藤間謙二、新作シリーズを発表、 枯れた花を通して「個の終わり」を見つめる

[left] 15_Dahlia / Calient – Bloom | 2020 | archival pigment print | 750 × 610 mm
[right] 15_Dahlia / Calient – Afterglow | 2023 | archival pigment print | 750 × 610 mm
© Kenji Toma, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHYにて、藤間謙二氏の写真展「花を通して考える / 11の個性(11 Individuals)」が2026年4月18日(土)より開催される。

藤間は、19世紀の植物細密画への視座を背景にしたシリーズ〈The Most Beautiful Flowers〉で国際的な評価を獲得し、
欧米・アジアを横断するかたちで作品発表を続けている。

この展覧会で発表される新作〈花を通して考える / 11の個性〉は、その代表作に登場した花々の「その後」に焦点を当てたシリーズ。
瑞々しさを失い、枯れきった状態の花をモノクロームで精緻に写し取り、大判プリントで提示する。

人にも花にも、いつか必ず「生きる」ことのピリオドが訪れます。
死を前にして人は、自らの歩みを振り返り、生きた意味を探します。後悔や未練もあるかもしれません。
しかし、最後に残る骨と皮だけの姿こそ、飾りのない本当の自画像なのではないでしょうか。

プレスリリース 本人コメントより一部抜粋

[left] 18_Dahlia / Ivanetti – Bloom | 2020 | archival pigment print | 750 × 610 mm
[right] 18_Dahlia / Ivanetti – Afterglow | 2023 | archival pigment print | 750 × 610 mm
© Kenji Toma, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

生の象徴として扱われがちな花を、あえて“終わり”の状態で捉えることで、作品は表層的な生死の対比を超え、個として存在した時間の痕跡へと視線を導く。

抗うことのできない変化を受け入れた先に現れる形態は、装飾を剥ぎ落とした最終的なポートレイトともいえる。

花の生涯を通して、人間の生と死を見据える藤間氏の新作に注目したい。

開催概要

藤間謙二「花を通して考える / 11の個性(11 Individuals)」

会期:2026年4月18日(土)〜5月23日(土)
会場:KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY (東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布 5F)
開廊時間:水〜土 13:00〜18:00(日・月・火・祝休廊)
※臨時休廊:4月29日〜5月6日

▼オープニングレセプション
4月18日(土)17:00〜18:00

藤間謙二(とうま・けんじ)

新潟県出身。1990年よりニューヨークにて活動し、現在は日本を拠点に活動。主な個展に『Jessica 弧 Arc – Gelatin Silver Print』(2020年、Monochrome Gallery RAIN、東京)、『Artificial Flowers』(2019年、KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY、東京)、『π – 3.14 / LITH PRINT』 (2018年、Monochrome Gallery RAIN、東京)、『The Most Beautiful Flowers』 (2017年、Gallery 916、東京) など。2017年、作品集『The Most Beautiful Flowers』をKehrer Verlagより刊行。パブリック・コレクションにFandación Centro Ordóñez – Falcón de Fotografia(サン・セバスティアン、スペイン)など。

https://www.kanakawanishi.com/kenji-toma

Instagram:@kenjitoma


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