Blackmagic Designは、アメリカ合衆国ラスベガスで2026年4月19日から22日(現地時間) まで開催されるNAB 2026でDaVinci Resolve 21を発表する。今回の大幅なアップデートでは、カラリストや写真家たちがハリウッド最先端のカラーツールをスチル写真に適用できる、新しいフォトページが追加された。

その他のアップデートには、コンテンツをすばやく検索できるIntelliSearchや焦点調整用のCineFocusなどのAIツール、顔の補正用のツールなどが含まれる。Krokodoveツールセットは70種類以上のグラフィックをFusionページに追加、Fairlightフォルダーはオーディオトラック管理を簡素化。
また、キーフレーミング、MultiMasterトリムパス、レイヤーリストノードグラフなども改善。DaVinci Resolve 21パブリックベータは、本日よりBlackmagic Designウェブサイトからダウンロード可能。
DaVinci Resolveのパワフルなポストプロダクションワークフローに、スチル写真編集が統合された。新しいフォトページでは、写真を読み込んで管理し、カラーページと連携してノードベースのグレーディングを適用できる。カラリストや写真家たちが、ハリウッドのカラーグレーディングツールをスチル写真で使用できるのだ。
プライマリーカラーコレクション、カーブ、クオリファイアー、Power Window、ノードエディターを使用して、プロジェクト全体のカラーをアーティスティックに調整可能。また、DaVinciカラーパネルを使用すれば、複数のパラメーターを同時に調整できる。
DaVinci Resolveのパワフルなノードベースのワークフローが、スチル写真でも使用できるようになった。ノードを直列または並列で追加して複雑なグレードを構築したり、イメージの複数箇所に異なる補正を同時に適用したり、共有ノードを使用して特定のルックを写真アルバム全体にまとめて適用可能。
フォトページでは、イメージを元のソース解像度およびアスペクト比のままリフレーミングおよびクロッピングできる。すべての調整において元のファイルの品質が完全に維持されるので、画質に影響を与えることなく、いつでも構図を調整可能。
フォトページのLightBoxビューでは、グレーディングが適用されたアルバム全体を一覧表示できる。任意の画像を選択してライブでグレーディングを行うと、その結果がコレクション全体にリアルタイムで反映される。グレーディングの有無、星評価、フラグ、クリップカラーで絞り込みができ、ライブラリをすばやく管理できる。
アルバムを使用することで、コレクションの作成・管理をDaVinciで直接行える。撮影日やカメラモデルなど、任意の条件でアルバムを作成でき、タグ付けやRAW設定をまとめて行うことで作業時間を大幅に短縮可能。アルバムは、カラーページ、カットページ、エディットページにタイムラインとして表示され、簡単にアクセスできる。
カメラコントロールを使用すれば、SonyまたはCanonのカメラをDaVinci Resolveに直接テザリングし、画像をライブでキャプチャーできる。ISO、露出、ホワイトバランスなどのカメラ設定を調整し、ライブビューでモニタリングし、キャプチャープリセットを保存して、撮影前に一貫性のあるルックに固定可能。画像はアルバムに直接保存される。

