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駿河台大学メディア情報学部の「デザイン・写真実技型AO入試」

img_event_surugadai_1.jpg映像・音響メディアコースの授業風景。プロの制作現場とほぼ同じスタイルの実践的な映像制作を学べる

映像制作を学べる大学が増えているが、なぜか入学試験に撮影の実技を取り入れているところはほとんどない。そんななか駿河台大学メディア情報学部では、昨年度から「デザイン・写真実技型AO入試」をスタートさせ、写真の実技を入試に取り入れたことで話題となった。表現力の豊かな学生を集めるのが目的で、2016年度入学試験でもこの方式を採用するという。

この試験では、講義(各実技のスクール)の後、実技課題および面接が行なわれる。ウェブデザインやグラフィックデザイン、アニメーションなどを学べる「デジタルデザインコース」を希望する場合は「鉛筆による静物デッサン」が実技課題となり、CM、ミュージックビデオ、ドラマ、ドキュメンタリーなどを学べる「映像・音響メディアコース」を希望する場合は「デジタルカメラによる写真撮影」が実技課題となる。どちらもその場でテーマが与えられ、一定時間内にデッサンや写真撮影を行なう。

映像・音響メディアコースでは、普通はビデオカメラを使って授業を行なうところを、ムービー機能のあるEOSやデジタルシネマカメラCINEMA EOSといった、プロの現場でも使われている機材で授業を行なっている。こうした取り組みが、写真実技を入試に取り入れた背景となっているようだ。

映像制作演習、映像演出論を担当する斎賀和彦教授によると「私のゼミでは、チームでモノを作る力を育てたいと思っていて、チームに分かれてドラマ制作に取り組んでいます。ビデオカメラも用意はしているんですが、学生の方がむしろ積極的にEOSやCINEMA EOSを使って、映画のような絵作りをしたがるんです」。

斎賀教授のゼミではアートとしての映像制作ではなく、実社会で通用するモノ作りを学べることから、同ゼミ卒業生の約半数が映像業界に就職しているそうだ。 写真の実技試験は既存の写真系の大学でもほとんど実施されていない。ここからどんな学生が育つのか今から楽しみだ。

出願期間は2015年11月27日(金)~12月7日(月)、 郵送必着12月8日(火)。入試日は12月12日(土)、合格発表は12月15日(火)となっている。

img_event_surugadai_2.jpg撮影機材はCINEMA EOSや一眼レフのEOSを採用

img_event_surugadai_3.jpgFinal Cut ProやAdobe Premiere Proのある編集室

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