Blackmagic Special Interview

Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K PRO Special Interview|宮本正樹(映像ディレクター)

KINTOのCERAMIC LABは伝統を継承した陶工と職人の技術を現代の暮らしにあうように模索して作られた日本の器。気取らず飾らない、無骨さと繊細さが魅力だ。
KINTOのものづくりを支える「クラフトマンシップ」をテーマに、陶工と職人の技、プロダクトに込めた思いとその背景を、国内にとどまらず海外のユーザーにも伝えたいという目的でブランドムービーを発表。
宮本正樹監督は長崎県波佐見町の工場で器を作る工程を取材し、職人の繊細な作業、熟練の技など人のぬくもりを感じる映像を作った。

KINTO and Craftmanship - CERAMIC LAB -
Interview 宮本正樹/映像ディレクター

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動画リンクはこちら
制作=ドローイングアンドマニュアル Dir+P+ED=宮本正樹 Pr=中谷公祐

これまで以上に機動力のあるカメラ

─現場ではどのように撮影していったのでしょうか。

宮本 コロナ禍ということもあり、スタッフの人数を制限しなくてはならず、今回は撮影と演出を1人で行なっています。

一晩かけて焼成された器を窯から取り出す作業が朝に行なわれるため、工場内を一通り見学した後はすぐに撮影に取り掛かりました。職人さんたちがすごい集中力で作業している様子は間近で見ていて圧倒されました。注目してもらいたいのは皆さんの手際の良さですね。特に釉薬を手で塗っていく作業は滑らかでほれぼれして見ていました。

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─Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K PRO(以下6K PRO)で撮影しています。カメラを選んだ理由を教えてください。

宮本 今回はワンマンで撮影しているので、フットワークのいいカメラが使いたかったのと、6K PROはローアングルのチルト撮影がしやすいと聞いていたのでぜひ使ってみたいと思いました。Pocket Cinema Cameraシリーズは内蔵モニタが大きいのも特徴なので、6K PROの登場でさらに機動力が増しました。

─6K PROを実際に使ってみてどのような印象を持ちましたか。

宮本 Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kと比較してもバッテリー容量が増えたのがありがたいですね。45分のインタビューをバッテリー1本で収録できたことには驚きました。

工場の中は明るさがまちまちなのですが、内蔵NDフィルターのおかげで、時間のない中でもスムーズに撮影できたのも助かりました。

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─レンズは何を使っているのですか。

宮本 ミルバスのツァイスレンズとキヤノンのEF70-200mmを使っています。特にミルバスのレンズは独特の空気感で、工場独特のキリっとした雰囲気を作り上げてくれました。

6K PROになってサイズアップしましたし、ミルバスのレンズをつけると重量があるのですが、個人的には作業する上でちょうどいい重さだなと感じています。

─この映像はBlackmagic RAWで収録していると聞きました。

宮本 Blackmagic RAWはデータが軽くて編集がしやすかったです。いじれる色域の範囲も広くて、思い通りのカラーグレーディングができました。


※この記事はコマーシャル・フォト2022年2月号から転載しています。

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