フォトギャラリー[シリウス]にてはEstelle Lagarde(エステル・ラガルド)写真展「Secrets d’ateliers -アトリエの秘密-」を開催中。
フランスのアルクイユにあるJulio Gonzalez municipal gallery(フリオ・ゴンサレス市立ギャラリー)の30周年(1992-2022年)を記念して、エステル・ラガルドは2021年、同ギャラリーがオープンして以来展覧会に出展したアルクイユの15人のアーティストを撮影した。
エステル・ラガルドは銀塩写真のみを使用している。
Estelle Lagarde(エステル・ラガルド)
フランス・パリを拠点に活動し、2010年よりagence révélateurに所属。
アルル国立高等写真学校とパリ・ラ・ヴィレット国立高等建築学校を卒業し、数々の賞を受賞。彼女の出版物の中には、乳がんの治療中に制作された非常に個人的な作品がある。このテキストとイメージのコレクションは、2010年に書籍『La traversée imprévue, adenocarcinome』として出版された。 2022年にバタクラン同時多発テロ(2015年11月13日)で殺害された彼女のモデルであり友人でもあるエレーヌへのオマージュ『Hélène』を出版。施設とのコラボレーションと並行して、作品はフランス国内外のギャラリー(ベルギー、ドイツ、日本)で展示され、彼女の写真は個人および公的コレクションに収蔵されている。
エステル・ラガルドの写真的アプローチは、人と空間の関係を探求するもので、建築物や自然空間、物理的空間や心理的空間など、常に人生の物語を語る場所と結びついた舞台設定を用いる。特別なセットに架空の人物を登場させ、テーマに物語の要素を加えている。フィルムのみを使用し、必要に応じて小道具も自作する。特定のテーマについては、生きるという試練を表現することの難しさから、心の状態や様々な経験を写真で表現するために作品作りに取り組んでいる。
展覧会情報
会場:アイデムフォトギャラリー[シリウス]
〒160-0022 新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
期間:2024年9月5日(木)~9月11日(水)
開館時間:10:00~18:00(最終日は15:00まで)
休館日:日曜日、祝日
入場料:無料
https://www.photo-sirius.net/
コマーシャル・フォト 2024年10月号
■特集「令和の時代に、フィルムで写真を撮るということ。」
写真家・石田真澄がフィルムを使い、ハウススタジオやフェリー、海辺で自然体の齋藤飛鳥を11Pにわたって撮り下ろした。また、これまで石田が積み重ねてきた仕事の数々から一部を抜粋して紹介する。
また、中森 真、大野隼男、木村和平、竹中祥平、三部正博という5人のフォトグラファーがフィルムを使って撮影した仕事例、作品を紹介。フィルム撮影に関する考え、使用機材やよく利用する現像所などを伺った。
■連載「撮影を楽しむスペシャリストたち」
写真業界には数多くの撮影ジャンルがあり、それぞれの分野で活躍するスペシャリストたちがいる。この連載では、フォトグラファー中野敬久氏が毎回気になるスペシャリストにインタビューを行ない、その分野ならでは魅力や、撮影への向き合い方を聞くことで、“撮影を楽しむ”ためのヒントを探っていく。今回のゲストは新津保建秀氏。
■連載「GLAY CREATIVE COLLECTION 2024- VOL.03」
GLAY 30年間のクリエイティブを網羅した書籍「GLAY CREATIVE COLLECTION 1994-2024」が好評につき連載化!今回紹介するのは9月18日発売の「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 in BELLUNA DOME Blu-ray & DVD」のアートワーク。アートディレクターの吉野晋弥氏、フォトグラファーの岡田祐介・田辺佳子氏に取材した。