ResolveFXおよびOpenFXプラグインは、フォトページのスチル写真でもサポートされており、エフェクト、グラフィック、変形、DCTLを適用できる。フォトページではLUTを使用してルックを直接適用できるほか、LUTを生成して保存し、カメラ内やモニタリング時に適用することも可能だ。
フォトページでは、DaVinci ResolveのパワフルなネイティブAIツールにアクセスできる。AI Magic Maskなどのツールを使用すれば、ワンクリックで人物やオブジェクトを選択し、イメージ内の要素ごとに個別にカラーグレーディングを行える。または、新しいAI UltraSharpenを使用して、低解像度イメージをアップスケール可能。
フォトページは、Blackmagic Cloudを使用したDaVinci Resolveのマルチユーザー・コラボレーション・ワークフローに統合されている。アルバムのコンテンツに加えて、すべての関連するメタデータ、タグ、グレード、エフェクトを、世界中のカラリスト、VFXアーティスト、エディターと同時に共有できる。
AI IntelliSearchでは、人物およびコンテンツを瞬時に検索可能。メディアを分析し、IntelliSearchツールを使用して、特定のオブジェクトまたは会話に含まれるキーワードを見つけられる。個々の顔を検索することも可能だ。結果はクリップとしてメディアプールに表示されるので、クリップの管理・編集がより迅速化する。
AI音声ジェネレーターを使用すれば、Blackmagicのボイスモデル、または自分で用意した音声サンプルを使用して、テキストから音声を生成可能。DaVinci AI Neural Engineは、わずか10秒のクリップからでも独自の音声を生成できる。速度、ピッチ、さらには抑揚を調整して、ボイスオーバーやナレーションなどで複数のバージョンを作成できる。
AI CineFocusでは、ショットの焦点を調整可能。クリックしてシーンの特定のエリアに焦点を合わせ、アパーチャーと焦点距離を調整して被写界深度を変更できる。高度なコントロールにより、アパーチャー形状を選択し、ボケなどのレンズ効果を追加できる。パラメーターをキーフレームで制御することで、ラックフォーカスも可能だ。
AIフェイス年齢変換ツールでは、出演者の年齢を変更できる。顔を解析し、被写体の年齢を入力し、年齢オフセットスライダーを調整することで、しわや顔の丸みなど、加齢による特徴を追加・除去でき、過去の回想や未来のシーンで整合性を維持するのに最適だ。
AIフェイス形状調整では、動く被写体の顔のパーツの形状や位置を変更できる。クリップ内の顔を検出・トラッキングし、AIフェイス形状調整の各パラメーターを使用して、目、鼻、口、眉、さらに顔全体の形状を調整可能。結果は手動コントロールで微調整できる。
AIシミ除去ツールは、肌の自然な質感を維持したまま、ニキビ、色むら、シミ、毛穴など、気になる部分を目立たなくするのに最適。強度スライダーでは、ツールの適用量をシーンの被写体に応じて調整できる。
AIスレートIDは、スレート(カチンコ)の情報を自動的に検出する。暗いクリップやピントが合っていないクリップでもフレーム内のスレートからメタデータをインテリジェントに抽出するため、メタデータ入力にかかる時間を大幅に削減可能。過去にない迅速さで、メディアを編集可能な状態にできる。

DaVinciの最先端のシャープニングツールでは、非常にクリアで高品質な動画を生成可能。アップスケールしたビデオにAI UltraSharpenを適用することで、使用できない状態だった映像を高解像度でシャープにできる。また、AI UltraSharpenでわずかなピントのズレを改善・補正することも可能だ。
AIモーションブラー除去では、ストリークやぼやけなど、よくあるモーションブラー・アーチファクトをビデオコンテンツから除去できる。ソースメディアファイルを分析し、ブラーを大幅に低減した新しいレンダーを生成することで、より躍動感のあるイメージが得られる。印象的なスローモーションやフリーズフレーム効果を作成したい場合に最適だ。
キーフレーム機能のアップデートには、新しいイーズアニメーション(ループ/ピンポン/相対モード)のほか、複数クリップの同時調整が含まれる。カーブエディターのズームモードでは、縦方向の利用可能なスペースに応じて、カーブが自動的にスケーリングされる。4ポイントのベジェイージングは、ビデオの複雑なタイミング調整に役立つ。
カットページとエディットページのキーフレームエディターおよびカーブエディターでは、Fusionエフェクトを直接調整できるようになった。これにより、エディットページを離れることなく、テキストやトランジション、モーショングラフィックスを調整でき、よりシームレスなワークフローが実現する。高度なVFX調整が必要な場合は、Fusionボタンをクリックするだけだ。
OGraf HTMLグラフィックとLottieアニメーションにネイティブ対応しており、.jsonおよび.lottieファイルをメディアプールに直接ドラッグでき、レンダリング済みのアニメーションクリップのように扱える。アルファチャンネルも認識され、グラフィックやタイトルをビデオトラック上に重ねられる。
すべてのテキスト要素で多言語スペルチェックを有効にできるほか、専用のフォントブラウザウィンドウでフォントをプレビューしたり、テキストに絵文字を使用できるようになった。文字単位のスタイリングにも対応し、フォントサイズ、太さ、カラーなどの属性を1つのテキストボックス内で設定できるため、タイトルデザインを簡単に行える。
カットページのビンリストのメニューに、スマートビンと、新規ビン作成用にすばやくアクセスできるボタンが追加された。スマートビンでは、広範な規則および条件に基づいて、洗練された方法でメディアプールの絞り込み検索が実行できる。例えば、緑のフラグが付いた.brawクリップだけを表示するなどの設定が可能だ。

