
CD=Sohta Ozawa(NERD) Pr=Masafumi Sato Dir=Ryo Suda DOP=Kohei Shimazu Drone=Yasuyuki Yoshida L=Ryo Kagimoto VFX Pr=Takemi Inagaki VFX=HIRUCHI Special Effects=Isamu Terakado A-Special Effects=Nakajo Katsumi・Watanabe Ryuto・Sumikura Keiko・Yasuoka Tasuku・Arimura Tetsuya ST=Kazuro Sanbon A-ST= Rian Iwaya HM=Aki Kudo TC=Yoshiyuki Nishida ED=Kaho Magome Title Design=Heijiro Yagi PM=Shota Toyoda Production=GMO ENGINE Senior BP=Hirose Katsuya(CHOCOLATE Inc.) Powered by NAGAKEN

本作は建設会社の永賢組が建築・土木・不動産の知見を生かしてアーティストのMV 制作を支援する「NAGAKENEXTREME FUND」第3弾として制作された。監督を務めたのはHIPHOP というジャンルのMV で活躍めざましい須田諒氏。ロケ地は採石場、そこにずらりと並ぶ重機、そしてカラフルな爆煙。通常のMVとは異なる座組みの中で、須田監督は“ パズル的な思考” が必要だったと話す。


に決まっていました。楽曲や歌詞から発想するというより、提示された要素をどう組み合わせればハマるかを考える形でしたね。その中で最初に思いついたのが“ キメラタワー” でした。豆粒のサイズで立つご本人たちの中心で、スピーカーが積み上がっていく──危なっかしさや狂気、その中にある美しさが、HIPHOP と親和性があると思ったんです」。


全体を貫く色彩豊かなトーンは工事現場ならではの色の積層から着想した。安全のために用いられるアンダートーンかつカラフルな色調をベースに、小物類はスーパーマリオを意識したという。それらが融合し、無骨さと遊び心を併せ持つ画が生まれた。カラー爆煙に関して須田監督は、「戦隊モノに寄りすぎる炎ではなく、工事現場の美しさが映えるようなカラー爆煙にしました。あえてポップすぎる色を避けるのがポイントで、作業員のクールさや現場の質感は派手なポップとは対極にあるものだと思うんです」と語った。


また、新鮮なカメラワークやグラフィカルな画作りに関して、「“ ロボ宙さんのバースなので、ロボットみたいな繊細なワークにしたい” と子どもみたいな要望をそのまま伝えたところ、想像を超えた撮影をしてくれました。彼は神です」と須田監督が称賛するのはキャメラマンの島津昂平氏。カメラにRED を選んだ理由として、爆破のハイスピード撮影に強い点と、本作の色彩設計との相性がよかったと語る。また、階調豊かなボケとスキントーンが美しい愛用レンズを使用し、現場の空気と色をひとつに束ねていった。仕上げの重要な要素となる色は、カラリスト西田賢幸氏とともに詰めていった。


「 彩度は上げすぎず、色同士は分離させ、あくまで“ 熱く乾いた” 質感を目指すよう伝えました。須田監督の提案で加えた赤みが土や岩のディテールにうまく作用しました」(島津氏)。
巨大な重機と鮮やかな爆煙。派手な演出の連続でありながら、現場の人々の細やかなチームワークが確かに宿る。そのバランスこそが、曲の持つユーモアとHIPHOP の強度を、唯一無二の映像表現へと押し上げているのだ。


※この記事はコマーシャルフォト2026年1月号からの転載です

特集「LEDライト最新活用術」&別冊付録「CM・映像 キャメラマン&ライトマンファイル 2026」。
巻頭特集ではフォトグラファー福岡秀敏が俳優・田中麗奈をLEDで撮り下ろし。さらに倭田宏樹、森山将人、川村将貴、須藤絢乃による現場事例や機材検証を通して、LEDライティングの実践的な活用方法を解説。「Aputure LED 4機種 実践検証」ではCOB型、パネル型、スポット型、ストリップ型という異なる光源を用い、静物撮影で検証。光の質や質感表現の違いを比較しながら、LEDライトの特性を具体的に探る。撮影と解説は中村雅也氏が担当した。
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