本城直季氏の写真展が虎ノ門のart cruise galleryで開催!

アートギャラリー「art cruise gallery by Baycrew’s」にて、本城直季氏の写真展、第3回展示『Small Cruise(スモールクルーズ)』が開催される。
“シノゴ”と呼ばれる4×5のフィールドカメラ(大判カメラ)を使用して人物や風景などをミ ニチュアのように撮影する独特のスタイルを確立した本城氏は、写真集『small planet』で 第32回木村伊兵衛賞を受賞。2022年には初となる大規模個展『un(real) utopia』を東京都写真美術館で開催しら。

本展では、代表作『small planet』をはじめ、『東京』『京都』『tohoku311』『plastic nature』 『kenya』などの写真集から年代、エリア、テーマを定めず、横断して作品をピックアップ。本展のために撮り下ろした新作を含む32作品を展示する。

しばしば「虚構」「非現実」など、クールな言葉で表現される本城氏の写真作品だが、一方で、俯瞰の目線で写される風景から感じられるのは、作家自身が「まち」や「ひと」に 向けるあたたかな眼差し、表面的な情報の省略は人々や動植物、自然の営み、息遣いをより色濃くし、物事の本質を浮き彫りにする。
何を「見て」、何が「見える」のか。主観と客観を行き来させながら、本城直季が捉えた小さな地球、非現実のユートピアの巡航を楽しむことができる。

© Naoki Honjo / Stockholm, Sweden, 2004
© Naoki Honjo / shimogamo-jinja, Kyoto, 2007
© Naoki Honjo / Toranomon, Tokyo, 2024

作家情報
本城直季 / 写真家
1978年、東京都生まれ。
東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻修了。
蛇腹の付いた大判フィルムカメラを利用し、風景をジオラマのように撮影する独特の手法で作品を生み出す。
『small planet』(リトルモア、2006年)で木村伊兵衛写真賞を受賞。
作品制作を続ける傍ら、ANA機内誌『翼の 王国』で連載するなど、幅広く活動している。
作品はメトロポリタン美術館やヒューストン美術館、東京都写真美術館などにパーマネントコレクションとして収蔵されている。

展覧会概要
Small Cruise
会期:2024年6月28日(金)〜2024年8月22日(木)
場所:虎ノ門ヒルズ ステーションタワ ー3F SELECT by BAYCREW’S 内
art cruise gallery by Baycrew’s
https://artcruisegallery.com/

コマーシャル・フォト 2024年10月号

■特集「令和の時代に、フィルムで写真を撮るということ。」
写真家・石田真澄がフィルムを使い、ハウススタジオやフェリー、海辺で自然体の齋藤飛鳥を11Pにわたって撮り下ろした。また、これまで石田が積み重ねてきた仕事の数々から一部を抜粋して紹介する。

また、中森 真、大野隼男、木村和平、竹中祥平、三部正博という5人のフォトグラファーがフィルムを使って撮影した仕事例、作品を紹介。フィルム撮影に関する考え、使用機材やよく利用する現像所などを伺った。

■連載「撮影を楽しむスペシャリストたち」
写真業界には数多くの撮影ジャンルがあり、それぞれの分野で活躍するスペシャリストたちがいる。この連載では、フォトグラファー中野敬久氏が毎回気になるスペシャリストにインタビューを行ない、その分野ならでは魅力や、撮影への向き合い方を聞くことで、“撮影を楽しむ”ためのヒントを探っていく。今回のゲストは新津保建秀氏。

■連載「GLAY CREATIVE COLLECTION 2024- VOL.03」
GLAY 30年間のクリエイティブを網羅した書籍「GLAY CREATIVE COLLECTION 1994-2024」が好評につき連載化!今回紹介するのは9月18日発売の「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 in BELLUNA DOME Blu-ray & DVD」のアートワーク。アートディレクターの吉野晋弥氏、フォトグラファーの岡田祐介・田辺佳子氏に取材した。