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APAアワード入賞・入選者インタビュー③ MITCH IKEDA

文:大場祐子 協力:公益社団法人日本広告写真家協会

公益社団法人日本広告写真家協会が主催する「APAアワード2018」の作品募集が9月1日より開始される。APAアワードは1961年より開催されている歴史ある写真の公募展で、これまでに著名な写真家を数多く輩出してきた。その作品募集を前に、これまで入賞・入選した4名のフォトグラファーに、それぞれの受賞作品に込められた想いを聞いた。

ミュージシャンと子ども、キラッと光る瞬間に撮影。

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APA AWARD 2016 広告作品部門 入選(6枚組作品) 広告主:Hysteric Mini

2015年にAPA正会員になって、ようやくプロになった気分。もちろん、それまでも写真を仕事にしていましたが、どこかアルバイトみたいな感じでした。多くの写真家と写真の話ができるようになったのも影響していると思います。

写真家を目指したきっかけは、ジョン・レノンの写真を撮りたかったから。音楽が原点なので、ずっとロックスターを撮っています。この人を撮りたいと思ったら、自分から直接、猛烈にアプローチしています。

でも、自分に子どもができてから撮る写真に変化が出ました。それまで「俺はロックしか撮らない。動物と子どもは撮らない」と決めていたのですが、「子どもって、ミュージシャンと一緒じゃん」と思ったんです。写真嫌いで、落ち着きがなくて、でも、光るときは光る。「APAアワード2016」ではキッズブランドのために撮った広告作品で入選しました。

「APAアワード2017」では、写真作品部門で奨励賞をいただきました。こちらは、イギリスの音楽フェス「グラストンバリーフェスティバル」で撮影したもの。約30年通っていますが、今年も行きます。やっぱ、人が動くところはおもしろいですよ!

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APA AWARD 2016 広告作品部門 入選(6枚組作品) 広告主:Hysteric Mini


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Mitch Ikeda
1985年イギリスに渡り、エルトン・ジョン、ポール・ヤングなどを撮影。1990年代はマニック・ストリート・プリーチャーズ、オアシス、ザ・イエロー・モンキーなどを撮影。「APAアワード2016」広告作品部門入選、「APAアワード2017」写真作品部門奨励賞受賞。

※この記事はAPA NEWS 瞬 no.162から転載しています。


日本広告写真家協会「APAアワード2018」募集開始

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日本広告写真家協会が主催する「APAアワード2018」の作品募集が9月1日より開始される。募集するのは2つの部門で、広告作品部門の応募資格はフォトグラファー、広告主、CD、AD、デザイナー、コピーライター、プロデューサー、その他制作・発表に携わったクリエイティブスタッフなら誰でも応募可能で、しかも応募料は無料。募集期間は9月1日〜15日。


もう一方の写真作品部門は「挑戦・CHALLENGE」が今年のテーマで、応募料として一般:3,000円/1枚、学生:1,500円/1枚が必要となる。募集期間は9月1日〜29日。入賞・入選作品は、東京都写真美術館での展覧会で展示されるほか、「年鑑 日本の広告写真2018」に掲載される。


応募の詳細:http://www.apa-japan.com/award/

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