TOPPAN FINE DIGITAL PRINT

高品質の作品集を作成できるデジタルプリントサービス「TOPPAN FINE DIGITAL PRINT」とは?

取材・構成:コマーシャル・フォト編集部

凸版印刷の「TOPPAN FINE DIGITAL PRINT(TFDP)」は、デジタル印刷で高品質な作品集を作るサービスだ。印刷のプロフェッショナルが1冊ずつ丁寧にモノづくりをする姿勢は、先行する他のサービスにはないもので、印刷技術や出版文化に対する強いこだわりが伺える。この新しい印刷サービスの可能性について探ってみた。


BACK
1
2
3
4


tfdp_1.jpg
TOPPAN FINE DIGITAL PRINTの印刷見本の冊子。表紙写真:山岸伸(左)、佐藤倫子(右)。撮影:南雲暁彦

印刷・製版のプロが手がける作品集作成サービス

写真家がインクジェットプリントで個展を開くのは、いまや当たり前の時代。個展に合わせて図録や作品集を作る人も多いが、そちらはデジタル印刷ではなく、従来のオフセット印刷で作ることがほとんどだった。

インクジェットの技術は1枚もののプリントには適していても、本の形をした印刷物には向いていない。小ロットの冊子を作るのに適したデジタル印刷機も存在するが、オフセット印刷と比べるとどうしても品質面で物足りない。

そのため、本はオフセット印刷で作るものというのが、写真やデザインの業界では常識だったわけだが、最近、それを覆すサービスが登場した。印刷業界トップの凸版印刷が2020年9月に発表した「TOPPAN FINE DIGITAL PRINT(TFDP)」である。

一言でいえば、印刷・製版のプロが手がける、デジタル印刷による作品集作成サービスであり、その品質は同種のサービスとは一線を画すものだ。

TFDPの技術的な背景としては、熟練したプロによる高い技術力、高性能なデジタル印刷機、新開発の高品質用紙、の3つが挙げられる。凸版印刷は国内でいち早くデジタル印刷を事業化し、デジタルアートプリント「プリマグラフィー」で培った画像データ補正技術や、数々の写真家の作品を手掛けた実績と知見を持つプロフェッショナルが揃っており、いわゆるフォトブックの分野では後発ながら、抜群の技術力を誇っている。

そのプロフェッショナル集団が操るのが、HP Indigo 12000 HD デジタル印刷機である。高品質な印刷方式の液体トナーを採用し、増刷時でも安定した色再現を実現している。

印刷だけでなく紙にもこだわっており、 風合い豊かな用紙「ヴァンヌーボ」のデジタル対応用紙を採用。印刷適性と紙の風合いという相反する性質を両立し、なおかつデジタル印刷にも対応した高級印刷用紙である。

tfdp_2.jpg


数百部単位の少部数で高品質な作品集を作ることができる

デジタル印刷の技術はいま、出版業界を巻き込みながら急速に成長し、存在感を増している。

たとえば集英社は、2020年5月18日発売の週刊少年ジャンプ24号にて、「『鬼滅の刃』最終話まるごと複製原稿セットmini 応募者全員大サービス」と銘打って、複製原稿の予約販売を行ったところ、想像を超える大反響があったという。また小学館では、2020年5月25日にB2サイズの超特大アート本「SUMO本」レーベルを創刊し、その第一弾として三好和義撮影の写真集『東大寺』を発売、こちらも大きな話題を集めた。

これらの印刷物は、TFDPで採用された印刷機とは異なるものの、いずれも最新のデジタル印刷機で印刷されており、それによって高品質の複製や超特大の写真集など、これまでの出版物にはない新しい付加価値をもたらしている。

ひるがえって、TFDPがもたらす新しい価値とは何だろうか? まず第一に、オフセット印刷ではコストが合わずに実現が難しかった、数百部単位の少部数印刷が可能になったこと。そして、印刷色の標準Japan Colorより約35%色域が拡大したことによって、色鮮やかな写真表現が可能になったこと。この2点に尽きるだろう。

凸版印刷ではTFDPのサービスを、「従来のデジタル印刷では再現することが難しかった高品質なアート作品集を少部数で提供するサービス」と位置付けている。今後は、TFDPを写真家・イラストレーターなどの作品集、美術館や博物館の図録などに拡販、ECサイトの活用など関連事業を含めて2025年に約10億円の売上を目指すという。

本記事では、凸版印刷が本腰を入れようとしているデジタルプリントサービスTFDPに様々な方向から光を当てて、少部数のアート作品集の可能性をつまびらかにしていきたい。

※この記事はコマーシャル・フォト2021年2月号から転載しています。


緊急
告知

玄光社と凸版印刷のコラボレーションにより、
TFDP作品集の制作・販売を2021年春に開始!

特設ページ www.genkosha.co.jp/tfdp/


玄光社では凸版印刷の協力を得て、印刷と紙にこだわった作品集を作りたい人に向けて、TOPPAN FINE DIGITAL PRINTの作品集制作および販売代行サービスを2021年春に開始します。詳細は後日発表しますが、特設ページ(www.genkosha.co.jp/tfdp/)にてメールアドレスを登録していただくと、正式発表の際に詳しいご案内をメールいたします。





BACK
1
2
3
4

関連記事

powered by weblio




写真・映像・イラストと出合うウェブマガジンPICTURES

SWITCH 写真・デザイン・映像・広告業界の求人サイト

SPECIAL!

ピックアップコンテンツ

  • PhotoshopNavi
  • 最先端の現場+α ソニーα制作事例
  • 一眼ムービーなんて怖くない!
  • Still Life Imaging -素晴らしき物撮影の世界-

プロのためのレンタル撮影スタジオ検索 studio DATA BASE

中古カメラ検索サイト! CAMERA fan:カメラファン