2020年09月29日
1. LEDの多灯撮影でエッジのハイライトを演出
セッティングスペースをコンパクトにするために、LEDライトをチョイス。周辺環境に影響が出やすいストロボと違い、小スペースでの撮影に向いているように感じた。最近はカメラの性能が上がり、低光量でも撮影できるのでLEDも使用できる。手軽に購入でき、様々な種類のLEDも増えてきているのも魅力だ。
撮影メモ
普段であればストリップライトなどを使用するところを、LEDならではの並列した光源でエッジのハイライト演出を施した。また照射面を回転させることで、様々なハイライトやグラデーション表現も幅が広がった。
秋葉康至 あきば・やすゆき
1985年千葉県生まれ。2017年 上野山氏に師事後、独立。ブツ撮りをメインに広告、カタログで活動。
akibaxx.com/
2. 自然光の変化を一枚絵で表現
真っ白な幾何学石膏を、自然光のなかで1日中撮り続けた後、各面に違う写真を合成したシリーズだ。タイトルは「accumulated times」。幾何学石膏の各面の色は、1日の異なる「時間の色」を表している。
撮影メモ
自然光の色が移り変わることは、当たり前のように知られていても、その色が実際にどのくらい変化するのかは案外曖昧である。その変化の幅を1枚の絵で表現してみたくて、このシリーズを始めた。
市川森一 いちかわ・しんいち
1985年福岡県生まれ。東京藝術大学音楽学部卒業後、日本写真芸術専門学校Ⅱ部卒業。2012年ヴィーダ(アマナグループ)入社、2015年独立。徳田竜司とともに初台にスタジオを構える。
s-ichikawa.com
※この記事はコマーシャル・フォト2020年7月号から転載しています。
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