RF70-200mm F2.8 L IS USM × 松木康平
キヤノン EOS Rシステムの中核として開発された「RFレンズシリーズ」。大口径マウント、ショートバックフォーカス、12点の電子接点などが特徴で、そのポテンシャルを活かす、ラインナップが続々と発売されている。そんな「RFレンズシリーズ」の中から、今回は「RF70-200mm F2.8 L IS USM」を使用して、ダンスパフォーマンスの撮影を行なった松木康平氏に、その魅力を語ってもらった。
衣装:suzuki takayuki HM:noritake
shoji(s**t kingz)
世界的ダンスパフォーマンスグループst kingzリーダー。9月からは全国7都市を巡るダンスライブツアー、10月25日にはダンサー初の日本武道館単独ライブを控える。持田将史の名義で俳優としても活躍中。
INTERVIEW 松木康平
機動力と描写力を併せ持つ中望遠ズームレンズ
──「RF70-200mm F2.8 L IS USM」で即興のダンスパフォーマンスを撮影していただきました。
松木 s**t kingzのshojiさんを撮り下ろしました。shojiさんには自由に動いていただき、定常光をあて動きの残像を表現しつつ、ストロボの光では一瞬の動きを止める…1カットの中に、静と動の空間を作りました。
──今日の撮影場所はスタジオではなく、会議室の一角とかなり限られた撮影スペースでしたね。
松木 仕事の撮影では今回のように限られたスペースで撮影することも少なくありません。こういったシチュエーションでは、自由に画角を探りにくいのでやっぱりズームレンズが活躍しますね。特に今回は、音楽もかけず即興で自由に動いていただいていることもあり、動きの幅や次のアクションのタイミングが読みづらいです。そういった撮影の時は70-200mmのように、広い範囲をカバーしてくれるレンズはとてもありがたいですね。shojiさんはダンスパフォーマンスはもちろんですが、演技中の表情もとても魅力的なので、引きから顔に寄ったカットも1本のレンズで捉えたかったんです。このレンズなら、レンズ交換で演者の動きを止めることなくスムーズに撮影できます。
──ズームレンズは普段どんな撮影で使われますか?
松木 ロケ撮影で使うことが多いです。特に70-200mmは、ロケ撮影に必ず持って行く長さですね。僕が今回「RF70-200mm F2.8 L IS USM」を手にして、まず驚いたのは軽さとサイズ感でした。「EF70-200mm F2.8L IS III USM」よりもレンズ自体の長さがかなり短く軽いので、取り回しがとても良かったです。ロケでは撮影内容によっては、僕自身も動きながら撮ることが多いので、レンズの長さや軽さはとても重要です。
──レンズの描写力は?
松木 画質はキヤノンらしいナチュラルさや柔らかさを感じますが、フォーカス部分はシャープに表現してくれます。2番目のカットでは、顔にフォーカスしシャープに、手前の左手はボカし、奥行きや空間を感じさせるカットを撮ることができました。今回、撮影のポイントである動きの残像は、ストロボ光をあてた部分がしっかり止められなければ、静と動の表現する絵としては成立しません。「RF70-200mm F2.8 L IS USM」は、ストロボ光で止めた部分をシャープに表現してくれたので、残像部分との対比を1枚絵の中できれいに表現できたと思います。
松木康平(まつき・こうへい)
1981年兵庫県生まれ。成蹊大学文学部卒業後、北井博也氏アシスタントを経て、独立。雑誌・広告を中心にポートレイト、風景を撮影。2019年NY ADC ブロンズ受賞。2020年D&AD Wood Pencil受賞。
RF70-200mm F2.8 L IS USM
対応マウント:RFマウント
焦点距離:70-200mm 明るさ:f2.8
レンズ構成:13群17枚
寸法:約φ89.9×146.0mm
質量:約1,070g(三脚座含まず/三脚座質量約130g
詳細:cweb.canon.jp/eos/rf/lineup/rf70-200-f28l/
キヤノンマーケティングジャパン(株)では、RF70-200mm F2.8 L IS USMをはじめ、各RFレンズのキャッシュバックキャンペーンを2023年10月10日まで実施中。 cweb.canon.jp/eos/campaign/rf-summer2023