ColorEdge NEWS

IPSパネルを採用した新主力モデルColorEdge CG243W

株式会社ナナオは、61cm(24.1)型のカラーマネージメント液晶モニターEIZO ColorEdge CG243Wを2009年8月5日より発売する。

CG243Wは、現行機種ColorEdge CG242W・CG241Wの後継モデル。入力端子にDisplayPortを備え、10bit入力に対応、従来の8bit表示モニターに比べ、さらに豊かな色再現を実現できる。10bit表示には、10bit出力に対応したビデオカードとソフトウェアが必要となるが、2009年6月23日現在Mac用の10bit出力ビデオカードは市場に存在しないので、Macユーザーはこの点に気をつけたい。

フォトグラファーやレタッチャーにとってより重要な変更点としては、広視野角のIPSパネルを採用した点が挙げられる。カラーマネージメント液晶モニターColorEdgeシリーズとしては、2006年発売のCG221・CG211以来、3年ぶりのIPSパネル採用モニターとなる。IPSパネルは見る角度や位置によって色合いやコントラスト、階調特性の変化が少ないのが特長で、複数の人間でモニター画面を見たり、撮影の現場で少し斜めからモニターを見る場合などに有利となる。

Adobe RGBカバー率は98%と若干向上している(CG241Wは同96%、CG242Wは同97%)。さらに制御ICチップ(ASIC)に新たに温度センシング機能を搭載し、周囲の温度変化による色度変化を抑えている。また輝度の変化に伴う色度変化を抑える色度補正機能も搭載し、常に安定した表示を実現している。

動画市場向け機能も強化され、代表的な放送規格の色域・ガンマを再現するカラーモードの搭載、3D-ルックアップテーブルに対応、動画表示時の残像感を低減するオーバードライブ回路の搭載などの特長を持つ。

モニター内部での16bit演算処理、12bitのルックアップテーブル、工場で1台ずつガンマ値を調整、デジタルユニフォミティ補正回路、ハードウェアキャリブレーション対応など、ColorEdgeシリーズの基本性能はそのまま継承している。そのほか遮光フードを同梱し、暗所でもボタンの内容を確認しやすいボタンガイドも搭載している。

このCG243Wと同時にFlexScanシリーズの新製品SX2462Wも発表された。このモデルでもIPSパネルを採用するなど、一部にCG243Wと同等の性能を備えているが、CG243Wはその上位機種にあたり、よりカラーマネージメントに特化しているところが違いとなっている。

ColorEdge、FlexScanシリーズはオープン価格だが、EIZOダイレクトでの販売価格はColorEdge CG243W 単体=188,790円、ColorEdge CG243W+キャリブレーションセンサー=209,790円、FlexScan SX2462Wは単体=104,800円(各税込)となっている。


CG243Wの10bit表示の仕組み

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