白ホリスタジオで自転車撮影
Photo&Words: Tetsuro Takai Photo: Yuki Kiuchi
高井哲朗が
スタジオスチルライフ撮影の
アイデアと 愉しみを 伝授
創造主ゼウスのように
光を操って 宇宙を創造しよう
スチルライフ それは あなたが
神になれる世界
四谷にある「スタジオD21」でスタジオスタッフの木内優稀さんと自転車の撮影。連載初の白ホリスタジオ。
「スタジオD21」勤務4年目の木内さんは白ホリのメリットを存分に活かしたプロダクトカット。
ゼウス高井は新型LEDライトを使ったアートイメージに挑戦する。
撮影協力:スタジオD21 (URL:studiod21.co.jp)
自転車は綺麗にディテール出すのが難しいけど
スタジオD21の中田さんから 電話があった “ゼウスクラブ やるんだったら うちのスタジオ 使っていいよ” ってね タイミング いいなぁ 次は 自転車 撮ろうと思っていたけど ゼウスのスタジオだと ちょっと狭くて “それならD21の スタジオスタッフに 撮影してもらうのもいいな” って ことで スタジオのライトを知り尽くしている ベテランスタッフの 木内くんと 撮影することになりました さすがだね 木内くん スタジオD21に 4年か モデル撮影でよくやる バック飛ばし 白ホリに反射した光を レフで受けて 全体に回す 光量 足りない時は ストロボのパワー 調整 天面に白ボード 天バンして ハイライト入れるんだ スタジオの光の回し方 知り尽くしてるね 自転車 縦置きにするのは ライト調整 やりやすいからだね カタログ的写真のお手本 綺麗に 光を回すこと 基本的なライト設計 完璧
ライティングの組み立て
星空サイクリング
自転車に 乗ったのって いつ頃だったっけ 小学生3、4年生の頃か? 子供自転車 買ってもらえなくて 大人の自転車で 三角乗り やっていたんだ いま 考えてみると まるで 曲芸してるような 不思議な 乗り方で よくまぁ 乗れたもんだと 高校になったら ドロップハンドルが すごくカッコよく見えたので 親に頼んで買ってもらった あの頃は 自転車 乗ること とっても好きで 岐阜から 伊豆半島 長野と 自転車旅行 なんてのも やったもんだ 山道を 登る 峠を越え 谷に降り いくつかの 山を越えたころ 遠く 先のほうに ドーン と 大きな 海原がみえた 丘の上から 光る海への道は キラキラと 輝いて いまでも 記憶に残る 風を切って ヒューン 心地よく 気持ちが 沸き立つ 天気のいい 夏の初めは 毎日 どこかに 自転車で お出かけだった その時の気分で 近くから 遠くまで 好きなように 自分の足で 進める 雨の日は つらいけど 晴れた日に 乗るときは 青や緑 赤や黄 通り過ぎていく景色 素晴らしい世界だった 沸き立つ 浮遊感 そんなこと 考えて 自転車を 浮かせてみた 太い テグスでね 車輪を 回す カメラを ブラす ストロボ発光 ズラす LEDライトを 振り回す キラキラの めくるめく 高揚感と ボワんとした 浮遊感 記憶の記録を 一発の シャッターで 切り「撮」ってみた 記憶は いつまでも 心 浮き立つ 美しい 花色の世界
ライティングの組み立て
高井哲朗
たかい・てつろう/1978年 フリーとして活動開始。1986年(株)高井写真研究所設立。広告写真を中心に活動するかたわら、ゼウスクラブを開催し、写真の可能性を伝導する。
www.kenkyujo.co.jp/
twitter.com/TetsuroTakai
コマーシャル・フォト2023年7月号記事より
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