きということに気づいて徐々に撮れなくなっていった。

近づいたり離れたりする心は、どうなるんだろう。

私はただ、きみのこと、大事にしたかった。

写真展ステートメントより

三森いこ(みもり・いこ)

1998年神奈川県横浜市生まれ。明治大学情報コミュニケーション学部卒。フォトグラファーとして活動中。ポートレートをメインに作品を制作している。2023年に初個展「ここでまた会おうよ」を開催。2024年3月「私が撮りたかった女優展Vol.5」に参加し、「コマーシャル・フォト」の表紙を飾るなど、注目を集める。2024年7月、初個展の続編となる個展「この星の中」を開催、初の写真集を発表。

展覧会概要 三森いこ 写真展「この星の中」
会 期:2024年7月16日(火)〜7月28日(日) 12:00〜19:00  月曜定休/入場無料
会 場:TOTEM POLE PHOTO GALLERY 東京都新宿区四谷四丁目22 第二富士川ビル1F
東京メトロ丸ノ内線、新宿御苑前駅 2出口より徒歩7分。
東京メトロ丸ノ内線、四谷三丁目駅 2出口より徒歩10分。都営新宿線、曙橋駅 A1出口より徒歩7分。

相澤義和・三森いこ トークイベント概要
日 時:2024年7月20日(土) 15:00〜16:00
会 場:TOTEM POLE PHOTO GALLERY 
参加費:無料/予約不要

コマーシャル・フォト 2024年10月号

■特集「令和の時代に、フィルムで写真を撮るということ。」
写真家・石田真澄がフィルムを使い、ハウススタジオやフェリー、海辺で自然体の齋藤飛鳥を11Pにわたって撮り下ろした。また、これまで石田が積み重ねてきた仕事の数々から一部を抜粋して紹介する。

また、中森 真、大野隼男、木村和平、竹中祥平、三部正博という5人のフォトグラファーがフィルムを使って撮影した仕事例、作品を紹介。フィルム撮影に関する考え、使用機材やよく利用する現像所などを伺った。

■連載「撮影を楽しむスペシャリストたち」
写真業界には数多くの撮影ジャンルがあり、それぞれの分野で活躍するスペシャリストたちがいる。この連載では、フォトグラファー中野敬久氏が毎回気になるスペシャリストにインタビューを行ない、その分野ならでは魅力や、撮影への向き合い方を聞くことで、“撮影を楽しむ”ためのヒントを探っていく。今回のゲストは新津保建秀氏。

■連載「GLAY CREATIVE COLLECTION 2024- VOL.03」
GLAY 30年間のクリエイティブを網羅した書籍「GLAY CREATIVE COLLECTION 1994-2024」が好評につき連載化!今回紹介するのは9月18日発売の「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 in BELLUNA DOME Blu-ray & DVD」のアートワーク。アートディレクターの吉野晋弥氏、フォトグラファーの岡田祐介・田辺佳子氏に取材した。