キヤノン S タワー1階キヤノンギャラリー Sにて、鶴巻育子写真展 「ALT(オルト)」が2024年9月27日より開催される。
本展は、写真家・鶴巻育子氏が視覚障害者との関わりをきっかけに取り組んできたプロジェクトの集大成として、「みること」について思考を巡らすことを目的とした展示。
会場は3つのセクションにより構成され、セクション1では、鶴巻氏が視覚障害者と対話しながら彼らをモデルに撮影したポートレートを展示。セクション2では、視覚障害者がそれぞれの見え方を「言語化」したものを鶴巻氏が「写真化」するという試みのもと撮影した作品を展示します。「撮る、撮られる」から始まった鶴巻氏と視覚障害者の関係性は、最後は並走する形に変化し、セクション3は両者がカメラを持ちながら街を歩き撮影した写真で構成され、自分の目で見ているものがすべてではないと気づくきっかけを与える。
セクション1から3まで、計100点を超える作品が展示される。展示作品は、すべてキヤノンのプリンター「imagePROGRAF」でプリントされる。
作家プロフィール
鶴巻育子(つるまきいくこ)
1972年東京生まれ。写真家。1997年の1年間渡英し、語学を学ぶ。帰国後、周囲の勧めで写真を学び始めた。
カメラ雑誌の執筆や写真講師など幅広く活動する一方、2019年に東京・目黒に写真ギャラリー「Jam Photo Gallery」を開設し、若い写真家への場の提供やアマチュアの育成にも力を注いでいる。
国内外のストリートスナップで作品を発表しながら、視覚障害者の人々を取材し「みること」をテーマとした作品にも取り組んでいる。主な個展は「芝生のイルカ」(2022年/ふげん社)、「PERFECT DAY」(2020年/キヤノンギャラリー銀座・梅田)、「3[サン]」(2015年/表参道スパイラルガーデン)など。主なグループ展に「icon CONTEMPORARY PHOTOGRAPHY II」(2022年/AXIS Gallery)やアルファロメオ企画展「La meccanica della emozioni」(2017年/寺田倉庫)などがある。
写真展概要
開催日程:2024年9月27日(金)~2024年11月11日(月)
開館時間:10時~17時30分
会場:キヤノン S タワー1階 キヤノンギャラリー S(住所:東京都港区港南2-16-6)
アクセス:JR品川駅港南口より徒歩約8分、京浜急行品川駅より徒歩約10分
入場料:無料
コマーシャル・フォト 2024年10月号
■特集「令和の時代に、フィルムで写真を撮るということ。」
写真家・石田真澄がフィルムを使い、ハウススタジオやフェリー、海辺で自然体の齋藤飛鳥を11Pにわたって撮り下ろした。また、これまで石田が積み重ねてきた仕事の数々から一部を抜粋して紹介する。
また、中森 真、大野隼男、木村和平、竹中祥平、三部正博という5人のフォトグラファーがフィルムを使って撮影した仕事例、作品を紹介。フィルム撮影に関する考え、使用機材やよく利用する現像所などを伺った。
■連載「撮影を楽しむスペシャリストたち」
写真業界には数多くの撮影ジャンルがあり、それぞれの分野で活躍するスペシャリストたちがいる。この連載では、フォトグラファー中野敬久氏が毎回気になるスペシャリストにインタビューを行ない、その分野ならでは魅力や、撮影への向き合い方を聞くことで、“撮影を楽しむ”ためのヒントを探っていく。今回のゲストは新津保建秀氏。
■連載「GLAY CREATIVE COLLECTION 2024- VOL.03」
GLAY 30年間のクリエイティブを網羅した書籍「GLAY CREATIVE COLLECTION 1994-2024」が好評につき連載化!今回紹介するのは9月18日発売の「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 in BELLUNA DOME Blu-ray & DVD」のアートワーク。アートディレクターの吉野晋弥氏、フォトグラファーの岡田祐介・田辺佳子氏に取材した。