COMPANY REPORT

個性が織りなすチーム力 ナカサアンドパートナーズ

建築・インテリア撮影に特化した写真事務所、ナカサアンドパートナーズ。高い技術力と専門性を有するスペシャリスト集団として知られる同社には、チーム力と個人の自主性が共に尊重される職場環境があるという。異なるキャリアを辿って入社したフォトグラファー3名とレタッチャー1名に話を伺った。

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写真左 MOZO Wondercity 設計者:クラインダイサムアーキテクツ 撮影:菅野佳生
写真右 「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー代官山本店」@I'm home. 撮影:金子美由紀

——入社前のキャリアを教えてください。

菅野 僕は学生時代からアルバイトとしてこの会社で働いていました。大学では建築を学んでいたのですが、メディアにも興味を持っていて、そこから建築写真にたどり着きました。でも当時、写真については趣味程度にしか触ったことがありませんでしたね。

——未経験から入社された場合、どのように仕事を学んでいくのでしょうか。

菅野 フォトグラファーと現場に出向き、機材を運んだり、レンズやフィルターを切り替えたりというアシスタント業務の中で、見て盗んでいく感じでしたね。もっとも、最初はどうしていいかわかりませんでした。先輩がどう動いているのかを見るうちに、少しずつ現場での判断ができるようになっていきました。

金子 私は入社前にスナップ写真の経験はあったのですが、スナップ写真と建築写真ではフィルムの規格も違うし、新しく学ばなくてはいけないことが多かった。忙しい現場でトライ&エラーを繰り返す中で、自ずとスキルアップしていった感触はありましたね。

——松永さんはレタッチャーですが、入社前に経験はありましたか。

松永 いわゆる街のDPEショップでアルバイトをしていました。そこで簡単な画像加工を行なっていましたが、本格的なレタッチを学んだのは入社してからです。現在在籍している5人のレタッチャーも、ひとりを除いて全員が未経験からの入社です。

——大谷さんはいかがでしょう。入社のきっかけを教えて下さい。

大谷 元々大学院で写真を学んでいました。ある時、大学の図書館で建築系の雑誌をめくっていたら、たまたま代表の仲佐が取り上げられていて、その中でナカサアンドパートナーズの根底にある組織論について語っていたのです。具体的には、フォトグラファーがチーム体制で撮影に臨むということです。当時日本中が建設ラッシュだったこともあり、ひとつの現場にひとりでは対応できないと。そんな時にフォトグラファー2、3人で出向いて効率的に撮る現在の体制が編み出されたそうです。加えて、当時からライティングへのこだわりも群を抜いていました。そうやってどんどん調べるうちに、ナカサアンドパートナーズに興味を持つようになったんです。

金子 商業施設やホテルの撮影は時間がタイトなことが多いのです。今でも、案件ごとに編成されるチームでの撮影はこの会社の特徴でしょうね。

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写真左 渋谷フクラス デザインアーキテクト:手塚建築研究所 マスターアーキテクト:日建設計 設計・施工:清水建設 商環境デザイン:グラマラス 撮影:梅津聡 レタッチ:松永紋香
写真右 HOUSE VISION 2018 BEIJIN EXIBITION MARS Case 設計者:Xiaomi + LI Hu(OPEN Architecture) 撮影:大谷宗平 レタッチ:松永紋香

——他にナカサアンドパートナーズならではの特徴はありますか。

大谷 協調性と同時に、自身の個性が重要視されています。クライアントから撮影のアイデアを求められることも多いです。

菅野 僕は業務に余裕がある時、自分から興味を持った建築家やインテリアデザイナーに営業に行きます。そこから実際に仕事につながったこともありますよ。フォトグラファーが積極的に動くことで仕事の幅を広げることができる点も、ひとつの特徴と言えるかもしれません。

金子 私は今後、料理写真に挑戦しようと思っています。最近はホテルを撮影することが多いのですが、そこから派生して料理も撮れるようになったらさらに面白いのではないかと。自分が関心を持った新しい分野にもチャレンジできる、自由な雰囲気はありますね。

松永 レタッチャーに関しては、外部からの受注はなく、必ず自社のフォトグラファーとのコミュニケーションを通して作品を作っていく風土があります。もちろん撮影してきたフォトグラファーの意見は大切ですが、素材と指示を元に自分で組み立てて、レタッチャーからアイデアを提案することもありますね。

——ナカサアンドパートナーズで働くのに向いているのはどんな人でしょうか。

大谷 チームでの撮影が我々の独自性であると思うので、協調性は大前提かなと。あとは、健康であること(笑)。僕らがそうであるように、経験はほとんど関係ないです。

松永 写真を見るのが好きで、コツコツと仕事をするのが好きな人。私自身、元々ドラマのセットや内装を見たり、空の写真を見るのが好きでした。入社してからは毎日いろんな写真に出会えるのが楽しいですし、今ではナカサアンドパートナーズの写真が大好きです。

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写真左から 菅野佳生(フォトグラファー)、金子美由紀(チーフ・フォトグラファー)、松永紋香(チーフ・レタッチャー)、大谷宗平(チーフ・フォトグラファー) 撮影:千葉圭子〈ナカサアンドパートナーズ〉


ナカサアンドパートナーズでは、正社員(若干名)を募集中です

募集職種
1.フォトグラファーアシスタント
2.レタッチャー

応募資格
未経験者歓迎、学歴不問、Photoshop使用経験あれば尚可
※フォトグラファーアシスタントは要普通自動車免許(AT可

応募締め切り
2020年5月29日(金)

詳細は求人情報サイトSWITCHにて(http://switch.genkosha.com/archives/4941



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