EOS R5 Mark II & EOS R1×三吉ツカサ
高い撮影性能と優れた機動性を兼ね備えたEOS R5 Mark II、
そして待望のフラッグシップ機EOS R1。
今回はライブフォトグラファーとして活躍する三吉ツカサ氏に密着。
2台をフル活用したシューティングスタイルに迫り、その魅力をお伝えする。





INTERVIEW 三好ツカサ
LIVEフォトグラファーの
シューティングスタイルに迫る
今回の企画で撮影したのは4人組ロックバンド、STRAIGHTENER(ストレイテナー)。彼らのニューアルバムのリリースツアーの中で撮影させてもらいました。
用意した機材は、EOS R5 MarkⅡ+RF15-35mm F2.8 L IS USM、EOS R5 MarkⅡ+RF24-70mm F2.8 L IS USM、EOS R1+RF70-200mm F2.8 L IS USM、EOS R1+EF200-400mm f/4L IS USM。約2時間のライブで、約16,000枚を撮影。
ちなみに、掲載したカットはすべてjpegの「撮って出し(無加工)」です。
まずはライブ開始前にメンバー4人を楽屋で撮影。ボディに人物を登録し、「登場人物優先」を設定。結果として、極端にあおったカットを除けば、この顔認識AFがかなりフォーカスを掴んでくれました。
楽器が顔の前にあるとAFが迷うことがあったんですが、一度、顔認識で掴めばほとんどAFは離しませんね。ピントもちゃんと目を掴んでいます。ライティングの関係で、一瞬顔が見えなくなったシーンでも迷わず、ずっと四角い顔認識が掴んでキープしてくれます。

また、高速撮影も積極的に行ないました。僕は「撮れたな」というタイミングでシャッターボタンから指を外すので、連写終わりの2〜3枚をセレクトすることが多いです。でもR1だと、約40枚/秒のうち、終わりの10枚くらいまで当たりの幅が広がっているのでセレクトに困ってしまうほど。
表現でいうと、ちょっとシルエットっぽく残しているカットにカラーノイズみたいなものが出ていたんですけど、あまり感じなくなりましたね。印刷物になった時も綺麗に出るんじゃないかな。シャドウ部分のノイズもほぼ綺麗に黒に落ちています。ゆるい暗さの場所で、画に立体感を感じます。

あと、こちらのカットは、動画モードで動画を回しながら、静止画撮影を行なったカットです。動画モードでシャッターを切ると、2枚目のCFカードにjpegで記録してくれます。連写速度も通常の静止画撮影モードと同等。最近はリール動画のようなものもあわせて納品して欲しいという依頼も多いので、いくつかの機能に制限はあるものの、とにかく映像を回しながら、高いクオリティで写真を撮れるのがありがたいです。僕の場合、写真の方を優先して撮ることが多いんですけど、動画を撮影している時はちょっと構えに力が入って握っちゃう。けど、R5 MarkⅡ、R1ともボディ内手ブレ補正がかなり効いているので、ブレもそんなに無いんですよね。jpeg限定とはいえ、画質に解像感はあるし、このカットもノイズが乗っていてもおかしくないシチュエーションですが、クオリティは高いです。
電子シャッターも想像より良かったです。これはもうどうにもならないと思っていた点で、撮影前から結構気にして、リハ中にプレビューで確認していたんです。ですが、変に歪むこともなければ、カメラを振っている時にシャッターを切っても大丈夫。ドラムのスティックなどが歪むことも多いんですが、スティックが曲がらなくなりましたね。おかげですべて電子シャッターで撮影できました。


ISO感度は1600をベースに設定。一部カットはISO5000ですが、ノイズが少ないことに驚きました。開演前に袖で撮影する時、ISO100000近くにすると、ちょっとニューラルネットワークノイズ低減の力を借りたいかなという感じ。今回はF値もあまり絞っていません。RFレンズになって、非常にキレが良くなったので、以前より絞らなくなっています。ボディとレンズの性能向上が理由だと思いますが、F3.5 くらいの描写がすごく良い。絵柄がキリッとします。

また、モニターがチルトするので、ステージにカメラだけ見せるような撮影もしやすくなりました。手ブレ補正も効き、基本的に『止めよう』と思ったらほとんど止まります。全体的に軽量化されているので、そこも大きい要因かなと思います。
今回、R5 MarkⅡとR1を使用して、ちょっと褒めすぎかな(笑)とも思うんですが、とにかく解像感の高いカットを撮ることができ、満足しています。
三吉ツカサ
(みよし・つかさ)
1980年生まれ。東京都出身。15歳の頃からライブカメラマンとして活動。
2011年 マネージメント事務所Showcase Management設立。
数々のライブ、様々な音楽イベントのオフィシャルカメラマンとして撮影を手掛ける。
Instagram:@tsukasamiyoshi
協力:キヤノンマーケティングジャパン

特集「LEDライト最新活用術」&別冊付録「CM・映像 キャメラマン&ライトマンファイル 2026」。
巻頭特集ではフォトグラファー福岡秀敏が俳優・田中麗奈をLEDで撮り下ろし。さらに倭田宏樹、森山将人、川村将貴、須藤絢乃による現場事例や機材検証を通して、LEDライティングの実践的な活用方法を解説。「Aputure LED 4機種 実践検証」ではCOB型、パネル型、スポット型、ストリップ型という異なる光源を用い、静物撮影で検証。光の質や質感表現の違いを比較しながら、LEDライトの特性を具体的に探る。撮影と解説は中村雅也氏が担当した。
【広告特集】King & Prince「STARRING」のクリエイティブ
2025年12月24日発売のKing & Prince 7thアルバム「STARRING」。本企画では、収録曲それぞれを“架空の映画の主題歌”に見立て、1曲につき1本の特報映像を制作するという前例のないプロジェクトを徹底取材。本編は存在しないにもかかわらず、長編映画を想定した設計で10本の特報映像とポスターを制作。さらにレッドカーペットイベントや映画館での上映会まで展開するなど、アルバムの枠を超えた大規模なプロモーションとして構築されている。特報・ポスター制作全体のプロデューサー加藤諒氏をはじめ、3人の映像監督、アートディレクター、フォトグラファーが参加。企画設計の背景と制作プロセスをそれぞれの立場から語る。
【好評連載】
フォトグラファー生存戦略 Vol.36 小暮和音×黒田明臣「退路を断った行動から生まれた転機」
ゼウスのスチルライフマジック 高井哲朗 vol.60 イメージセンサーで描く未来の風景
長山一樹流 違いを生み出すコマーシャル・ポートレイト 第13回 建築とポートレイト
写真を楽しむスペシャリストたち 中野敬久 Vol.12 小髙美穂が考える写真の“今”
GLAY CREATIVE COLLECTION 2024 – VOL.21 TAKURO 4th SOLO ALBUM「May Love Guide Your Way」
Create My Book -自分らしいポートフォリオブックを作る- vol.19「ブツ撮り 記憶を感じさせる写真」金村美玖
ほか