
New Galleryは、デビュー25周年を迎えた宇多田ヒカル氏の6年ぶりとなる全国ツアー「SCIENCE FICTION TOUR 2024」を9人の写真家の視点で取り収めた写真集『NINE STORIES』を2025年3月21日(金)に刊行する。
また、写真集の刊行を記念し、東京・神保町のNew Galleryにて3月7日(金)から3月30日(日)まで写真展を開催。会期中は一部作品のオリジナルプリントの販売も予定している。

J.D.サリンジャーの短編小説から引用し命名されたプロジェクト、『NINE STORIES』は、開催された9つの都市それぞれの物語を9人の写真家が紡ぎ、宇多田ヒカルのライブ・音楽を捉えるもの。
写真家には、木村和平氏、鈴木親氏、細倉真弓氏、川内倫子氏、森山大道氏、John Yuyi氏、Wing Shya氏、ホンマタカシ氏、野口里佳氏という、それぞれ独自の視点と表現を持つ9名が参加。「覗見」「断片」「身体性」「溢光」「関係性」「自己投射」「カレイドスコープ」「同時性」「存在」という9つの視点から、様々な事象や風景を、各々の視点で切り取っていく。
写真集の予約販売はHIKARU UTADA Official Store、New Gallery Store、Amazon他各ECサイトにて受付中。
https://newgallery-tokyo.com/ninestories

■写真家プロフィール
木村和平

1993年、福島県いわき市生まれ。東京都在住。第19回写真1_WALLで審査員奨励賞(姫野希美選)、IMA next #6「Black&White」でグランプリを受賞。主な個展に、2022,23,24年「石と桃」(Roll)、2020年「あたらしい窓」(BOOK AND SONS)、主な写真集に、『あたらしい窓』(赤々舎)、『袖幕』『灯台』(共にaptp)、『IRON RIBBON』(Libraryman)など。
鈴木親

1972年生まれ。1998年渡仏。雑誌『Purple』にて写真家としてのキャリアをスタート。KOSAKU KANECHIKA gallery所属。国内外の雑誌や、ISSEY MIYAKE、GUCCI、CHANEL、JOHN LOBBのコマーシャルなどを手がける。主なグループ展をCOLETTE(1998年、パリ)、MOCA(2001年、ロサンゼルス)、HENRY ART GALLERY(2001年、ワシントン)で開催。主な個展をTREESARESOSPECIAL(2005年)、G/P GALLERY(2009年)、Kosaku Kanechika(2018年、2019年、2020年)で開催。代表的な作品集に『shapes of blooming』(2005年、TREESARESOSPECIAL)、『SAKURA!』(2014年、LITTLE MORE)など。
細倉真弓

触覚的な視覚を軸に、身体や性、人と人工物、有機物と無機物など、移り変わっていく境界線を写真と映像で扱う。立命館大学文学部、及び日本大学芸術学部写真学科卒業。主な個展に「Walking,Diving」(2023年、Takuro Someya Contemporary Art)、「CELL(s)」(Sony Park Mini)、「NEW SKIN」(2019年、mumei)など。写真集に『NEW SKIN』(2020年、MACK)、『Jubilee』(2017年、artbeat publishers)、『transparency is the new mystery』(2016年、MACK)など。
川内倫子

1972年、滋賀県生まれ。2002年に『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞受賞。2023年にソニーワールドフォトグラフィーアワードのOutstanding Contribution to Photography(特別功労賞)を受賞するなど、国際的にも高い評価を受け、国内外で数多くの展覧会を行う。主な著作に『Illuminance』(2011年)、『あめつち』(2013年)、『Halo』(2017年)など。2022〜2023年に東京オペラシティ アートギャラリーと滋賀県立美術館で大規模個展「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」を開催した。2025年1月に写真集『M/E』を刊行。
森山大道

1938年大阪府池田市生まれ。デザイナーから転身し、岩宮武二、細江英公の助手を経て、1964年にフリーの写真家として活動を始める。1967年『カメラ毎日』に掲載した「にっぽん劇場」などのシリーズで日本写真批評家協会新人賞を受賞。サンフランシスコ近代美術館(1999年)、国立国際美術館(2011年)、テートモダンで行われたウィリアム・クラインとの合同展(2012~13年)他、国内外で大規模な展覧会が開催され、国際写真センターInfinity Award功労賞を受賞(2012年)、フランス政府より芸術文化勲章(2018年)、ハッセルブラッド国際写真賞(2019年)を受賞するなど世界的に高い評価を受けている。
John Yuyi

1991年台湾生まれ。ポストインターネット世代として育ち、アート、ファッション、SNSを横断する独自の表現で国際的に注目を集める。女性の身体やSNSの影響を主題に、テンポラリータトゥーを用いた作品を展開し、アイデンティティの経済性を探求。世界各地で個展・グループ展に参加し、GUCCIやKENZOなど著名ブランドとのコラボや「Forbes 30 Under 30 Asia」選出など国際的評価も高い。近年はスイスや英国、ベルリンなどで展示を行い、台湾の高校美術教科書にも作品が紹介されている。
Wing Shya

