2023年10月7日(土)~29日(日)の22日間にわたり東京駅東側エリア(八重洲・日本橋・京橋)で開催される屋外型国際写真祭「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2023」にて、T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOとの共同プロジェクト「Tokyo Dialogue 2022-2024」の本年度の写真展「Tokyo Dialogue 2023」が開催される。
「Tokyo Dialogue 2022-2024」は、京橋に120年余り本社を構える戸田建設と、京橋を含む東京駅の東側エリアで屋外型国際写真祭を展開するT3 PHOTO FESTIVAL TOKYOが共同で2022年から3年間かけて展開するプロジェクト。
このプロジェクトでは、毎年、「写真家」と「書き手」がペアとなり、京橋を舞台に「写真」と「言葉」で紡ぎ出す“対話”を通して、変わりゆく都市の姿を描き出す。
本年は、写真家の山元彩香氏、村越としや氏、濱田祐史氏、書き手の川野芽生氏、神野紗希氏、水沢なお氏の6名が参加。
写真家が撮った写真作品に対して、書き手が短歌、俳句、詩で応答し、両者がコラボレーションした作品を屋外に展示するとともに、作品集を制作・発表する。
出展作家/キュレーター
◆写真家
山元彩香(やまもと あやか)
1983年兵庫県生まれ。京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業。馴染みのない国や地域へ出かけ、そこで出会った少女たちを撮影することで、その身体に潜む土地の記憶と、身体というものの空虚さを写真にとどめようとする。近年の展覧会に「記憶は地に沁み、風を超え 日本の新進作家vol.18」(東京都写真美術館、2021年)、個展「We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers」(Taka Ishii Gallery Photography/Film、2021年)。2018年さがみはら写真新人奨励賞を受賞。
村越としや(むらこし としや)
1980年福島県生まれ。故郷の福島県を主な被写体に選び、人の持つ潜在的な記憶と自身の記憶、そして土地の記憶をなぞるように継続的な撮影を行う。 2011年の東日本大震災以降はより重点的に福島の撮影に取り組み、写真術を用いて風景の変化と矛盾、人々の視覚的な認識の違いなどを見出だそうとしている。写真を発表する手段、場についても意識的である。2011年日本写真協会賞新人賞、2015年さがみはら写真新人奨励賞を受賞。
濱田祐史(はまだ ゆうじ)
1979年大阪府生まれ。2003年日本大学芸術学部写真学科卒業。東京を拠点に国内外で作品を発表している。写真の原理に基づき概念を構築し、自身の記憶、偶然などを介して写真の多様な表現機能に根ざしたパフォーマティブな作品を制作。近年の展覧会に「沈潜と蒸留」(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション、2020年)、「至近距離の宇宙 日本の新進作家 vol.16」(東京都写真美術館、2019年) 、個展に「Incidence and Reflection」(2022年)など。
◆書き手
川野芽生(かわの めぐみ)
1991年神奈川県生まれ。歌人、小説家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍中。2018年、第29回歌壇賞受賞。第一歌集『Lilith』(書肆侃侃房、2020年)にて第65回現代歌人協会賞受賞。著書に短篇集『無垢なる花たちのためのユートピア』(東京創元社、2022年)、掌篇集『月面文字翻刻一例』(書肆侃侃房、2022年)、長篇『奇病庭園』(文藝春秋、2023年)がある。
神野紗希(こうの さき)
1983年愛媛県生まれ。俳人。高校時代、俳句甲子園をきっかけに俳句を始める。第11回桂信子賞受賞。句集に『光まみれの蜂』(角川書店)『すみれそよぐ』(朔出版)、著書にエッセイ『もう泣かない電気毛布は裏切らない』(文春文庫)、ジュニア向け『俳句部、はじめました』(岩波書店)他。日本経済新聞俳壇選者。現代俳句協会常務理事。聖心女子大学講師。
水沢なお(みずさわ なお)
1995年静岡県生まれ。詩人。2016年第54回現代詩手帖賞、2020年第1詩集 『美しいからだよ』(思潮社)で第25回中原中也賞受賞。詩集『シー』(思潮社)、小説集『うみみたい』(河出書房新社)。
◆キュレーター
小髙 美穂(おだか みほ)
写真を中心とする展覧会のキュレーションや、コーディネート、作家マネージメント、執筆を中心に、日本と世界をつなぐ様々なフィールドで活動している。2015年東京国際写真祭、2017年T3 Photo Festivalにて展覧会キュレーション。2019年表参道画廊での「家族系統樹」展キュレーション、2015年より国際写真賞「Prix Pictet」東京巡回展のコーディネート及びキュレーションを担当。
作品集「Tokyo Dialogue 2023」
本展に向けて制作された作品(写真38点・詩歌21点、展覧会未発表作を含む)を収録。T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2023の会期中に販売致します。
販売期間:2023年10月7日(土)~29日(日)
販売場所:72 Gallery(東京都中央区京橋3丁目6-6エクスアートビル1F/営業時間12:00~19:00 )
オンラインショップ(https://t3photo.base.shop/)
販売価格:2,000円(税込)
書名:Tokyo Dialogue 2023
写真:山元彩香/村越としや/濱田祐史
言葉:川野芽生/神野紗希/水沢なお
デザイン:中島雄太(Yuta Design Studio)
仕様:A5判・64頁
発行日:2023年10月7日
発行:一般社団法人TOKYO INSTITUTE of PHOTOGRAPHY
展覧会概要
屋外写真展「Tokyo Dialogue 2023」開催概要
会期:2023年10月7日(土)~29日(日)
会場:TODA BUILDING工事仮囲 東・南面(東京都中央区京橋1-7-1)
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【特集】フォトグラファーたちの これまでとこれから
2024年もそろそろ終盤。フォトグラファーたちが2024年に発表した作品や仕事、取り組みを作品とインタビューとともに掲載。それぞれの写真観や作品制作、仕事についてなどたっぷりと語ってもらった。
ソン・シヨン、𠮷田多麻希、濱田英明、金本凜太朗、服部恭平
FEATURE 01 薄井一議「Showa99 / 昭和99年」
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