
東京工芸大学「写真機材展2025」で最新機材を体感
東京工芸大学 中野キャンパスにて、2025年5月21日(水)、芸術学部写真学科主催による恒例イベント「写真機材展2025」が開催された。
会場にはカメラメーカーだけでなく、感光材料や照明機材、展示に関する企業も含め25社が出展。学生たちは最新の撮影機材に直に触れ、企業担当者と対話する貴重な機会を得た。


この写真機材展は、芸術学部全学生を対象とした学内イベントで、30年以上の歴史がある。
展示はブース形式で行なわれ、カメラやレンズはもちろん、写真用紙、デジタル入出力機器、照明機材、カメラバッグ、額縁に至るまで幅広いジャンルの製品が揃った。各社によるデモンストレーションも行なわれ、会場は終日にぎわいを見せた。

参加学生は、製品の詳細な解説を直接担当者から受けることで、写真表現の選択肢を広げたり、撮影機材に関する日頃の疑問や課題を相談したりすることができた。
出展企業からは、以下のような声が寄せられた。
「カメラを持っていない学生こそ、まずは製品に触れてみてほしい。すでにカメラを持っている学生は、レンズの選び方や撮り方の悩みを相談に来てほしい」(カメラメーカー)
「この展示会には、今後の自分の表現に必要となる機材が集まっている。将来を思い描く場として活用してほしい」(写真機材・用品メーカー)
「照明機材もトレンドが変化している。プロが現場で使っている最新機材をぜひ知ってほしい」(照明機材メーカー)
なお、東京工芸大学は1923年に「小西寫眞(写真)専門学校」として創設され、2023年に創立100周年を迎えた。
創設以来、アートとテクノロジーの融合を追求し続けており、今回の機材展もその姿勢を象徴する場と言えるだろう。

コマーシャル・フォト 2025年7月号
【特集】レタッチ表現の探求
写真を美しく仕上げるために欠かせない「レタッチ」。それはビジュアルを整えるだけでなく、一発撮りでは表現しきれないクリエイティブな可能性を引き出す工程でもある。本特集では、博報堂プロダクツ REMBRANDT、フォートンのレタッチャーがビジュアルの企画から参加し、フォトグラファーと共に「ビューティ」「ポートレイト」「スチルライフ」「シズル」の4テーマで作品を制作。撮影から仕上げまでの過程を詳しく紹介する。さらに後半では、フォトグラファーがレタッチを行なうために必要な基本的な考え方とテクニックを、VONS Picturesが実例を通して全18Pで丁寧に解説。レタッチの魅力と可能性を多角的に掘り下げる。
PART1
Beauty 石川清以子 × 亀井麻衣
Portrait 佐藤 翔 × 栗下直樹
Still Life 島村朋子 × 岡田美由紀
Sizzle 辻 徹也 × 羅 浚偉
PART2
フォトグラファーのための人物&プロダクトレタッチ完全実践
講師・解説:VONS Pictures (ヴォンズ・ピクチャーズ)
基礎1 フォトグラファーが知っておくべきレタッチの基本思想
基礎2 レタッチを始める前に必ず押さえておきたいポイント
人物レタッチ実践/プロダクトレタッチ実践
ほか