MultiMasterトリムマネージャーでは、1つのタイムラインから複数のHDR/SDRトリムの納品データを生成できる。有効にすると、ノードエディターにトリム処理用の追加レイヤーが表示され、出力フォーマットごとにタイムラインのカラー管理を行い、すべてのバージョンを一度にレンダリングできる。
「Magic Mask」パレットには「レンダリングして置き換え」機能が追加され、トラッキング済みのマスクをトラベリングマットノードとしてキャッシュできるようになった。生成されたマットはアクティブなノードに自動的にリンクされる。これにより、処理負荷を大幅に軽減しながら、グレーディングやエフェクトの適用をリアルタイムで継続できる。
このビューでは、ノードがノードグラフ内の番号順に表示される。これにより、インターフェースが見やすくなり、ノードの追加、ラベル付け、切り替え、固定、バイパス、削除などの操作が容易になる。
Fusionには、人気が高く、進化を続ける合成ツールライブラリ、Krokodoveが新搭載された。このコレクションには、生産性を向上させるユーティリティツールから、基本的なベクトル/データツール、DaVinci Resolve全体で使用できるカスタマイズ可能な2D/3Dグラフィックテンプレートまで、幅広い機能が含まれている。
マクロエディターもアップデートされ、Fusionツールおよびテンプレートの構築がこれまで以上に簡単になった。インターフェースが飛躍的に改善され、カスタムツールおよびテンプレートをよりスピーディかつ直感的に作成可能。新対応のインスペクタビューを活用して、マクロを簡単にセットアップ、フォーマット、公開し、すぐに使用できる。
Fairlightのアニメーター・モディファイアーは、FusionをFairlightのオーディオエンジンに接続し、オーディオ分析に基づく自動アニメーションを可能にする。タイムラインまたはメディアプールのクリップのオーディオレベルに応じて、目や唇などのパラメーターが制御され、ダイナミックなアニメーションが実現する。
USDツールセットが、Stormレンダラー向けHydra 2.0 APIを含むUSD SDK 25.11にアップデートされた。これにより、VFXアーティストは、3Dマットオブジェクトおよびテクスチャー、USD Texture ProjectorおよびCatcher、USDローダー全体のイン/アウトコントロールなどに対応した、強化されたUSD環境をFusionで利用できる。
Fairlightタイムラインスペースを最適化するために、オーディオトラックをフォルダーに割り当てて、単一の複合ビューに折り畳めるようになった。折り畳むと、フォルダー内のコンテンツは小さい四角形で表示され、クリップの数と長さが分かる。フォルダーを展開すると個々のトラックにアクセスできる。

