カメラとイメージングの総合展示会「CP+」が、今年も2月22日から横浜の「パシフィコ横浜」にて開催となった。
コロナ禍での開催中止が続き昨年、再開となったこのイベントだが今年はインバウンドの影響も強く見られ、会場はとても賑やかだった。
ここ数年は国内イベントであるこのCP+に合わせた新製品発表も少なくなり、この会場で初お目見えの製品も珍しくなったがイメージング業界の貴重なお祭りとして楽しめるイベントだった。
(写真・文◎吉村 永)
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●ニコン

有名写真家による公演ステージはどの回も超満員。取材した時間は写真家の上田晃司氏がストリートフォトを題材にZ8の魅力について語っていた。

NIKKORレンズが90周年を迎えるニコン。オールドファンの多い同社でもあるが、ニコンを使う若手のクリエイターをピックアップし、その映像制作を応援する「NIKON CREATERS」を展開していた。

ボケの綺麗さが特徴の「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」。このレンズの美しく丸いボケを体験してもらうため、たくさんの点光源を下げた実写ブースが用意されていた。

オールドスタイルのフルサイズミラーレスカメラ「Z f」。カフェを模したブースで小物などの実写体験が行えるようになっていた。
●OMデジタルソリューションズ

オリンパスのカメラ部門を引き継ぐ同社は、マイクロフォーサーズシステムの利点が発揮しやすいネイチャー、マクロ、鳥などのジャンルに分けてブースを展開。

新発売の「OM-1 Mark II」。マイクロフォーサーズ規格のフラグシップモデルとして2/23日発売になる。荒れた天候にも対応する防塵防滴性能に優れたタフなモデルだ。

3月発売予定の「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」。F値は明るくないものの、後ろに見える白い「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」に比べてもコンパクトでありながら300-1200mm相当の超望遠を実現している。

ブースではOMアプリ会員登録でオリジナルのカメララッピングクロスをプレゼントしていた。
●パナソニック

パナソニックは、同社のカメラブランド「LUMIX」のブースを展開。

LUMIXの試写コーナーは「COLORS OF LUMIX」。巨大な花のオブジェの間にモデル女性がにこやかにポージング。

世界初のミラーレス一眼は、2008年の「LUMIX G1」。それから歴代のルミックスモデルのヘリテージを展示。

4月下旬発売、世界最小のフルサイズ対応高倍率ズーム「LUMIX S 28-200mm F4-7.1 MACRO O.I.S.」(写真左)。望遠マクロレンズの「LUMIX S 100mm F2.8 MACRO」(写真右)も驚きの小ささでフルサイズカメラシステムの運用を飛躍的に楽にしてくれそうだ。
CP+(シーピープラス)2024
会場イベント:2024年2月22日(木)~ 25(日)
開場時間・10:00~18:00最終日のみ17:00まで
会場イベント:パシフィコ横浜

コマーシャル・フォト 2025年7月号
【特集】レタッチ表現の探求
写真を美しく仕上げるために欠かせない「レタッチ」。それはビジュアルを整えるだけでなく、一発撮りでは表現しきれないクリエイティブな可能性を引き出す工程でもある。本特集では、博報堂プロダクツ REMBRANDT、フォートンのレタッチャーがビジュアルの企画から参加し、フォトグラファーと共に「ビューティ」「ポートレイト」「スチルライフ」「シズル」の4テーマで作品を制作。撮影から仕上げまでの過程を詳しく紹介する。さらに後半では、フォトグラファーがレタッチを行なうために必要な基本的な考え方とテクニックを、VONS Picturesが実例を通して全18Pで丁寧に解説。レタッチの魅力と可能性を多角的に掘り下げる。
PART1
Beauty 石川清以子 × 亀井麻衣
Portrait 佐藤 翔 × 栗下直樹
Still Life 島村朋子 × 岡田美由紀
Sizzle 辻 徹也 × 羅 浚偉
PART2
フォトグラファーのための人物&プロダクトレタッチ完全実践
講師・解説:VONS Pictures (ヴォンズ・ピクチャーズ)
基礎1 フォトグラファーが知っておくべきレタッチの基本思想
基礎2 レタッチを始める前に必ず押さえておきたいポイント
人物レタッチ実践/プロダクトレタッチ実践
ほか