CD=Kousaku Adachi C-Pr=Hayato Arakawa Pl=Moeyo Fujimoto・Hiroaki Fukase Pr=Takumi Fujiwara・Hiroki Yaginuma Production=TYO PRO2 Dir=
Rikiya Imaizumi Logo Designer=Tetsuro Jozaki DOP=Hiroshi Iwanaga P=Iku Kato L=Daiki Kato A=TAKESUE・Sayaka Hario・Kageki Mishima・Sanae
Tomita・Ayano Higashi・Kazuma Aoyama・Rei Nozawa・Shota Kume Hair=Yuki Oshiro・Lisa Kohama・Hokoe Mori・Risa Kobori Make up=Ayako Chiba・Natsuho
Makino・Kaya Aizawa・Miya Kizukizawa(Extra)・Ayane Watanabe(Extra) ST=Yuji Yasumoto・Mei Komiyama(Extra)・Kotaro Suzuk(i Extra) Crd=Yohei Kitamura
・Tairiku Murakami Cas=Kumiko Hosokawa・Yuki Tateoka(Extra)・Yutaka Higashino(Extra) ED=Kazuhiko Saito・Kazuya Isobe TC=Haruhiko Takayama・Shota
Watanabe MA=Yosuke Hamada PM=Mina Chiyomori・Shunya Yasuoka・Keito Kinoshita

BE:FIRST の新曲「空」のMV は、静かな群像劇でありながら、一つひとつの視線が深く響く作品だ。今泉力哉監督はタイトルや歌詞を受け、実際の天気や空模様というよりは気持ちの晴れやかさや曇りを表現したいと考えた。本楽曲は、NHK全国学音楽コンクールの中学校の部への課題曲のために作成されたものだ。それゆえ、監督が最初に着想したのは、彼らが練習を重ね本番に向かうために日々陰で努力している時間や風景だった。


BE:FIRST のメンバーは普段の、華やかな舞台でパフォーマンスをする姿とは異なり、“ どこにでもいる普通の青年” と
して描かれている。演技指示も最小限に留め、脚本を読んだメンバー自身の解釈を重視した。過去のオーディションや関連動画をもとに、SHUNTO とJUNON を中心にキャラクターを組み立てていった。
「 どこにでもいる普通の青年なんです、きっと彼らも。それなのにあんなに華やかなパフォーマンスも行える。普段、俳優と
仕事をする際にも思うのですが、みんな、まずは当たり前ですが人間なんですよね。一瞬、忘れがちになってしまいますが」。


撮影は3日間で行われた。カメラはRED KOMODO + SPEEDBOOSTER の組み合わせ。DOP の岩永洋氏は、「生活に紛れる空気や瞬間を邪魔せず切り取れる機材を選びました。今泉監督の作品は、その場の空気を生かすことが多いので、極力小型で機動力のあるカメラが適しています」と語る。画角もアップを多用しすぎず、作為的に見えないように留意しながら、生活の中の自然な瞬間が映像に息づく。今泉監督と岩永氏は、15年以上、多くの作品でタッグを組んでいる。PMの千代森美奈氏は2人について「今泉監督と岩永さんのコンビは、現場の空気感を尊重しながら映像に落とし込む。その温度感が、とても心地よく現場に流れていました」と話した。

編集については、余白をとても大切にしていると今泉監督は語る。「MV に限りませんが、今はカット割りが多い映像が主流です。ただ、私は1カットの中に流れる空気や表情の微細な変化が好きなんです。まばたきや微笑みの一つにもこだわり、編集点を慎重に探しました」。


監督が特に印象的なシーンだと語るのは、スマホの光を壁に反射させるSHUNTO の表情や、コンビニでRYUHEI と向き合うJUNON の目線だ。「 特段、目立つ演技をしているわけではないのですが、どこか寂しさと優しさが滲む目線、表情をしていて。何度もテイクを重ねて、自然と優しさが宿った瞬間でした」。


生活の延長にある温度で感情を立ち上げた映像。空はいつも、誰の頭上にもあるが、心持ちによってその表情は違って見える。日常に寄り添う優しい目線と声と音が重なり、観る者それぞれが“ 自分の空” を立ち上げる、そんな作品だ。

※この記事はコマーシャルフォト2025年12月号からの転載です

PART1では、上村窓、ヨシダキヅク、小見山峻、佐野円香の4名が、それぞれの作品を通して“新時代の自然光ライティング”を解説。PART2では中野敬久が俳優 宮﨑優を撮り下ろし、自然光撮影の実践テクニックを紹介します。自然光のメリット・デメリットを理解し、ポートレイト撮影の幅を広げたいフォトグラファーに向けた保存版特集。
【FEATURE】
柿本ケンサク × 志尊淳 志尊淳アニバーサリー写真集『final』
12月に発売された志尊淳アニバーサリー写真集「final」。撮影を担当した映画監督・映像作家として活躍する柿本ケンサクと、俳優・志尊淳による対談企画。写真集『final』の撮影背景、テーマ設定、ビジュアルづくりの裏側を語り合う。2人だからこそ語れる、創作への向き合い方や撮影現場の空気感が詰まったインタビュー。
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