Apple Immersiveのパワフルなイメージ処理機能には、フォービエイテッド(中心窩)レンダリングのサポートが追加され、再生性能および視聴体験が向上した。フォービエイテッド・レンダリングは、視線が向いている部分の高解像度レンダリングを優先することで、人間の視覚をシミュレートし、周辺視野でのGPU負荷を軽減する。
DaVinci Resolve 21は、これまでで最も包括的なイマーシブツールおよびワークフローをサポートしている。マスタープロジェクト設定の標準イマーシブオプションを使用して、Meta QuestやYouTube VRなどのプラットフォームでの配信向けに、あらゆる対応イマーシブフォーマットで制作可能。
球面のPanomap回転を使用して、イマーシブメディアの向きを調整できるようになった。これにより、ピッチ、ティルト、パン、ヨー、ロールをより直感的に調整できる。さらに、FusionページでILPDリターゲティングデータを適用できるようになったため、ステレオスコピックメディアのより高度な処理・合成が可能だ。
Resolve FXの新しいピクチャー・イン・ピクチャー機能を使用すると、ビデオクリップのサイズをすばやく調整し、別のクリップの上に重ねてフローティングフレームとして配置できる。プレゼンテーションやレビュー、リアクション動画に最適だ。サイズ、配置、フレームの丸み、ドロップシャドウなどのパラメーターを調整可能。
IntelliScriptが、Final Draftおよびプレーンテキストの台本フォーマットに対応し、タイムラインをすばやく構築できるようになった。読み込み時に、台本の文章と元の文字起こし音声が比較され、シーンのカットが生成される。その後、標準の編集ツールを使用して微調整できる。
新しいメディアプール列では、メディア管理がさらに楽になる。メタデータパネルのショットおよびシーンカテゴリーで、新しい星評価およびタグ付けパラメーターにアクセス可能。クリップは5段階の星評価で評価できるほか、グッドテイク、タグなし、不採用のタグを使用して、最も優れたテイクや演技に絞り込むことができる。

DaVinci Resolve 21の機能
・新しいスチル写真編集がDaVinci Resolveに完全統合。
・DaVinciカラーコントロールツールセットおよびグレーディングパネルをサポート。
・イメージを元のソース解像度およびアスペクト比のままリフレーミングおよびクロッピング可能。
・LightBoxビューで、グレーディングが適用されたアルバム全体を一覧表示。
・アルバムでは、写真をソース解像度で管理および修正可能。
・SonyまたはCanonカメラをテザリングしてイメージを直接キャプチャー。
・ルック、LUT、ResolveFX、OpenFXをイメージに適用。
・フォトページがBlackmagic Cloudコラボレーティブ・ワークフローに統合。
・AI IntelliSearchで人物やオブジェクトを簡単に検索。
・AI音声ジェネレーターでテキストを音声に変換。
・AI CineFocusでフォーカスを調整し、リアルなボケやレンズ効果を再現。
・AIフェイス年齢変換で、顔の年齢を調整。
・AIフェイス形状調整で、顔のパーツの形状とサイズを柔軟に調整。
・AIシミ除去で、顔や肌の気になる部分を修正。
・AIスレートIDで、スレート(カチンコ)を読み取り、クリップメタデータを自動入力。
・AI UltraSharpendで、動画に高精度のシャープニングを適用。
・AIモーションブラー除去で、よくあるモーションブラー・アーチファクトの除去を有効化。
・キーフレーミングは、4ポイントのベジェでパワフルなリタイムコントロールを提供。
・Fusionアニメーションを、Failirghtオーディオを使用してクリエイティブに駆動可能。
・OGraf HTMLグラフィックとLottieアニメーションにネイティブ対応。
・テキスト+およびMultiTextで、スペルチェック、カラーフォント、絵文字をサポート。
・カットページがスマートビンビューに対応。
・MultiMasterトリムパスで、1つのタイムラインを複数の納品形式用にグレーディング。
・Magic Maskを外部マットとしてレンダリングして置き換え。
・ノードグラフをレイヤーリストとして表示可能。
・Krokodoveモーショングラフィックス・エフェクトをサポート。
・新しいマクロエディターは、インスペクタビューや、エフェクトとして登録するパブリッシュ機能に対応。
・Stormレンダラー向けHydra 2.0 APIを含むUSD SDK 25.11をサポート。
・フォルダートラックで、トラックグループの折り畳みと展開が可能。
・Apple Immersiveワークフローがフォービエイテッド・レンダリングに対応。
・Meta QuestおよびYouTube用のVR180/VR360書き出しプリセット。
・FusionにPanomapイマーシブ回転およびILPDリターゲティングを追加。
・ResolveFXのピクチャー・イン・ピクチャー・エフェクト
・IntelliScriptは、Final Draftまたはプレーンテキスト形式の脚本の読み込みに対応。
・メタデータパネルがクリップの星評価およびタグ付けに対応。
DaVinci Resolve 21パブリックベータは、本日よりBlackmagic Designウェブサイトから無償でダウンロード可能。

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