気鋭のクリエイター・藤井亮氏が語る“後ろ向きに前進する”ための逆転の仕事術が書籍化された。
岡本太郎の世界観を架空の昭和特撮ヒーロー番組として表現した『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』(NHK Eテレ)をはじめ、SNSで大きな話題となった『石田三成CM』、『サウンドロゴしりとり』など、くだらないアイデアで遊び心あふれるコンテンツを生みだし続ける気鋭の映像作家/クリエイティブディレクターの藤井亮氏。
彼がその仕事術と創作論を語る初めての単著『ネガティブクリエイティブ つまらない人間こそおもしろいを生みだせる』(扶桑社刊)が3月27日(水)に発売される。

彼が世に送り出すでたらめでユニークな作品とは裏腹に、彼は自分のことを「つまらないネガティブ人間」だと自認している。悲観的で心配性、いつも最悪のケースを想像して不安になる後ろ向きな性格。根はまじめだからおもしろいことは思いつかないし、突出したオリジナリティも持っていなければ、プレゼンも下手で、現場のテンションを盛り上げるのも向いてない……。
しかし、そんなネガティブ思考こそがクリエイティブにおいては武器になる、と彼は語る。
「このままで本当にいいんだろうか?」「もっとおもしろくなるんじゃないか?」と、石橋を叩いて叩きまくって正解を探り続けることができるからだ。

本書では、恐れや不安、慎重さこそものづくりには重要だと考える彼が、何者でもない美大生だった頃から、広告代理店時代を経て、映像作家・クリエイティブディレクターとして独立した現在に至るまで、学び、考え、経験してきたクリエイティブに必要な49のヒントを大公開。
広告・映像業界志望の人はもちろん、“一億総クリエイター時代”のいま、「つまらない人間だけど、おもしろいものをつくって発信したい」と考えるすべての人たちの悩みに応える、“後ろ向きに前進する”ための逆転の仕事術・創作論となっている。


著者プロフィール
藤井亮(ふじい りょう)
1979年、愛知県出身。映像作家、クリエイティブディレクター。武蔵野美術大学・視覚伝達デザイン科卒。電通、フリーランスを経て、GOSAY studios設立。
主な作品に、『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』、『石田三成CM』、『サウンドロゴしりとり』、『造船番長』、『大嘘博物館』 など。考え抜かれたくだらないアイデアで遊び心あふれたコンテンツを生み出し話題を集める。
ACC賞グランプリ、TCC 賞、ADC賞、カンヌライオンズ銀賞、ギャラクシー賞、放送文化基金賞など、国内外の受賞多数。
書誌情報
『ネガティブクリエイティブ つまらない人間こそおもしろいを生みだせる』
著者名:藤井 亮
発売日:2024/03/27
定価:1760円(本体1600円+税)
判型:四六判 240ページ
ISBN:978-4-594-09693-9
発売:扶桑社
本書に関するお問い合わせ
株式会社扶桑社 宣伝PR宛
senden@fusosha.co.jp

コマーシャル・フォト 2025年7月号
【特集】レタッチ表現の探求
写真を美しく仕上げるために欠かせない「レタッチ」。それはビジュアルを整えるだけでなく、一発撮りでは表現しきれないクリエイティブな可能性を引き出す工程でもある。本特集では、博報堂プロダクツ REMBRANDT、フォートンのレタッチャーがビジュアルの企画から参加し、フォトグラファーと共に「ビューティ」「ポートレイト」「スチルライフ」「シズル」の4テーマで作品を制作。撮影から仕上げまでの過程を詳しく紹介する。さらに後半では、フォトグラファーがレタッチを行なうために必要な基本的な考え方とテクニックを、VONS Picturesが実例を通して全18Pで丁寧に解説。レタッチの魅力と可能性を多角的に掘り下げる。
PART1
Beauty 石川清以子 × 亀井麻衣
Portrait 佐藤 翔 × 栗下直樹
Still Life 島村朋子 × 岡田美由紀
Sizzle 辻 徹也 × 羅 浚偉
PART2
フォトグラファーのための人物&プロダクトレタッチ完全実践
講師・解説:VONS Pictures (ヴォンズ・ピクチャーズ)
基礎1 フォトグラファーが知っておくべきレタッチの基本思想
基礎2 レタッチを始める前に必ず押さえておきたいポイント
人物レタッチ実践/プロダクトレタッチ実践
ほか