2020年10月06日
水とインクを使用し、幻想的な世界観を風呂場で撮影
今回はパーソナルワークのため、広告写真というよりはバーなどに飾ってもらえるような写真を目指した。普段からインクを使った写真は仕事でも作品でも良く撮影しているが、今回は高価なライトやスタジオがなくても狭いお風呂場でどこまで撮影できるかに挑戦。ふと、機材を持っていない学生時代の作品撮りが頭に浮かんだ。
撮影メモ
❶大きなライトは使えないため、メインライトとヌキのライトにヒカル小町、ハイライト用にクリップオンストロボを使用。
ヒカル小町は調光が出来ないため、ヌキ用にはND フィルターをつけて光量を調整。ヌキのライトはフラットに当てるのではなく、立体感を出すためにもアクリルにライトを近づけて左側にセットし、商品の右側部分に光を感じるようなセッティングに。
❷上から見た図。
❸同じライティングで水槽と、黒布の背景をセット。商品とカメラの位置関係も同じにする。
❹様々な色のインクでシャッターのタイミングやインクの出し方を検討し、インク素材を撮影。水槽の水を何度も入れ替えるので、風呂場での撮影は普段のスタジオよりもスムーズに進めることができた。ビンの画像にレタッチでインク素材を足す。
小暮和音 こぐれ・かずね
1990年生まれ。アマナグループVda 入社、吉田明広氏に師事。2014年PARADE 設立と共に参加。坂本覚氏に師事。アマナグループ退社後、2016年に小暮和音写真事務所を設立。2019年、コントラスト(CONTRAST Inc.)を設立。
contrast-photo.jp
※この記事はコマーシャル・フォト2020年7月号から転載しています。
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