東京都写真美術館が収蔵作品からよりすぐりの名品を定期的に紹介するシリーズ「TOPコレクション」として、「TOPコレクション 見ることの重奏」展を開催する。
本展は、ウジェーヌ・アジェ、マン・レイ、アンドレ・ケルテス、マイナー・ホワイト、奈良原一高などといった国内外の巨匠たちから現代作家まで、時代・地域を横断する14名の作家の名品で構成され、東京都写真美術館ならではの珠玉のラインナップを楽しむことができる。
テーマである「見ることの重奏」は、ひとつの作品を見る時に、作家、批評家、鑑賞者など、さまざまなまなざしが重なることを意味している。
本展では、鑑賞者は、カメラを通した作家のまなざしと、歴史的にその作品を評価してきた批評家たちの言葉、そして自分自身の経験や思考を重ねることで、その作品を多層的に「見る」ことが可能になる。
また、本展では令和5年度新規収蔵作品として当館のコレクションに加わった、カラー・オフセット・リトグラフで知られるアメリカの写真家スコット・ハイドと、中国・北京を拠点に活動し、中国で1980年代(以降)に生まれた若者という意味の「80後」世代(バーリンホウ)を代表するアーティスト、チェン・ウェイの作品を初公開する。
展覧会概要
TOPコレクション 見ることの重奏
会期:2024年7月18日〜10月6日
時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館時間の30分前まで
会場:東京都写真美術館 3階展示室
出品作家
ベレニス・アボット/ウジェーヌ・アジェ/アンナ・アトキンス/チェン・ウェイ/スコット・ハイド/アンドレ・ケルテス/ウィリアム・クライン/奈良原 一高/マン・レイ/杉浦 邦恵/モーリス・タバール/寺田 真由美/マイナー・ホワイト/山崎 博
出品点数:約100点
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4816.html
コマーシャル・フォト 2024年10月号
■特集「令和の時代に、フィルムで写真を撮るということ。」
写真家・石田真澄がフィルムを使い、ハウススタジオやフェリー、海辺で自然体の齋藤飛鳥を11Pにわたって撮り下ろした。また、これまで石田が積み重ねてきた仕事の数々から一部を抜粋して紹介する。
また、中森 真、大野隼男、木村和平、竹中祥平、三部正博という5人のフォトグラファーがフィルムを使って撮影した仕事例、作品を紹介。フィルム撮影に関する考え、使用機材やよく利用する現像所などを伺った。
■連載「撮影を楽しむスペシャリストたち」
写真業界には数多くの撮影ジャンルがあり、それぞれの分野で活躍するスペシャリストたちがいる。この連載では、フォトグラファー中野敬久氏が毎回気になるスペシャリストにインタビューを行ない、その分野ならでは魅力や、撮影への向き合い方を聞くことで、“撮影を楽しむ”ためのヒントを探っていく。今回のゲストは新津保建秀氏。
■連載「GLAY CREATIVE COLLECTION 2024- VOL.03」
GLAY 30年間のクリエイティブを網羅した書籍「GLAY CREATIVE COLLECTION 1994-2024」が好評につき連載化!今回紹介するのは9月18日発売の「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 in BELLUNA DOME Blu-ray & DVD」のアートワーク。アートディレクターの吉野晋弥氏、フォトグラファーの岡田祐介・田辺佳子氏に取材した。