1964年香港生まれ。カナダのエミリー・カー美術大学で美術を学んだのち香港に戻り、デザインスタジオ「Shya-la-la Workshop」を創設、数々の賞を受賞する。1997年、映画「ブエノスアイレス」にて映画監督であるウォン・カー・ウァイより専属フォトグラファー兼グラフィックデザイナーとして指名される。2006年には森アーツセンターギャラリーで個展「ウィン・シャ エキシビジョン」を開催。その後も、ニューヨーク、イタリア、香港など世界中で個展を開催している。
ホンマタカシ

1999年、写真集「東京郊外」(光琳社)で第24回木村伊兵衛賞を受賞。
著書に『たのしい写真 よい子のための写真教室』(平凡社)など。
近年の作品集に『TOKYO OLYMPIA』(NIEVES)、『Thirty-six View of Mount Fuji』(MACK)など。2023年から2024年にかけて東京都写真美術館にて個展「即興」を開催。
野口里佳

1971年生まれ。埼玉県出身。沖縄県在住。1992年より写真作品の制作を始め、以来国内外で展覧会を中心に活動。カーネギー・インターナショナルやシドニービエンナーレなど現代美術の国際展にも数多く参加している。主な個展に「予感 」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川、2001)、「飛ぶ夢を見た」(原美術館、東京、2004)、「不思議な力」(東京都写真美術館、2022-23)など。国立近代美術館(東京)、国立国際美術館(大阪)、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、ポンピドゥー・センター(パリ)などに作品が収蔵されている。
[9つの視点]
福岡公演:木村和平「覗見」
愛知公演:鈴木親「断片」
埼玉公演:細倉真弓「身体性」
宮城公演:川内倫子「溢光」
東京公演:森山大道「関係性」
台北公演:John Yuyi「自己投射」
香港公演:Wing Shya「カレイドスコープ」
大阪公演:ホンマタカシ「同時性」
神奈川公演:野口里佳「存在」
■宇多田ヒカルプロフィール

1983年1月19日生まれ
1998年12月9日にリリースされたデビューシングル「Automatic/time will tell」はダブルミリオンセールスを記録、ファーストアルバム「First Love」はCDセールス日本記録を樹立。いまだその記録は破られていない。
2023年12月9日(土)デビュー25年を迎え、2024年4月10日 初のベストアルバム「SCIENCE FICTION」をリリース。6年ぶりの全国ツアー「SCIENCE FICTION TOUR 2024」を開催、国内7か所、初の台北公演・香港公演を含め計18公演・約25万人を動員したツアーを大成功に収めた。
宇多田ヒカル オフィシャルサイト:https://www.utadahikaru.jp/
SCIENCE FICTION TOUR 2024 オフィシャルサイト:https://live.hikaruutada-tour-official.com/
■写真集概要
タイトル:HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024 NINE STORIES
写真家:木村和平、鈴木親、細倉真弓、川内倫子、森山大道、John Yuyi、Wing Shya、ホンマタカシ、野口里佳
出版社:New Gallery (Sony Music Entertainment (Japan) Inc.)
発売日:2025年3月21日(金)(予定)
価格:BOX [B5変形サイズ9冊セット(48P × 9冊)・レンチキュラーBOX仕様] 15,000円(税込)
各写真家 単冊 [B5変形サイズ 48P] 各2,200円(税込)
本体サイズ:BOX外寸 – 高さ250mm×奥行170.5mm×幅39.5mm
単冊 – 長辺246mm×短辺169mm×束厚4.0mm
特設サイト:https://newgallery-tokyo.com/ninestories
■写真展概要
タイトル:HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024 NINE STORIES
会期:2025年3月7日(金)- 3月30日(日)
会場:New Gallery(東京都千代田区神田神保町1-28-1 mirio神保町 1階)
開館時間:12:00-20:00 (予定)
展示詳細:https://newgallery-tokyo.com/ninestories_exhibition

コマーシャル・フォト 2025年5月号
【特集①】
「ソニーα1 II×映画『SUNA』スチル&ムービーシューティング」
2025年5月公開を控える加藤シゲアキ監督映画「SUNA」。スチル・ムービーの撮影に使用されたソニーα1 IIの高画素、高感度耐性、AF性能を遺憾なく発揮した現場からレポート。(撮影:末長 真)
W主演を務める加藤シゲアキ・正門良規(A ぇ! group)がカバー&巻頭を飾る。
【特集②】
「フォトグラファーを目指す人のためのQ&A特集」
プロフォトグラファーがフォトグラファーを目指す人の素朴な疑問に答えます。撮影機材、仕事方法、ライフスタイルなどプロへの道を解説!
回答者:小暮和音/瀧本幹也/長山一樹/南雲暁彦/吉田明広/李 有珍
【連載】
長山一樹流 違いを生むコマーシャル・ポートレイト
「 ポートレイトisブラックアンドホワイト」
Create My Book -自分らしいポートフォリオブックを作る-
Vol.9 「風景写真」 金村美玖
ほか