
キヤノンは大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF」シリーズの新製品として、フォトグラファー向けのA2 ノビ対応インクジェットプリンター(12 色インクモデル)「imagePROGRAF PRO-1100」を2024年10月3日に発売する。価格はオープン。
写真を高画質に印刷し、作品の魅力を長期間保ちたいというプロフェッショナルのニーズに応えるプリンター。 新顔料インク「LUCIA PROII(ルシアプロツー)」を採用することで、芸術写真などに用いられるファインアート紙への印刷画質を向上させ、上位機種に並ぶ、「imagePROGRAF」シリーズ最高の写真画質を実現。さらに、優れた耐光性を備え、印刷した作品を高品位のまま長期保存することができる。
◼ 暗部の色再現領域の拡大と黒濃度の向上による豊かな色表現が可能
特色のレッドとブルー、濃淡2種類のグレーを含む12色のインクを採用し、暗部の色再現領域の拡大により、 明部から暗部にかけて深みのある滑らかな階調表現を可能にした。さらにファインアート紙において、マットブラックインクの黒濃度の向上により、引き締まった黒を表現できる。また、光沢紙/半光沢紙への印刷時に使用される透明インク「クロマオプティマイザー」により作品本来の色を忠実に再現するなど、高い印刷画質を従来機種から継承。これらにより、シリーズ最高の写真画質を実現し、作品での色表現の幅を広げる。
◼ 200年の長期保存を可能にする耐光性と擦れによるキズをつきにくくする耐擦過性を実現
発色に優れながら光に分解されにくい色材を顔料インクに採用したことで、印刷した作品は200年の耐光性を実現し、長期にわたる展示と保存が可能。また、光沢紙/半光沢紙への印刷時には、顔料インクに添加したワックスが印刷面を滑らかにし、耐擦過性の向上を実現。これにより、印刷物の額装や梱包、運搬、掲示などの際に擦れによるキズが付きにくく取り扱いが容易に行なえる。
◼ 製品梱包材での発泡スチロール不使用や「EPEAT」ゴールド登録など環境に配慮
製品の梱包材に使用していた発泡スチロールを全てリサイクル可能な段ボールに切り替えることで、環境への負荷を低減。また、NPO団体GEC(Global Electronics Council)が電子機器製品を対象に設立した国際的なエコラベル「EPEAT」において、新製品は米国で「EPEAT」ゴールド製品として登録されている。
製品ページ:https://canon.jp/business/solution/pro-printer/imageprograf

コマーシャル・フォト 2025年7月号
【特集】レタッチ表現の探求
写真を美しく仕上げるために欠かせない「レタッチ」。それはビジュアルを整えるだけでなく、一発撮りでは表現しきれないクリエイティブな可能性を引き出す工程でもある。本特集では、博報堂プロダクツ REMBRANDT、フォートンのレタッチャーがビジュアルの企画から参加し、フォトグラファーと共に「ビューティ」「ポートレイト」「スチルライフ」「シズル」の4テーマで作品を制作。撮影から仕上げまでの過程を詳しく紹介する。さらに後半では、フォトグラファーがレタッチを行なうために必要な基本的な考え方とテクニックを、VONS Picturesが実例を通して全18Pで丁寧に解説。レタッチの魅力と可能性を多角的に掘り下げる。
PART1
Beauty 石川清以子 × 亀井麻衣
Portrait 佐藤 翔 × 栗下直樹
Still Life 島村朋子 × 岡田美由紀
Sizzle 辻 徹也 × 羅 浚偉
PART2
フォトグラファーのための人物&プロダクトレタッチ完全実践
講師・解説:VONS Pictures (ヴォンズ・ピクチャーズ)
基礎1 フォトグラファーが知っておくべきレタッチの基本思想
基礎2 レタッチを始める前に必ず押さえておきたいポイント
人物レタッチ実践/プロダクトレタッチ実践
ほか