コマーシャル・フォトとビデオサロン共催の写真・映像クリエイターのイベント「CREATORS EDGE2025」が10月9日に開催された。ここでは当日の出展ブースの様子をレポートする。
レポート ● 武石 修
——————————–
1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。iStockコントリビューター/DaVinci Resolve 認定エンドユーザー。https://osamu-takeishi.com/
——————————–
目次(50音順)
■ アガイ商事(APUTURE)
■H&Y Filters Japan
■ キヤノンマーケティングジャパン
■ 銀一
■ ケンコー・トキナー
■ コシナ
■ セコニック
■ ニコンイメージングジャパン
■ NiSi Filters Japan
■ Nextorage
■ パナソニック(LUMIX)
アガイ 商事(APUTURE、broncolor)

アプチャーやブロンカラーといったプロ向けの照明機材が並んでいた。おすすめというのがアプチャーの「STORM 400x」で、400ワットながら10万円台の価格を実現した。サイズも従来の300Wタイプに抑えたという。

ブロンカラーではバッテリー式のストロボ「stelos」が展示されていた。Vマウントバッテリー(専用)で動作するのが特徴で、屋外ロケの撮影などで便利なライトとなっている。


H&Y Filters Japan

アンブレラとカーテンによって柔らかい光が作れるとヒットしている「Flip Bounce」が人気とのこと。動画ユーザーが多い本会場だが、興味を持つ映像クリエイターも多いとのこと。

引き続きリボルビングのフィルター関係も人気だそう。マットボックスもマグネットで取り付けることができる。


また、異なる口径のレンズにフィルターを付けられるフィルター径可変式のアダプターもあった。

キヤノンマーケティングジャパン

新型のシネマカメラ「EOS C50」がブースの目玉となっていた。発売後は反響も良いとのことで、小型で価格を抑えているのが理由ではとのこと。オープンゲート記録にも対応した。

新レンズとなる「RF85mm F1.4 L VCM」も目玉製品。RFレンズのF1.4シリーズとして他のレンズともフィルターサイズなどを共通にしている。こちらもさっそく試す人が多く見られた。

動画ユーザー向けには電動ズームのアダプターを付けられるレンズが好評とのことだ。またAPS-Cセンサーの動画機「EOS R50 V」もあった。


銀一

主に映像用品を取りそろえていた。新しく取り扱いを開始したOseeブランドの製品を東京で初披露した。スイッチャーは、競合よりも安価になっているという。

おなじくOseeの外付けモニターも展示。モニターからカメラのコントロールができるタイプとしては価格を抑えたとのこと。

RODEのスイッチャーも展示。スマホと組み合わせてアウトカメラとインカメラ両方の映像を切り換えるといったことが可能。他にはペリカンケースにも対応した収納システムなどが見られた。


ケンコー・トキナー

レンズ、フィルター、ジンバル、LEDライトなど多彩なブランドを並べていた。イチオシはサムヤンのアナモルフィックレンズのシステム。ベースレンズに取り付けるだけなので手軽にアナモルフィックレンズの描写が楽しめるとして人気という。

LKサムヤンの超広角レンズ「AF 14-24mm F2.8 FE」も好調という。シュナイダーとのダブルブランドで高性能化を図った。丸形フィルターも装着可能だ。

変型してパイプなどに装着できる「マンバポッド」のほか、ジーウンのLEDライトなどもあった。


コシナ

ミラーレスカメラ用の新レンズ「Otus ML」シリーズをメインに展示していた。50mmは発売済みだが85mmは未発売ということで手に取って試す来場者が見られた。解像力が高いという声が多く寄せられているとのことだ。

