CP+ CAMERA&PHOTO IMAGING SHOW2024が開催!最新現地リポートPart.1(キヤノン、富士フイルム編)

 カメラとイメージングの総合展示会「CP+」が、今年も2月22日から横浜の「パシフィコ横浜」にて開催となった。
コロナ禍での開催中止が続き昨年、再開となったこのイベントだが今年はインバウンドの影響も強く見られ、会場はとても賑やかだった。

ここ数年は国内イベントであるこのCP+に合わせた新製品発表も少なくなり、この会場で初お目見えの製品も珍しくなったがイメージング業界の貴重なお祭りとして楽しめるイベントだった。
(写真・文◎吉村 永)

●キヤノン

システム誕生から5年が過ぎ、レンズもボディもラインナップが充実したミラーレスシステムの「EOS R SYSTEM」。その全貌と、未来へ向けての技術が見られるブースだ。

映像関係の製品をバーのカウンター仕立てで陳列し、実際に手に取って試し、質問できる「EOS Bar」。

すでにフルサイズミラーレス用に用意されているVR/3D撮影システムをAPS-Cサイズ用に展開予定。より小型で、安価なシステムで3D撮影が楽しめる(参考出品)。

Appleの参入でも話題になったVRの世界を体験できるコーナー。多くのVRゴーグルで解像度の低さが問題になるが、キヤノンでは8K収録により没入感の高いVR体験を実現している。

ステージでは新体操のリボンパフォーマンスが実演されていた。最新カメラのAFや連写パフォーマンス、超望遠レンズの効果などを試すのに好適だ。

●富士フイルム

デジタルイメージングはもちろん、フィルムのメーカーとしても世界で稀有な存在となった富士フイルム。若い世代にもinstax “チェキ”シリーズなどの展開で意識される存在となっている。

オールドカメラスタイルの単焦点レンズ搭載のコンパクトデジカメシリーズ「X100」は、「エモさ」を求める層から近年、絶大な支持を受けて入荷待ちが続いたことも。最新モデルは「X100VI」だが、歴代のモデルがカットモデルとともに展示されていた。

富士フイルムグループ90周年を記念し、創業当時のコーポレートブランドロゴが刻まれたX100VIの限定モデル。全世界1,934台だけの抽選発売だ。

フィルムメーカーの同社らしく、発色の良さを存分に実感できるブース装飾。体験コーナーは1時間以上待ちの行列となっていた。

CP+(シーピープラス)2024

会場イベント:2024年2月22日(木)~ 25(日)
開場時間・10:00~18:00最終日のみ17:00まで
会場イベント:パシフィコ横浜

コマーシャル・フォト2024年8月号

【特集】視点を変える。記憶に残す。「ブツ撮り2.0」
「ブツ撮り」には2種類ある。ひとつは誰がどう見てもその被写体だとわかるもの。被写体に正面― あるいはその被写体がもっとも美しいとされる位置―から捉え、被写体の質感や色を正しく写す撮影。そしてもうひとつは、視点を変えて、被写体に新しい価値を見出すもの。今回は後者の「ブツ撮り」を特集。見慣れた物の見方を変えて、静物に新しい命を吹き込む6名のフォトグラファーのアイデアの源泉を探るため、誰もが1日に一度は目にする「ティッシュ」という同一テーマを撮り下ろしてもらい、被写体との向き合い方、こと〞ブツ撮り〝への考え方について聞いた。
泊 昭雄/Kaz Arahama/水野谷維城/瀧本幹也/望月 孝/李 有珍

【FEATURE 】 須藤絢乃「Fragment」/岡 祐介「ジンシャリ(JinShari)」」/HIRO KIMURA Yohji Yamamoto POUR HOMME × ISAMU KATAYAMA BACKLASH「HEROES」

【別冊付録】 スタジオデータブック 2024
各スタジオの諸設備、サービスの内容がひと目でわかるアイコン表記や一覧表で、 検索しやすい構成となっている。 スタジオルポ、新規にオープンしたスタジオ、リニューアルしたスタジオの情報など最新情報も網羅した、スタジオ探しをサポートする必携の1冊。

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