RF135mm F1.8 L IS USM × 国府 泰
キヤノン EOS Rシステムの中核として開発された「RFレンズシリーズ」。大口径マウント、ショートバックフォーカス、12点の電子接点などが特徴で、そのポテンシャルを活かす、ラインナップが続々と発売されている。そんな「RFレンズシリーズ」の中から、今回は「RF135mm F1.8 L IS USM」を使用して、化粧品撮影を行なった国府 泰氏に、その魅力を語ってもらった。
INTERVIEW 国府 泰
幅広いシチュエーションに対応
──化粧品撮影ということで、香水を被写体にしたビジュアルを撮影していただきました。
国府 まずは、RFレンズシリーズのパフォーマンスを確かめるにあたって、どのような被写体がベストなのかを考えました。そこで、この香水が持つきらびやかな琥珀色とガラスの透明感は、レンズの描写力を見るのに適していると思い、選んでいます。
──RFレンズシリーズの中から中望遠の「RF135mm F1.8 L IS USM」を使用した理由は何でしょうか。
国府 被写体を決めてから、ビジュアルを思い描きつつ、レンズを選定しました。化粧品撮影で重要な歪みのケアと、被写体を際立たせる効果を持つ、「RF135mm F1.8 L IS USM」に決めました。
──実際にレンズを使用してみて、どう感じましたか。
国府 撮影データのシャープさに驚かされました。カット1ではラベルの文字、カット2ではガーゼの網目の辺りが分かりやすいですね。どちらのカットでも高い解像感を感じます。また、周辺でも歪みが抑えられているのは、化粧品撮影での適正の高さがうかがえます。画作りについても、香水の琥珀色やガラスの透明感など、とてもナチュラルに再現してくれました。結果的に、今回のビジュアルで重要となるポイントを全てクリアしてくれています。
──今回の作品は、広告的な表現と作品的な表現、2つのシチュエーションで撮られていますね。
国府 汎用性の高さも確認しておきたく、チャレンジしてみました。カット1は定常光です。強い光で商品の存在感を立たせつつ、透過した香水の色味の美しさ、影の面白さを演出しています。対してカット2はストロボの透過光です。香りのイメージを演出するために、絵画っぽいトーンで、空気感を出しています。どちらの光の環境下でも、優秀な画に仕上げてくれました。
中望遠という癖のない焦点距離で、F1.8という明るさを持つことからも、スペック的に汎用性は充分かと思っていましたが、実際に撮影してみて、描写力や画作りといった表現の面でも対応力の高さを感じました。切り抜きカットからイメージカットまで幅広く活躍が見込めます。
また、ガーゼの網目に関しては、モアレが出ていませんでした。ファッション撮影での活躍も見込めるのではないでしょうか。
国府 泰(こくふ・やすし)
1975年生まれ。 PileDriver戸田嘉昭氏に師事。aura設立。APA(日本広告写真家協会)会員。オンラインクラス class101にて商品撮影の講座を開講中。Instagram @yasushikokufu
RF 135mm F1.8 L IS USM
対応マウント:RFマウント
焦点距離:135mm
明るさ:f1.8
レンズ構成:12群17枚
寸法:約Φ89.2×130.3mm
質量:約935g
詳細:cweb.canon.jp/eos/rf/lineup/rf135-f18l/
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