「写真からはじめよう」──Munetaka Tokuyama率いるチームがスタジオ『THE PORTRAITS STUDIO』を代々木にオープン

フォトグラファー・Munetaka Tokuyama氏が、新たな写真プロジェクトを始動させた。
ライフワークとして続けてきたポートレイト撮影企画〈THE PORTRAITS〉を基軸に、写真の可能性をより多くの人々へ届ける拠点として、渋谷区代々木にスタジオ『THE PORTRAITS STUDIO』をオープン。2025年7月31日から8月2日には、スタジオのお披露目を兼ねたオープンスタジオを開催した。

“撮影という最高の体験を”──そんな「大人の写真館」を目指し、写真が持つ原点的な力を見つめ直す場が誕生した。
プロジェクト全体を貫くテーマは、「写真からはじめよう」。

オープンイベントの様子

赤ちゃんから政治家まで200人以上を撮影した
〈THE PORTRAITS〉プロジェクトから生まれた、新しい拠点

このスタジオ開設は、Tokuyama氏が取り組んできた〈THE PORTRAITS〉プロジェクトの延長線上にある。
祖父の代から通っていた写真館が閉業していたことをきっかけに、「大人が自分のために写真を残せる場が少ない」ことにふと気がついた──それがプロジェクトの原点だった。

1年半の間に200名を超える人々を撮影。赤ちゃんから政治家まで、広告写真では出会うことのなかった人々と1対1で向き合うなかで、「写真家とともにつくる1枚」の価値を再認識した。

撮影に訪れた人々の多くが「これまでにない貴重な体験だった」「自己肯定感が上がった」「写真家と向き合うってこういうことなんですね」と語ったように、撮られることそのものが特別な体験となりうることを実感したという。

〈THE PORTRAITS〉プロジェクトでの撮影の様子

商業写真の変化に向き合う、新たな選択肢として

同時に、商業写真の現場の変化もスタジオ開設の理由の1つだ。

今やフォトグラファーの活動領域は再構築を迫られている時代とした上で、Tokuyama氏は「若いフォトグラファーが、記念写真だけではなく人々の魅力的なポートレイトを撮ることで生計を立てられるような選択肢をつくりたいんです」と話す。

『THE PORTRAITS STUDIO』には、かつて街のあちこちに存在した“写真館”文化を、今の感覚で蘇らせたいという願いも込められている。

“自分らしい1枚”だけでなく、撮影の体験そのものに価値がある

『THE PORTRAITS STUDIO』では、個人写真・家族写真・ビジネス用写真の3種の撮影メニューを用意。いずれもモノクロで統一され、Tokuyama氏がディレクションしたシンプルなライティングで構成される。

Tokuyama氏とともに撮影を担当するのは、2021年に独立後フリーで活動していたフォトグラファー・金居誠人氏。


白壁のスタジオで1時間にわたり丁寧に対話しながら、「その人らしさ」がにじむ1枚を引き出すスタイルだ。プロの写真家と1対1で向き合う時間は、写真が“撮られるだけのもの”ではないことに気づかせてくれる。

写真が残るだけでなく、撮影の体験そのものに価値がある──それが『THE PORTRAITS』が目指す姿であり、『THE PORTRAITS STUDIO』の核となる考え方だ。

「個人ではなくてチーム、事業としてThe Portraitsを始める事で、ずっと写真を通して生きて来たけど、また“写真から始めよう”と言う気持ちになったんです」とTokuyama氏。

「誰もが撮れる写真」ではなく、「フォトグラファーとともにつくる写真」へ。
写真、または撮影そのものの価値を、もう一度見つめ直すきっかけになるのかもしれない。

「THE PORTRAITS STUDIO」のある代々木村田マンションは初台駅から徒歩4~5分程度の場所にある

THE PORTRAITS STUDIO

住所:東京都渋谷区代々木4丁目28−8 代々木村田マンション 509

Instagram:https://www.instagram.com/the_portraits_jp/
MAP:Googleマップで開く

事前予約制:
[予約方法]
THE PORTRAITSのInstagramへのDM、またはメールにて contact@theportraits.jp に問い合わせ


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