Blackmagic Special Interview

Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Special Interview|相馬大輔(シネマトグラファ―)

2022年09月08日

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人気コミック「ホリック xxxHOLiC」が蜷川実花監督によって実写映画化。撮影は「ヘルタースケルター」「Dinerダイナー」「FOLLOWERS」(Netflix)など蜷川組の絵作りを熟知している相馬大輔氏が担当。

映画「ホリック xxxHOLiC」 Interview
相馬大輔/シネマトグラファ―

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©2022 映画「ホリック」製作委員会 ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
監督:蜷川実花 原作:CLAMP「xxxHOLiC」(講談社「ヤングマガジン」連載) 脚本:吉田恵里香 音楽:渋谷慶一郎 撮影:相馬大輔 10月5日にBlu-ray&DVDが発売。

スピード感のある撮影に最適

─この映画では極彩色の煌びやかな映像とは対照的な闇に覆われた世界も描かれています。そのシーンはBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K(以下BMPCC6K)で撮っていると聞きました。

相馬 映画の冒頭に神木隆之介さん演じる主人公が得体の知れない黒い影から逃げ回るシーンがあります。これを渋谷や原宿で撮影しました。主人公が追い詰められる緊迫感を出したかったので、BMPCC6Kで撮ろうと決めていました。躍動感のある動きを作りたかったのでカメラに単管パイプをマウントしてアシスタントと2人でそのパイプを持って走りながら神木さんを追いかけたり、タイヤドリーにも取り付けて撮っています。

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─相馬さんが感じるBMPCC6Kの特徴を教えてください。

相馬 まずはコンパクトで機動力があるということですね。特に街中のいろいろな場所で素早く撮影したいという時には最適なカメラです。今回様々なカメラで収録していますが、Blackmagic RAWで収録しているので、他のカメラとのマッチングもしやすかったですね。

─DaVinci Resolve Studioを使ったカラーグレーディングでは、オープニングシーンのトーンをかなり作り込んでいますね。

相馬 柴咲コウさんの演じる侑子さんというキャラクターが登場する異世界のシーンは、蜷川組らしいギラギラした強めの発色とコントラストを意識してグレーディングしてもらいました。

一方、BMPCC6Kで撮影したオープニングのシーンでは、まるでモノクロの漫画を見ているようなダークな雰囲気が出るように色を抜いてもらっています。原作漫画のスタイルも白と黒のコントラストが強かったのでその感じも引き出したかったんです。DaVinci Resolveで現実と異世界のギャップを色でうまく表現できたと思います。

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相馬 蜷川さんの作る映像世界はネオンサインのように衣装や美術も含め発色がいいビジュアルが印象的です。見る人がビビットな色に目が慣れすぎないように、途中で色がないシーンを挟んでいくことで、次のシーンの鮮やかなルックを引き立たせるようにグレーディングしてもらいました。映画ではそんな色の対比を楽しんでもらいたいです。

※この記事はコマーシャル・フォト2022年9月号から転載しています。