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APAアワード入賞・入選者インタビュー④ 平野タカシ

文:大場祐子 協力:公益社団法人日本広告写真家協会

公益社団法人日本広告写真家協会が主催する「APAアワード2018」の作品募集が9月1日より開始される。APAアワードは1961年より開催されている歴史ある写真の公募展で、これまでに著名な写真家を数多く輩出してきた。その作品募集を前に、これまで入賞・入選した4名のフォトグラファーに、それぞれの受賞作品に込められた想いを聞いた。

内側からわき起こる想いが、作品撮りへと向かわせる。

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APA AWARD 2013 写真作品部門 入選(単作品)「YELLOW&BLACK」

「APAアワード2013」からずっと挑戦し続けています。最初に応募したのは、週に1回、作品撮りの日を決めて、スタジオにこもって撮影していた頃でした。

僕は人物撮影が多いのですが、あらかじめ撮るイメージをかためず、現場の雰囲気に応じて色々とトライします。どんな表現になるかわからないことが多く、それがかえっておもしろいですね。仕事でアートディレクターと組む際は、僕の作品を見て指名してくれることがほとんどなので、基本的に自由に撮らせてもらっています。

「APAアワード2017」で入選した「MEMENT KYOSUKE HIMURO」も、自分自身で自由に編集したもの。20年間、撮り続けてきた氷室京介さんの莫大な枚数の写真から厳選し、ダゲレオタイプでプリント、メタルボックスに入れてご本人にプレゼントしました。費用は約400万円。もちろん自費です。

その後、出版社から再編集して販売しないかと声がかかり商品化。出版社からも賞をいただき、書店でも驚異的な売上を記録しました。自分が信じたことを徹底的にやって評価されるって、本当に嬉しいですね。

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APA AWARD2017 広告作品部門 入選(6枚組作品)
広告主:(株)KADOKAWA


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平野タカシ Takashi Hirano
深見守男氏に師事し、2009年平野タカシ写真事務所設立、その後MEMENT Co.,Ltd設立。ミュージシャンの写真やファッション写真を数多く手掛ける。「APAアワード2013」より毎年のように応募。各年ともに、広告作品部門、写真作品部門それぞれ入選。

※この記事はAPA NEWS 瞬 no.162から転載しています。


日本広告写真家協会「APAアワード2018」募集開始

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日本広告写真家協会が主催する「APAアワード2018」の作品募集が9月1日より開始される。募集するのは2つの部門で、広告作品部門の応募資格はフォトグラファー、広告主、CD、AD、デザイナー、コピーライター、プロデューサー、その他制作・発表に携わったクリエイティブスタッフなら誰でも応募可能で、しかも応募料は無料。募集期間は9月1日〜15日。


もう一方の写真作品部門は「挑戦・CHALLENGE」が今年のテーマで、応募料として一般:3,000円/1枚、学生:1,500円/1枚が必要となる。募集期間は9月1日〜29日。入賞・入選作品は、東京都写真美術館での展覧会で展示されるほか、「年鑑 日本の広告写真2018」に掲載される。


応募の詳細:http://www.apa-japan.com/award/

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