85mm F1.4はポートレートのイメージが強いが、風景にも使ってもらえるということだ。


従来ラインナップしているフォクトレンダーブランドのVMマウントのレンズも並んでいた。

セコニック

同社の露出計やカラーメーターを一堂に展示していた。来場者からの引きは強いようだ。

イチオシというのは露出計の「L-858D」。動画向けの計測モードを備えており、動画ユーザーにアピールしていた。また動画撮影では背景をスポット測光するそうで、そうした機能も盛り込んであるのが特徴となっている。動画の計測モードもデモを行ってくれた。


カラーメーターのデモも人気があった。

ニコンイメージングジャパン

ニコンで第1号となるシネマカメラ「ZR」が目玉になっていた。子会社化したREDの技術を導入し、REDと同じ画像処理パイプラインを実現しているのが特徴。REDのカメラと混在しても使いやすいほか、スキントーンのきれいさをアピールしていた。

スモールリグの専用リグシステムも試せたほか、モニターなどをセッティングしてのシューティングコーナーもあった。同社製レンズも多く並んでおり、手に取ることもできた。



NiSi

「Black Magic Diffusion」という新型フィルターの説明に力が入っていた。これまでのブラックミストフィルターとは異なり、フィルター表面に小さなレンズ設けることでデジタルのエッジを低減できるそうだ。動画に向くほか、角形タイプも用意される。


そのほか、アテナシリーズのシネマレンズが試せたほか、ミラレースカメラ用のマウントアダプターも各種の用意があった。


Nextorage

高いセキュリティ機能を備えたSSDが注目を集めていた。パスワードやNFC機能で内容の流出が防げる。放送局ではすでに使われており、棚管理しやすいケースも用意されている。

USB PDのパススルー機能を備えているため、USBポートの少ないノートPCで本機を介して電源供給もできる。


M.2 SSDのエンクロージャーも新製品。不要になったPCのSSDを再利用するといった需要があるという。こうしたケースでは珍しいというファン付きのモデルも用意する。

パナソニック

新しいフルサイズ用の超望遠ズームレンズが注目を集めていた。100-500mmだが、オプションのテレコンバーターと組み合わせて最大1,000mmの望遠撮影ができる。野鳥など野生生物の撮影にも適するそうだ。

カメラボディでは今年発売した高画素モデルの「LUMIX S1RII」と高速性能を重視した「LUMIX S1II」などを展示。高い動画性能も売りだとのこと。



写真の現場でも「動画も撮れること」が求められる今、フォトグラファーが直面するのは“ワンオペ”での映像撮影。本特集では、ディレクション・撮影・編集まで一人でこなす映像制作者たちに取材。ミュージックビデオ、CM、ウエディング、プロモーション映像など多様なジャンルの現場から、少人数制作のリアルな工夫とノウハウを紹介。すでにワンオペ映像撮影を始めている人、これから挑戦したい人に向けた特集。
出演 加藤マニ/三戸建秀/Shuma Jan/ヒガテツヤ
Blackmagic Camera (Application for smartphones)/DaVinci Resolve 18 Special Interview
Kroi「Method」 木村太一(ディレクター)・西田賢幸(カラリスト)・内田誠司(DIT)
【FEATURE】
加賀 翔
コハラタケル「Contrast」
山岸 伸写真展「西田敏行 Since 1980~」
【広告特集】
NEWoMan TAKANAWA
日本テレビ ドラマ『良いこと悪いこと』番宣ポスター
【CP NEWS 特別篇】
「ライカI」誕生100周年記念 「ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」展を開催
大倉忠義が編集長を務める雑誌『Zessei』が創刊
【好評連載】
長山一樹流 違いを生み出すコマーシャル・ポートレイト 第9回 ガラス越しのポートレイト
Create My Book -自分らしいポートフォリオブック- Vol.15 「犬を撮る」 金村美玖
GLAY CREATIVE COLLECTION 2024- VOL.17 GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 GRAND FINALE DVD & Blu-ray
ゼウスのスチルライフマジック 高井哲朗 vol.56 華やかな光の「ブレ」を添えてハイブランドコスメを撮る
